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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

誰も知らない(2004年)

昨日新宿の小さな劇場で「誰も知らない」を鑑賞。
内容は見るに耐えないぐらい、重くてイヤーな気持ちになるストーリーが延々と続きます。導入の部分のほのぼのしたシーンも「この後大変なことになるんだろうな」とジェットコースーターの登坂している時のような感覚で観ていため、最初のシーンからガクガクブルブルですよ。結果、最初から最後までずーーーと精神的にきつい状態で鑑賞。
ここ1年ぐらい映画を観ていて、凄く精神的に緊張を強いられた作品は「パッション」と「オーディション」かな。しかし「パッション」は鞭打ちのシーンが辛いぐらいで最後はまあ、復活するわけだし、オーディションも怖いのは後半だけ。誰も知らないは全編続きでしかも上映時間がまた長い!(141分もあるぞ(涙))
個人的には「茶の味」同様に、感情移入できる部分が多い。茶の味は笑えたが、誰も知らないは辛い。特に母親がでていって、だめな友人達の溜まり場になり部屋がドンドン荒んでいき、みんながドンドン壊れていくシーンは胃が痛くなる。泣いたね。全米が泣いて震撼して驚愕ですよ、奥さん!
しかも出てくる登場人物が全部馬鹿なので、イライラする。あんなガキがいたら早く通報しろよ! と思って血圧があがる。アミールSを飲んでいなかったら、高血圧で卒倒してたね。上映中に「お、俺が1万円ぐらいあげるよ!」と何度思ったことか。まあ、そんな場当たり的な対処じゃまったく駄目なんだけど、悲惨すぎて思考がストップ。監督が「母親は悪くない、悪いのはコンビニ店員や大家」という発言をしていている。子供を育てることができない人間が子供を産むだ母親が一番の悪いと思うので、監督の意見に全面賛成できないけど、周りの人間も母親と同じぐらい悪い。
映画には関係ないけど、いろいろな掲示板をみていると「感動した」とコメントしている人が意外と多い。が、どこがどう感動したか教えてもらいたい。確かに家族愛的な部分も描かれているが、基本は全く救いがない。お前は本当に感動したのかと問いたい。小1時間問い詰めたい気持ちになりますよ。お前「感動した」って言いたいだけちゃうんかと。
ツラツラ書きましたが、いい映画です。
勝手に映画評価 ★★★★★(星5つ。この監督は是非「池袋母子餓死事件」を撮影してほしいね)

公式サイト
goo 映画
アマゾンのレビュー
Yahoo!ムービー
みんな「泣いた」「感動した」やら単純なコメントばっかり。もうちょっとボキャブラリーを鍛えようね。
映画解説
「悲惨すぎて2度と見たくない」「ホタルの墓といっしょでおなじみ頂戴じゃん」などなど意外と共感できるコメントが多くてビックリ。まぁ、自分に酔った文章も多くてゲンナリするけど。
MURDER IN THE FAMILY
映画の元ネタになった西巣鴨子供置き去り事件について書かれたサイト。他に詳しく書かれたサイトがないから、みんなココを参照にしている。が、どこまできちんと書かれているかちょっと怪しい。
【山本です】誰も知らない その5 2ちゃんねる@映画板)
※ロケ地(2ちゃんねるより)
・マンション→中野区沼袋
・コンビニ→渋谷区桜丘町の新撰組?練馬区桜台?
・商店街→高円寺庚申通り商店街?
・ミスド→高田馬場
・公園→新宿区西落合公園
・公園に向かう際の三叉路→中野通りの哲学堂近くにかかってる陸橋から見た風景。住所だと松ヶ丘。
・ユキと母の帰りを待った駅→JR高円寺駅
映画「誰も知らない」ロケ地への行き方