イケダハヤトさんが以下のツイートをしていた。
リアルな職業教育はフリーランスの社会的責任、というのは面白いテーマ。今年は非常勤講師もやるので、手近な範囲からフリーランスライターとして働くことのリアルについて、若者に知ってもらおうと思います。
さらに定員限定ですが、ライター、編集者志望の学生に、ぼくの仕事を手伝ってもらいつつ仕事について学べる機会も提供します。月給5万くらい。さっそくひとり申し込みをいただいたので、月末あたりにお会いします。
こういう教育をする人が増えれば、世の中はよくなると思うので、実験します。育てられた若者が、また次代の若者を育成すれば、師匠役をする人が年々増えていくはずですから。
反応ありがとうございます。もっと稼げるようになれば、たくさんの人に修行機会を提供できるのですが、いかんせん余裕がなく…。拡大していく気は満々ですので、気長に見守っていてくださいませ。
イケダハヤトさんのプロフィールをまとめてみると(カッコは私のコメント)
・中学生のころ個人ニュースサイト「nubonba」を運営
・2009年にルネサステクノロジに入社(←三菱電機と日立製作所が半導体部門を併合して作った会社)
・2010年にトライバルメディアハウスに入社(←ソーシャルメディアマーケティング支援会社)
・2011年4月にフリーランスに転向(←肩書きがよくわからないフリーランス)
・2012年4月にプロブロガー宣言(←ブログの収入だけで生きていく宣言。書籍も出したり配偶者が会社員だったりするけど)
イケダハヤトさんは『フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる』『年収150万円で僕らは自由に生きていく』という書籍を執筆したり、「ビッグイシューオンラインの編集長」といった肩書はあるが、お遊びでないメディアの編集経験は全くないのでは?(そもそもこの人、フリーランスのライターなの??)
限りなくアマチュアに近い人が「修行機会を提供」するといっても…… ねぇ。
イケハヤさんが「僕が文章能力を鍛えるためにやっている5つのこと」(←魚拓です)というエントリーを書いてるんだけど、その内容が「ひらがなを使う」「見出しを使う」「ひたすら書き、発表する」「本を読む」「比喩を使う」とかですよ。こんな人からライター指導をされてもな……
さらに「2012年を振り返る」(←魚拓です)というエントリーで『年収150万円で僕らは自由に生きていく』のことについて以下のようにイケハヤさんは書いている。
竹村さんは大変優秀な編集者で、1時間ほど雑談をしただけで、後日見事な目次案が出てきて感銘を受けました。これがプロの仕事というやつですか。「年収150万円〜」というタイトルを付けてくださったのも竹村さん。最初はビビってましたが、今振り返ると、これぐらいでちょうどよかったかなと感じております。
って、おい!(笑) 素人丸出しじゃないですか。
個人的にはイケハヤさんへの応募は「絶対にやめとけ」としか思わないが、恐ろしいことにすでに申し込みをしている人がいる。
さて、ここからは小言。
イケダハヤトさんは主にインターネットを舞台に活動されている。紙やテレビ媒体と違って、ネットは誰にでもすぐにステージに立つことができる。
ネットで活躍したいのであれば、特定の人間に師事などせずに、やる気とアイデアさえあれば誰でも簡単にイケダハヤトレベルに到達できる。
つまり、イケハヤさんに頼ろうとした時点で、その人はネット向きではない。