どもども、炎上ウォッチャーのHagexです。最近いろいろな媒体で執筆の機会を頂いているのですが、私の肩書きがネットウォッチャー、炎上評論家、メディアコンテクストデザイナーストラテジストなんていろいろ呼ばれて、自分でも混乱します。はい、最後の肩書きは嘘です。
発言小町エバンジェリストから釣り師アナリストに鞍替えした私のように、我らの家入一真(以下、カズマドン)さんも、
引きこもり→新聞奨学生→paperboy&co創業→株売ってお金持ち→キャバクラで一晩2000万使う男に→カフェ事業失敗→スタディギフト失敗で大炎上→無料・有料メルマガ多数失敗→Libertyいろいろと失敗→BASEそこそこ成功→都知事選落選→インターネッ党立ち上げ→現在に至る
といろいろ変わってます。彼の経歴がスラスラ出てくる私も、自分でいやになりますね。まあ、こう見えても家入一真ウォッチャーの第一人者ですからね!
さて、都知事選に落選したカズマドンは、今年の2月10日「インターネッ党」のサイトを公開。「2020年までに東京23区すべての区長選候補者を擁立する」とし、草根の政治を目指すことを表明します。
でもって、6月9日に中野区の区長選があったのですが、「インターネッ党」は、候補者を出さず。公式サイトやメルマガでも何もアクションをしなかったため、昨日ハフィントンポストに以下の記事が出てきて、炎上しました。
・家入一真氏のインターネッ党はどうなった? 中野区長選で候補者擁立せず(The Huffington Post)
炎上事件の多くは「アクション」を起こして発火することが大半ですが、さすがはカズマドン!「ノーアクション」で、炎上するという希有な存在です。
口先は風の如く、(トラブル発生時に)しずかなること林の如し、(飽きたら)動かざること山の如し、揉めたときは火の如く、炎上男の「風林火山」……さすがです。
有料メルマガを出さない、新しいスタディギフトをやるとっていってしない…… カズマドンは基本面倒臭がり屋で飽きっぽいので、すぐに放り出します。政治に興味を持ったときも、「1年持てば良い方だな」と思ってましたが、半年も続かなかったようです。まだまだカズマウォッチャーとして、自分のスキルの低さを実感した次第です。
ちなみに一度彼が飽きたサービス・対象は、ほぼ復活しないので、今回の「インターネッ党」の今後は暗いですね。信者は何やってんだ! まあ、信者や支援者も「カズマ風林火山」を実践されている方が大半ですからね。立ち上げるときだけ応援して、問題が起きたら知らんぷり。「インターネッ党」の謝罪リリースを書かれた方は頑張っているようですが、大変そうです。お体には気をつけてくださいね。
今回の中野区区長選に関しては、ハフィントンの突っ込みにより、カズマドンは慌ててTwitterで釈明。いままで情報発信がストップしていた「インターネッ党」のサイトにも急遽メッセージが掲載され「ああ、Web更新用のIDとパスワードを忘れていたわけじゃなかったんだ」と、心配していた人も安堵しました。
練馬・中野区長選については候補者と会ったりとぎりぎりまで動いたのですが、擁立・応援までは至りませんでした。諸々含めて公式に発表するのでお待ちください!
