読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

Hagexギャルを探せ 世界を2周した漫画家「水谷さるころ」の巻




◎まさかの第2回!
このブログを愛読している女性は「Hagexギャル」、または「禿女」(ハゲージョ)と呼ばれている。そんなHagexギャルを探して話を聞くこのコーナーが、なんと2回目を迎えた(1回目はこちら)。
気になる今回のHagexギャルは、漫画家でありイラストレーター、そしてグラフィックデザイナーの「水谷さるころ」さんだ。
さるころさんは、熱心なHagex-day.infoの読者らしく、噂によると私のTwitterを逐一監視し(え、怖い!)、いち早く小ネタのリンクやハゲ日記をチェック、さらにハゲ日記を読みすぎて日々の作業に支障をきたす日もあるとかないとか。
今回はハゲージョ・さるころ氏にインタビューしてみたぞ!

◎「30日間世界一周」の中の人
さるころさんといえば、「30日間世界一周!」の中の人のイメージが強い。
「行くぞ! 30日間世界一周」とは、スカパー!やケーブル放送で番組を提供している「旅チャンネル」で放映された番組だ。ワンワールドの世界一周航空券を使い、水谷さるころ、ディレクターの野田真外、プロデューサーの山本朋寛の3人で、30日間で世界一周し、各地のパワースポットを巡るといったコンテンツで2008年6月から9月に放送された。この旅の様子をさるころ氏が漫画にして、「30日間世界一周!」というタイトルでイースト・プレスから全3巻発売された。

30日間世界一周! 1巻

この番組は大変好評となり第2弾が作成され、「行くぞ! 30日間世界一周 2周目!」が2009年7月から10月に放映された。この旅もさるころ氏が漫画を描き「35日間世界一周!! Part1 アジア編」が明日発売される。

―旅行エッセイ第2弾となる「35日間世界一周!! Part1 アジア編」が明日、11月18日に発売となりますが、第1弾となる「30日間世界一周!」はどんなきっかけで参加されたんですか?
「行くぞ! 30日間世界一周」の出演者オファーをもらった時、取引先が倒産したり、仕事のプレゼンを落ちまくったりと、私の仕事運はよろしくない状態でした。そんな状況だったので、ヤケクソ気分(笑)で応募しました。
この仕事のチャンスを提供してくれたディレクターの野田さんとは以前から少しだけ面識があり、彼から「世界一周する?」というメールを夜中2時にもらったのですが、2時間後の朝の4時に「行きます」と返信しました。あまりの返信の速さに野田さんはビックリしたそうです(笑)。
その後、私が「厄落としに世界のパワースポットを巡りする」という番組の企画書を出し、無事に出演者として選ばれ参加が決定しました。

―世界旅行の企画に2時間で返信するとは凄いですね。
好奇心は旺盛なので、とりあえず乗っとけ! みたいな気持ちはありましたね。「行くぞ! 30日間世界一周」の番組が会議で決まって3ヵ月後にはロケに行くので、プロデューサーの野田さんも出演者探しには困っていたようです。
なんせ1ヵ月間も拘束するわけですが、予算は少ないのでお金がかかる人材は厳しい。カメラマンや劇団員、タレント… など自分から情報を発信できる人を探していたようなので、その作る側のニーズにうまくあてはまったのも良かったですね。

