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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

君は劇場で観たか!「悪魔のいけにえ」(1974年)

暇なしハゲ子ちゃん

最近は「ユーリ!!! on ICE」の4DX上映を3日間通ってイッキミしたり、新文芸座の「大林宣彦」特集に通ってみたり、「新感染 ファイナル・エクスプレス」を3画面ワイド270度で鑑賞できるScreenXを堪能したりと、映画をかなり観まくっているんですが、なかなかこの日記で感想文を書くことができません。

仕事が爆発したり、××の雰囲気が良くなかったりと、ハゲ子は日々摩耗して(頭頂部も)、ヘッポコ日記を書く暇もない状態。先日まで「本日の1曲」がストップしていたのも、YoutubeでMVを探す時間がなかったため。
しかし、そんな状態じゃいかーーーんというわけで、「丸の内ピカデリー爆音映画祭」に参加したときの事を書きマッスル北村。セレクトした映画はトビー・フーパー監督、ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」(公開40周年記念版)だ。

このイベント、有楽町にある丸の内ピカデリー3でやっているんだけど、現場(有楽町)に来たのはいいけど、最初どこでやっているかわからず。上映開始まであと15分だったので焦る。ピカデリー1と2の場所はすぐにわかったんだけど、3は別の建物。1と2のシャッターが閉まった券売所に「ここがピカデリー3の場所です」という地図が貼ってあったんだけど、出来が悪いので、わからず。
「助けて! レザー・フェイス!」と心の中で叫び、魂の赴くままに、歩いてみると、ピカデリー3に続く入り口を発見! ありがとう、レザー・フェイス。

で、でかいぞ、ピカデリー3

ピカデリー3に来るのは初めて。前売を買ってなかったので、券売所で当日券を購入。全席指定なので、液晶画面に映った座席から指定するんだけど、広い、広すぎる。なんでも540席ほどあるらしい。後ろの方が混んでいたので、前寄りの席をセレクト。劇場に入る前に、コーラとポップコーン購入。500円ほどでリーズナブルだが、コンソメ味のポップコーンは味濃すぎた。そして湿っていた(涙)。

劇場に入ると、そのスクリーンのでかさにビックリ。高さがビル3階ぐらいあるんじゃね! と思って調べたら、幅14メートル、高さ6メートルだった。劇場がでかいので、そう感じたのでしょう。

40年以上前の、ボンクラ映画にもかかわらず、会場の半分以上は埋まっている。男性が8割近く。私の前には、40台後半おばちゃん3人組がピーチク・パーちく喋りながらやってくるも、映画がスタートしたらビシッと無音に。「ユーリ!!! on ICE」の4DX上映の時も思ったけど、この手の「好きでワザワザ観に来ている」お客さんは、大変マナーが良い。一方、はやりの映画をはやりの場所で見ると、上映中喋る、エンドロールになると携帯を見始める……といったマナーが最悪な連中が多い、氏ね。お台場、有楽町はダメな客が多い。池袋は、最初からマナーが悪い場所なので、逆に気にならないぞ! これ豆知識な。

なに、この映画。スゲー面白いぞ

「悪魔のいけにえ」については、シーツのプレス機が悪魔の魂を得て暴れるトビー・フーパーの怪作「マングラー」(1995年)を鑑賞した時にも書いたけど、初見の時はそこまで衝撃を受けなかった。
が、が、が、ががががーん。爆音と巨大なスクリーンで見る、今回の「悪魔のいけにえ」は激面白い! 27インチのブラウン管モニターで観たときは比べものにはならない楽しさだ。

狂ったように叫ぶ女主人公サリー(可愛いけど、よく見ると白人女らしいゴツさが……)とのその青い目のアップ、朝日を浴びながら頭上に掲げたチェーンソーを爆音で鳴らすレザーフェイス、チェンソーで袈裟斬りにされるフランクリン(車いすのイヤなヤツ)……知っているシーンにもかかわらず、見ているとゾクゾクする映像だ。あれ、この映画……こんなに面白かった?

そう、やっぱり映画というフォーマットは「映画館で鑑賞するように最適化されたコンテンツ」なんだと納得。ワザワザ劇場で観なくても良い駄作もあるけど、「映画館で観ないと、その良さが分からない作品もあるんだ」という真理を改めて認識させてくれた。

恐怖と笑いは紙一重

じい様がサリーの血をすするときにクネクネダンスをしたり、3人目の被害者の脳天にスレッジハンマーを落とし「今日は変な人間が我が家にたくさんやってきて困っちゃう」といった感じで座ってため息をつくレザー・フェイス、サリーを追っかけてずっこけてチェーンソーを落として自分の太ともも切っちゃうレザー・フェイス、夕食の時お化粧をしちゃうレザー・フェイス……後半からはコメディ映画を観ているようなオカシサに襲われて、笑いをこらえるのが大変だった。

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この日記でも書いた気がするけど、ホラー秘宝祭りに参加したとき、トークショーの後半に会場からの質問コーナーがあり、毎度私は「好きなホラー映画はなんですか?」とバカの一つ覚えのように質問した(ちなみに、別の年には映画監督に「やっぱり監督は女優とやれるんですか?」と質問しまくった)。たいていの人は悩んで即答できなかったけど、シアターNの支配人は「いけにえ」と即答。あの逡巡なく答えた姿はカッコ良かった。ちなみに私は三池崇史の「オーディション」だ。

てなわけで、レザー・フェイスの魅力を知っている人も、知らない人も、参加できるのであれば丸の内ピカデリー爆音映画祭にゴータマ・シッダールタ!