— 家入一真 (@hbkr) 2014, 6月 9
そして釈明のリリースが発表されます。
・練馬区長選・中野区長選に関して(インターネッ党)
しばらくの間、党としての情報更新が滞っておりました。ご心配・ご迷惑をおかけしてしまい、大変に申し訳ございません。当初、党として活動の1つに掲げていた東京23区長選に関して、説明させていただきます。(略)
現在インターネッ党は、代表の家入一真自ら現職政治家の方々と面談するなど、日々精力的に動いております。それらに関する情報はできる限りオープンにしていきたいと思っていますが、政治家との顔合わせなどに関しては「非公開」をお願いされることも多く、なかなかその場で情報を公開できないのが現状です。また今回の区長選に関しては、党としてきちんとした組織体制が整っておらず、党公式としての情報公開が遅れてしまいました。申し訳ございません。
(後略)
いくら事情があれ、選挙が終わってから「実は頑張ってました」といっても、ダメでしょ。
そもそも「インターネッ党」というネーミング事態がおっさん臭くて、かっこ悪いのだが、誰か止めなかったのか? いやネーミング以前にこうなることは自明だったので、カズマドンを止めるべきだったのでは? などなど、ついついお節介に考えてしまいます。
ちなみに、今回のインターネッ党&カズマドンの対応はとてもまずいもので、他の政治家の方から突っ込みが入ってます。
・中野区長選の低投票率の原因は、インターネッ党にもある(みんなの党 東京都議会議員 おときたしゅん)
あの都知事選挙の時に、「ぼくらの政策」に期待して
集まった多くの若者たちの想いを無にしないためにも、
小さな約束をしっかりと積み上げていってもらいたいと思います。
ウォッチャーとしては、小さい約束も、大きい約束もできないから、家入一真なんだよ! と声を大にしていいたいですね。
さて、以上は前振りでここからが本題です。家入親分が迷走しているので、取り巻きとアンチが場外乱闘しています。これが面白い! 私はTwitterをやってないですが、ぜひパンツに栓抜きを入れて、パイプイスをもって参加したかったですね。
アンチカズマで気炎を吐いているのは、常見陽平氏。
一生関わりたくないハフィントン・ポストの記事だから取り上げるかどうか迷ったしネタ的にもあれだが、どうでもいい感、満載。取り巻き、どう擁護するんだよ。
→家入一真氏のインターネッ党はどうなった? 中野区長選で候補者擁立せず http://t.co/8kj7QsxnGU
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
要するに愉快犯だったんだな。家入一真信者、取り巻き、ちゃんと擁護してみろよ。ばーかばーか。
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
結局、売名行為だったのさ。まあ、私なんかよりは有名だけどね。
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
取り巻きにも相当絡まれたのですけどね。対談も流れたし。まあ対談しなくてよかったですわ。結果的に。ニッポンのジレンマは彼を取り上げたことを猛反省すべし
RT @rawota: 彼のいつものパターンだと「何本気になってるの?」と言い捨てて、次の事を言い出すパターンですかね
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
家入一真氏区長選挙から撤退、安藤美冬氏就職、高木新平氏博報堂を辞めた以上の話題なし、イケダハヤト師都落ちで、自由な生き方、終了。実に清々しい終わりと始まりではないか。
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
立候補者がいないってことですね。あなたは出ないわけですか。政党として機能しているんですか。発表も遅すぎです
RT @hbkr: 練馬・中野区長選については候補者と会ったりとぎりぎりまで動いたのですが、擁立・応援までは至りませんでした。諸々含めて公式に発表するのでお待ちください!
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
取り巻き、カモーン
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
常見氏あおっております。家入信者が続々と常見氏のところにやってきますが、あんまり面白くありません。ただ、この人の投稿は面白かったですね。
@yoheitsunemi
ま~敢えて言うなら
常見さん
今回の貴方の発言は正しい
貴方の様な方の発言を軽視すれば
放っておいても
インターネッ党さんは空中分解する
でしょう
だがそうはならない
そうならない為に
我々は取り巻いている
— TAma (@amtki3) 2014, 6月 9
@yoheitsunemi
つまりそういった部分において
私から見れば
貴方や山本さんは
随分前からインターネッ党さんの
「支援者」だ
新田さんはそんな「状況」に
ヤキモキしていて
その他多くの
党関係の皆さんは恐らく
そんな「貴方」を面倒臭がっている
(笑)
— TAma (@amtki3) 2014, 6月 9
そして我らのイケダハヤト先生も参戦です。ただし言説のレベルが低くて泣けてきますが。いや、通常運転でしょうか。
お、都の方から何やらおじさんの遠吠えが…。 "@yoheitsunemi: 家入一真氏区長選挙から撤退、安藤美冬氏就職、高木新平氏博報堂を辞めた以上の話題なし、イケダハヤト師都落ちで、自由な生き方、終了。実に清々しい終わりと始まりではないか。"
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 9
40歳をおじさんって何も言ってないのと一緒
“@IHayato: お、都の方から何やらおじさんの遠吠えが…。 家入一真氏区長選挙から撤退、安藤美冬氏就職、高木新平氏博報堂を辞めた以上の話題なし、イケダハヤト師都落ちで、自由な生き方、終了。実に清々しい終わりと始まりではないか
— 常見陽平(つねみようへい) (@yoheitsunemi) 2014, 6月 9
うーん、自分は常見氏のこと「古い」とか上から目線で批判しておいて、自分が反論されたら上から目線で批判するなって、それでいいのか?
