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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

上野で「ブレードランナー」の世界を見た

昨日、鶯谷にあるライブ会場「東京キネマ倶楽部」でレ・ロマネスク コンサート2016春を観る。会場はもともとグランドキャバレーだったため、なかなかの雰囲気。東京キネマ倶楽部といえば、東京アンダーグラウンドイベントのの代表格「デパートメントH」の会場というイメージがあった。東京キネク倶楽部に行ってみたい! と思っていたので、来られて良かった。

ライブが終わり、鶯谷駅近くで飯屋を探すがなかなか良いのがない。キンパ(韓国海苔巻き)やチヂミを販売しているちょっとオンボロなお店を見つける。チヂミやナムルの持ち帰り販売をしており、軒先に商品が並んでいるが、お店のドアはロックされて開かない。店内を見ると、ライトが元気に点灯しており、閉店の気配はない。おそらく、店主のおばちゃんが、コンビニに買い出しにいってるのであろう……と考え、軒先で待ってみる。日本人でない東洋人の女性が目の前を歩く。素晴らしく手足が長く、綺麗な脚はむき出しになっている。場所がら売春婦なのかな? と考えながら待つも、アジュンマは一向に帰ってくる気配はなく、空腹の悲鳴も激しくなったので、上野に移動する。

遅い時間にも関わらず、上野はたくさんの人がいた。しかし、歩いている3割は異邦人だ。

手っ取り早く食事をしたいため、アトレにある一蘭に向かう。ラーメン大好き博多っ子は、一蘭を嫌う人間が多いが、私は好きだ。が、お店には行列ができており、隣の「トナリ」の隣にある、六厘舎でつけめんを食べる。外に掲げられているメニューは、日本語、英語、中国語、韓国語と4つの言語で説明が書かれていた。麺類王国福岡で育ったため、ヌードル系は大好きなのだが、「つけめん」はなんだか魅かれない。ただ、単なる好みで食べないのはダメだろう……と思い、おそらく人生5度目ぐらいのつけ麺を食べる。
確かにまずくもないし、美味しい方だと思うのだが、やっぱり魅力を感じない食べ物だ。

口の中が油っぽいのと、つけめんの量が物足りなかったので、上野の「聚楽台」跡地に新しく建った、UENO3153(さいごうさん)に入る。泥くさい名前に反して、ビルはネオンギラギラのサイバー感あふれるガラス張りのビルだった。


ギラギラビル UENO3153

1階はロッテリア系店舗を中心としたフードコートになっていたので入ってみた。時間も遅く、営業しているお店も少ないから助かった。パン屋、うなぎ屋、ロッテリア、バル、コージーコーナーといろいろある。パンとフライドポテトとアイスカフェラテを買って席に着く。周りを見渡すと、外国人ばかり。私の後ろにいる4人組は若い韓国人で、女3と男1という羨ましい組み合わせで、一人とってもカワイイ娘がいる。前の席には、20代ぐらいの中国人カップルが座っている。私の左には、12歳ぐらいの細い女の子とクマのようなお父さんという白人親子。おそらくロシア人。


フードコートの様子

フライドポテトをバリバリ食べながら、左の娘さんは何を食べているんだろう? と見てみると、うな丼を食べていた。日本人の私がフレンチフライを食べ、隣のロシアン少女はうな丼を食べる。ちなみにお父さんはカツカレーを食べ、富士急ハイランドの袋を席の隣に置いていた。
外を見ると、停車中のタクシーの窓ガラスに、UENO3153が発する青色のネオンライトが反射している。ビルのネオンカラー定期的に色が変化するので、停まっているタクシーもカメレオンのように合わせて違う色になる。

ああ、「ブレードランナー」の世界はもう来ていたんだ(あっちはロサンゼルスだけど)。雨は降ってないし、スピナーは飛んでないし、レプリカントは逃走せず、屋台の大将は「二つで十分ですよ。わかってくださいよ」と言ってないが、2020年を待たずに、あの世界はやってきた。リドリー・スコットは新宿歌舞伎町を見て、あの世界観を作ったという話もあるけど、23年経って(雰囲気だけは)現実が追いついた。

子供のころ、福岡市内で白人・黒人を見てビックリしていた時が懐かしい。