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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

登場人物がみんなキチガイの「渇き。」を観たよ

名作「告白」の中島哲也監督が、はてなダイアラーで小説家の深町秋生氏(http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/)の「果てしなき渇き」を映画化! 「告白」はすんごいカタルシスが得られる映画だったけど、「渇き。」は出てくる人がみんな狂っていて面白かった。キチガイはいいね! リアルに接すると大変だけど。
ネタバレ防止のため伏せ字が多めです。

主人公の藤島昭和(役所広司)がイカれている。設定上××××症だし、DVだし、薬をキめるわ、女性を×××するわ(しかも2回)、殴るわ・殴られるわ、本人が出演中のCM「大和ハウス」を揶揄するシーンがあるわと、「よくやるな~」と観ていて感心した。凄いぞ役所広司! いや~ 本当に最低・最悪な男性を演じている。
男性陣の役者は魅力的なキャラクターが多く、常にお菓子を食べている刑事の妻夫木聡、×××役のオダギリ・ジョー。特にオダギリ・ジョーはオイシイ役どころなので、前半からバシバシ出せばいいのに……と思いました。

「渇き。」の見所は、暴力シーン。映画の後半になると藤島の顔の形がだいぶ変わってきます(暴力で)。だから、「アナと雪の女王が大好き!」といったスイーツ女子には受けが悪いと思いますので、デートの時に選ぶのは止めましょう。血もかなり飛び散りまので、「血を見て興奮した……はあはあ」とホテルに駆け込むタイプのカップルにはお勧めかも。

オイドンも、池袋の四畳半のオケラ荘に住んでいるので、最悪・最低な藤島の行動を「いいぞやれ、やってしまえ。刑事は車でひき殺せ、幸せな家庭の妻は×××してしまえ」と応援する気持ちで観ておりました。まあ、ASUKAるパートはよーわかりませんが。漫画「ガバメントを持った少年」じゃないけど、拳銃はいいよね。むかつく連中は全部射殺したくなる。死体処理が面倒なのとお巡りさんに追っかけられるのでやらない・できないけど。小説や映画の中ではバンバン殺せるので羨ましい。
「告白」とは違う意味でスカッとしましたね。

ただ、尺の関係か、ストーリー上の矛盾、もしくは細かい説明が「勢い」にまかせて省かれているので、観ていて???となるところもあり。そのあたりは破壊屋ブログの「『渇き。』がわからなかった人向けの解説(ネタバレ有り)」を読むときれいに解説されています。
ちなみに、破壊屋ブログの中の人と原作者の深町秋生氏が対談をやっていて、「加奈子は××××のメタファー」と書かれており、なるほど! と納得しました。てか、深町先生が××××好きだったとは……

「渇き。」は劇場でまだ公開しているので、興味がある人はぜひどでかいスクリーンで観ましょう。バイオレンスシーンはデカい映像に限りますよ!

渇き。公式サイト

渇き。を楽しく観るための役所広司CM集

あ、でも役所広司と言えば「シャブ極道」じゃん!!


以下、関係ないけど、備忘録用に今月スクリーンで観た映画のメモ。
大巨獣ガッパ(1967年/野口晴康/日本)
宇宙大怪獣ギララ(1967年/二本松嘉瑞/日本)
プルガサリ(1985年/チョン・ゴンジョ/北朝鮮)
新しき世界(2013年/パク・フンジョン/韓国)2回目鑑賞
ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年/ジョニー・トー/香港,中国)
エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013年/ランディ・ムーア/米国)
渇き。(2014年/中島哲也/日本)

DVDは1本
クソすばらしいこの世界(2013年/朝倉加葉子/日本)