いや、なんというかさ、論が一貫していないというか、手を動かすにしても頭使えばいいじゃないとか思うじゃん。
— さとなかたいちろう (@Instruction) 2014, 6月 9
まあだいたい「オッサン」を仮想敵にするヤツはカスかクズ。
— ナリシゲ (@nari_104) 2014, 6月 9
小僧どもは自分たちのロジックで実績や経験が上の「オッサン」を論破すればいいじゃないか。論破もできずただ「オッサンガー」なんて言えば言うほど、自分たちの無力さが露呈するだけ。若さしか売りのないバカ。
— ナリシゲ (@nari_104) 2014, 6月 9
フルボッコです、フルボッコ! 尊師フルボッコ、高知に行ってもフルボッコ。救護兵! 救護兵! 「人間サンドバッグ宣言」をした人は、場所に関係なくぼこぼこです。敵に回しても恐ろしくないが、味方になったら危険な男、イケダハヤトさんの本領発揮いったところでしょうか。
さて、立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授(長い肩書きだ!)情報社会論と公共政策が専門の西田亮介氏のツイートが面白かった。
インターネッ党は、百歩譲って、区長選の候補の擁立云々はさておいたとしても、4月からメルマガやニュースも更新されておらず(ニュースに至っては候補者を擁立しなかったことが初めてのエントリになってる)、それらは「3つの活動宣言」なるものの2つ目の柱が放置だったということを意味してる。
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
メディア、それからネットユーザーの機敏をくすぐるのがうまいなあ、と思うのは、失敗どころか、放置だったものを、「裏では頑張っていて、これから改善する」と説明することで、文脈から切断して、つまりネット的に取り出してみれば「挑戦」のようにもみえるようにしている点。
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
ついでに言えば、「結果は出ていないけど、プロセスは新しいでしょ?」というのも、ネットらしくて、そういうのが好きな人たちの感性をくすぐるし、このロジックだと延々続けられる。分野を変えたりすればなおさら。
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
(規範や信頼は、必ずしも明確な根拠や正しい根拠があるとは限らないけれど(≒というか突き詰めればしばしば無限後退するけれど)、人の意思決定において重要な役割を果たしているという点は、社会学の重要な示唆かも・・・)
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
「真剣に取り組んだ」ら、メルマガやニュースは放置でOKなのでしょうか? RT @moritakayuki: 家入氏ときじ氏の面会に同席した人間として証言しておきますが、中野区長選挙については彼らは相当真剣に取り組んでくれていました。 RT…
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
またその「真剣さ」は、どのようにぼくたちは客観的に評価できるのでしょうか?真剣だったのは本人ですか? 周囲の人は? RT @moritakayuki: 家入氏ときじ氏の面会に同席した人間として証言しておきますが、中野区長選挙については彼らは相当真剣に取り組んでくれていました。RT
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
@moritakayuki インナーサークルでは「真剣」という評価だったとしても、外部からは外形的な基準である「公約」がどのように実行されたかという結果でしか評価できないと思うのです。したがって、ぼくには「真剣だった」ということに合意できる理由が見当たらないのです。
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
ビジネスパーソンはビジネスに(それなりに≒人それぞれ程度の差はあれ、(以下同様))真剣だし、議員は政治に(それなりに)真剣だろうし、ぼくたちも教学研究に(それなりに)真剣で、同様に詐欺師も詐欺に(それなりに)真剣だろうから「真剣かどうか」は何かの評価基準になるとはあまり思えない。
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
少なくとも、あまり信頼できるとはいえないと思いますがRT @amtki3: @Ryosuke_Nishida
始めてコメントをさせて頂きます
仰る事全く正論だと思います
では先生は
「公約を守らない政党は支持なさらない」
という認識で宜しいでしょうか?
