秋ぐらいからずっと探している、フリーライターの渋谷直角氏が描いた漫画『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』が、なかなか手に入らないで、イライラしている(笑)。これは同人誌でISBNコードもついてないので、書店で買えないのだ。
ヴィレッジバンガードの一部店舗で売っていたのだが、すぐに売り切れとなり再入荷の目処は立たず。北海道のカレー屋さん、世田谷の歯医者、愛知のコーヒー屋さんなどなど、直角氏と関係のあるショップで販売されているのが、物理的な問題で気軽に買いに行けない。
そんな直角氏が新しい漫画を発表したようだ。そのタイトルは…『空の写真とバンプオブチキンの歌詩ばかりアップするブロガーの恋』 いやータイトルだけで、ご飯が三杯いけますね! よ、読みたい!!!
このシリーズは全6冊で完結するらしい…… Kindle版で出してくれないかしら(ボランティアでKindle化やりたいぐらいです)。
渋谷直角氏のブログhttp://chokkaku.jugem.jp/?eid=482 より
ちなみに、渋谷直角氏の単行本であるコラム集『直角主義』は面白い! これは普通に書店・Amazonで買える。
彼が経験したハプニングや日常をまとめたもので、「え、それは本当なの? 創作してね??」というものがいくつもあって楽しめる。
個人的には碑文谷公園にいる鳥「碑文谷のガーコ」のエピソードが好きだ。碑文谷公園にはたくさんの水鳥がおり、人間から餌を貰っている。しかし、ガーコだけは、イジメられているのか餌にありつけない。ああ、可哀そうなガーコ… と気にかける直角氏だが、実はこのガーコ……(続きは書籍で! 絵もカワイイ)
実はこの『直角主義』を買う予定はまったくなかった。
ある日、アクセス可能な焼き肉屋さんに『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』が販売されているという情報を掴み、転がるように店に向かった。
夕方6時過ぎ、お客さんと煙で充満した店内を訪れると、「いらっしゃませー」と元気の良い声が飛んでる。店員さんが「おひとり様ですか?」と、焼き肉を食べに来た客として扱うが、こちとら本を買いに来たのが目的だ。
「あ、あの、『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』という漫画がこちらで売っていると聞いたのですが?」
と尋ねると、受付の店員さんの頭には????の文字が回っているのが見えた。
そのやりとりを見ていた、店長らしき人が奥から「あ、本の販売ですね。ありますよ!!」と威勢よく応えてくれた。この店長は仕事ができる男だと直感したね。
他のお客さんは「え、何で焼き肉屋さんで本を売っているの? そしてそれを買いに来る人がいるの??」と不思議そうに見ていた。
5分ほど待っていたのだが、「大根監督(モテキの人)が違法コピーして、他人に配るぐらいの漫画がやっと手に入る!」とドキドキしていた。そして店長さんが持ってきたのは、『直角主義』(サイン入り)だった。
「え、あの、『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』という漫画なんですが?」(涙)と聞くと、店長は「これしかないですね!」と即答。
なんだか「いらないです!」ともいえず、『直角主義』を購入。これでつまらなかったら泣いちゃうけど、面白くてよかったYO!