サブカル野郎を小馬鹿にしたら世界イチのライター&漫画家「渋谷直角」氏。彼のデビュー漫画「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」を読んだときは衝撃を受けて、この日記で熱い想いを書いた。
宝島社から昨年12月に発売された季刊雑誌「宝島AGES(エイジズ)」に、渋谷直角の最新漫画が掲載されていると、Aさんから教えてもらい、雑誌も貸してくれたので読んでみた。そして腹を抱えて爆笑した。Aさん、ありがとうございます。
「デザイナー渋井直人の休日」というタイトルのこの漫画は、わずか6ページ。主人公はデザイナーの渋井直人氏。彼は「日々の生活」を大切にするタイプらしく一コマ目の髭を剃ろうとするシーンを見るだけで、その気持ちが「すた丼大盛(約1kg)20分以内に食べきれば、200円返金」ぐらいのカロリーで伝わってくる。
髭を剃るときは、もちろんボウルの中でソープを使い泡を立て、ブラシを使う。シェービングとは心地よい朝の儀式なのだ!
渋井氏の休日に「オシャレな街」にある「オシャレカフェ」や「オシャレ本屋」(で、ジャスパー・ジョーンズの本を読んでいた)巡りをしている。行きつけの「オシャレ古本屋」は常連らしく、店主から「渋井さんのためにこの本を押さえていたよ」と言われるほど。ちなみにその本は、Wikipediaで「その知的で洗練されたスタイルで一コマ漫画の世界に革命を起こす」と説明されている漫画家・イラストレーターのソール・スタインバーグの「新しい世界」(1970年刊行)だ!
オシャレコーヒーを片手にオシャレ古本屋でオシャレ会話。素敵! 古本屋さんの壁にはゴダール「Une femme est une femme(女は女である)」のポスター、キャッシャーはオールドタイプ! この漫画は、細かい描写に気合いが入っていておかしいw そして「ビースティー・ボーイズ」の中黒が文頭にきているのはダメじゃね? と思う禁則ハゲ子でした。
店長が「この店の常連、美大生木村さんが、渋井さんのことが好きで抱かれたいと言っていたよ。彼女、個展を開いているから行ってみたら」と発言。
だ、だ、抱かれたい!! 動揺する渋井氏。
後日、リステリンで口をすすぎ、個展会場に乗り込む渋井氏だが、そこで彼が見たものは!!!!
20歳の美人美大生に間接的に告白!?される渋井氏。さて、どうなる!!
いやー、面白かった。連載作品みたいなので、早く続きが読みたい!
この漫画を読む直前に「90年代サブカル友の会」(仮)的なイベントに参加し、いろいろと衝撃を受けたので、より楽しめました。