で、借りたうちのもう1本。先日の日記に書いたSchool Daysの描写は演出がちょっと上手いだけで、そんな酷い描写はない。こんなんで「放送しなくて正解」とか言っている人は、ぜひ三池崇史監督のこの「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」と「オーディション」を観てください。School Daysの試写会では吐いた人が何人かいたらしいけど、そんな人がこの作品見ると心不全おこして死んじゃうんじゃないかな。School Daysでビックリしている人はほとんど映画をみたことないんじゃないかな〜とシミジミ思う今日この頃。
はい、で、この「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」は原作があって、岡山が生んだフェラ皺で有名な性の大魔人「岩井志麻子」先生だ。ベトナム人や韓国人男性の愛人を囲ったり、編集者と痴話喧嘩を起こして猟銃をもって暴れたり、東京MXテレビで夕方5時の番組に中瀬ゆかり(これも怪人だ)と出演してセーラー服姿を見せたり(44歳でだ)、下品なトークを連発したり、小説を書くより本人の話が面白いんじゃね? という人だ(現にエッセイはたくさん書いているんだけど)。
この噂の真相でも常連だった岩井志麻子先生の出世作がこの作品。映画では原作とはだいぶ設定が違っているみたいだけど、そんなの関係ねぇ、怖いよお母ちゃーん(涙)、となるほどの出来。映像の雰囲気は寺山修二っぽい、幻想的な感じとなっており、時間も1時間ほどできれいにまとまっている。
(以下痛い描写&美味しいシーンを書いているので、見たい人は反転させてください)
で、このシーンの一番の見せ場、拷問シーン。ある遊女を逆さづりにして、指や歯茎に畳針を突き刺すシーンが延々と続く。まあ三池節炸裂なんだけど見ているほうも痛くて、油汗がだらだらでてくる。
で、この拷問をやっている女性が岩井志麻子御大なんだよな。拷問も怖いが岩井志麻子も怖い(これがその岩井志麻子どんの顔だ(←エラーがでたら再読み込みをしよう)。こんな顔で、線香でわきの下焼かれたり、針をブスブスさされるんだよ!)。すごいキャスティングだよね。
この作品は「マスターズ・オブ・ホラー」という米ケーブルテレビ用に作られた、映画の1つで、世界のホラー映画監督が13人集められたシリーズ。ジョン・カーペンターやトビー・フーパー(悪魔のいけにえ)、ジョー・ダンテ(グレムリン)とかの作品が集められたすごいシリーズなんだけど、この「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」は残虐シーンが酷いつーことで、放映が唯一禁止になったとのこと。本当は岩井志麻子の顔が怖すぎるからでは? とオイドンは思うのですが、いかがでしょう?
あ、あと余談になるけど、「アンタッチャブル」に出演していた白のスーツを着た殺し屋役で出演していたビリー・ドラゴも登場。あまりにも違っていて全然気がつかなかったよ。
・公式サイト
・「マスターズ・オブ・ホラー」
・岩井志麻子さん原作ホラー映画DVD発売
勝手に映画評価 ★★★☆☆(痛すぎ!)