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
ぼくは信頼もしてませんし、支持もしていません。一度もRT @amtki3:
言葉狩の様になってしまう無礼を
お許し頂けるのならば
当方、「支持」と「信頼」は
違う事象の様に認識しております
伺いまして感じたのは
確かに小生は
家入氏をあまり信頼してません
しかし、支持しております
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
あと支持は相対的なものなので、公約を破ったとしても、支持するという選択はありえると思いますRT @amtki3:
言葉狩の様になってしまう無礼を
お許し頂けるのならば
当方、「支持」と「信頼」は
違う事象の様に認識しております
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
そう単純ではなく、過去の顛末含め複合的な要因ですRT @amtki3: @Ryosuke_Nishida
その信頼も支持もなさらない根拠が
「公約を実行していない」
という認識で宜しいのでしょうか?
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
過去のお仕事とそれをめぐっての騒動です。お金周りの話もありましたねRT @amtki3: @Ryosuke_Nishida
重ねてご無礼申し上げます
過去の顛末とは一体どの事象を
仰られてましょうか?
伺える限りで結構ですので
もし宜しければ
お伺いしたいのですが?
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2014, 6月 9
この日記の〆は、私が過去に家入氏について書いたエントリーのリンクを貼ってクローズととしたいと思います。調べてみると「オラ、こんなに書いて……カズマドンに恋してる?」と驚愕しています(なんとこのエントリーで30本目)。
ラブラブ♥カズマ
★家入一真氏関連エントリー(日付順)
・都知事選に敗れ政治家に目覚めた家入一真氏を激励するエントリーがアップされる(2014-02-12)
・家入一真氏、都知事選落ちるもメルマガ配信を宣言(2014-02-10)
・家入一真氏の都知事選に関するUEIの清水亮氏&堀江貴文氏のツイートまとめ(2014-01-27)
・家入、都知事選にでるってよ(2014-01-22)
・ホリエモンに「有料メルマガをきちんと出さない奴はダメだ」と言われ家入一真氏公開処刑される(2013-08-08)
・家入一真氏の逆切れツイートが面白い(2013-08-06)
・家入一真氏の有料メルマガついに強制廃刊(2年ぶり2度目)(2013-08-05)
・家入一真氏の有料メルマガが再び1ヵ月間配信されなかった件(8ヵ月ぶり2度目)(2013-07-18)
・家入一真氏「マネージメント」について大いに語る(2013-07-12)
・家入さんからコメントもらったよ!(2013-06-26)
・家入氏は努力や苦労が嫌い・Hagexも努力や苦労は嫌い(2013-06-19)
・ダラシナイ生き方の危険性を教えてくれる家入一真氏(2013-06-18)
・有料メルマガ25通のうち6回しか本人が書いていない家入一真氏がロートル騒動について反論(2013-06-12)
・家入一真氏モンケンメンバーに対して「ロートルは大人しくしてろよ」発言(2013-06-10)
・自称個性派ほど平々凡々というお話とBASE&イケハヤさんには呆れたという愚痴(2013-05-27)
・シェアハウス騒動主が家入一真氏を非難(2013-05-21)
・疑惑のlivertyメンバーはフォロワー数をお金で買っていました(2012-12-30)
・発行しない有料メルマガに続け!?「有料ボッタクリサロン」が怖い(2012-12-27)
・怒られないためにメルマガを出してます(2012-12-10)
・家入一真氏「やるべき事をすべき」と見えない敵を批判(2012-12-07)
・人間が落ちぶれていく姿は悲しいね(2012-11-16)
・家入氏の有料謝罪メルマガを買ってみた(2012-11-15)
・配信しない有料メルマガは成り立つのか?(2012-11-13)
・LivertyからリリースされたWebサービスの現状を調べてみた(2012-11-12)
・ZOZOTOWN社長がTwitterで大炎上(2012-10-21)
・Studygiftの批判が続々(2012-05-22)
・寄付手数料が7万5135円(2012-05-20)
・守るべき者を守れない人は行動すべきではない(2012-05-18)
・炎上ツイート・ダダ漏れ事件まとめ(2011-03-06)