ゲストの水谷さるころ

―「30日間世界一周!」の様子はぜひ現在発売されている漫画を読んでもらうとして(旅に関するインタビューはここで詳しく読めます)、この漫画は当初から決まっていたのですか?
「30日間世界一周!」はイースト・プレスから刊行されてますが、世界一周に出かける前は、他の出版社に企画を持ち込んでいました。しかし、その出版社では企画が通らず、そのまま私は旅に出てしまいました(涙)。
帰国後、昔からお世話になっているイースト・プレスのKさんに声をかけてもらって、刊行となりました。漫画の出版がほぼ決定してヤッター〜! と思うところですが、ここから私の地獄の始まりでした(涙)。
この担当のKさんが、かなりの鬼編集でして、全てのネーム(=漫画の下書き・草稿)を描くように命じたのです…が(Hagex注釈 ちなみにこのインタビューには鬼担当のK氏も同席しています)。そんな長編は出してくれないよな…とネタを選りすぐって描いたネームに「もっと小ネタを!」とダメ出しが入り、ああでもこうでもとやっていたら400ページ近くに……。
他の仕事をストップさせてひたすら「30日間世界一周!」のネームを描いて、K氏にダメ出しをだされて描き直し…… の繰り返し半年くらい続けました。本当にこんな長編を出版できるのか…… と不安に思っていたのですが、途中から「私は漫画の国に留学している。留学生なんだから漫画修行は当たり前」と、自分に言い聞かせてなんとか出すことができましたね。
心も懐も相当苦しかったんですけど、K氏は「君んとこは旦那も働いてるから大丈夫っすよ」と発言して…(といって、隣のK氏をにらむさるころ氏 K氏は「そんな事いったかな?」と否定)べつに養ってもらってないのに、そんなこと言われてなんか理不尽だな……と思ってたのですが、離婚した現在も待遇は変わらないので単なるいい訳だったようです……。


編集K氏をにらむ、さるころ氏

―400ページのネーム!? そ、それは大変でしたね。でも、あれだけ面白い単行本を出されたので、反響は大きかったんじゃないでしょうか?
今までとあまり変わりませんでしたね。マンガのオーダーが欲しいです…(ぽつり)。


◎漫画家になるまで
―意外ですね。素人考えだと本を出すと人生が一変するようなイメージがありますが(笑)。ところで、さるころさんは、なぜ漫画家になったんですか?
もともと絵を描くのが好きでした。学校の先生の似顔絵を描いて、友達の笑いをとっていましたね〜 中学生の頃には、今の絵の原型は完成していました。
私には姉がいるんですが、彼女は美術系の高校に行ってました。私も同じ高校に入学したいな〜と思い、そこの高校は実技がある入試だったので、中野にある美術の塾に通い始めました。
そこで私はおやつとして「バターピーナッツ」を持っていったのですが、それを見た他の受講生が「この『さるの餌』みたいなおやつを持ってきたの誰?」と言って、それから「さる」というあだ名をもらい、ペンネームの由来となっています。
無事に姉と同じ高校に入学し、付属の美術短大に進学しました。ある日、村上隆氏の展覧会に行った時、アーティストボランティアスタッフの募集をやっていました。応募してみたところ「Macが使える」という理由で、彼のフリーペーパーを作成しているデザイン事務所で、働くことになりました。ここでミニコミ作成に携わり、取材をしたり、テープ起こしをしたり、DTP作業をしたりと、一通りの作業をしていましたね。
その後、現場でしっかりとスキルを学び、短大卒業とともにフリーのエディトリアルデザイナー(書籍・雑誌の表紙・誌面デザイナー)として独立し、本郷で「Salu PRO」を始めました。20歳のころですね。
仕事をしながら、不定期刊行フリーペーパー「さるニュース」を出していたのですが、これはA4の紙を8つ折りしてA7サイズの小冊子にする作りとなっていて、私が興味がある人をインタビューしていました。
このA4を使った小冊子デザインを使って、某評論家にオーダーを受けて納入したことがあるんですが、某評論家が「このスタイルは私が発明した! オレって天才!」というようなことを某雑誌で発言していたことがあり、なんとも言えぬ気持ちになったことがあります(笑)。

その後、私がいた事務所でデザインを担当していた縁で、イースト・プレスの編集者であるK氏と知り合いました。彼がCOMIC CUE(コミック・キュー)の編集長をしており、1999年 4月 COMIC CUE Vol.6で漫画家デビューをしました。
その後は、イラストや漫画を描きつつ、デザインをしながら今日までやってきましたね! 詳しくは私の仕事履歴のページ書いているので、興味がある人はチェックしてくださいね。あと、お仕事ください!!


◎世界一周で離婚!?
―なるほど! 短大卒業後フリーでずっと働かれというのは素晴らしいですね。ところで、「30日間世界一周!」の第3巻を読んでいると、あとがきで「離婚しました」と書かれていて、ビックリしました。恐らく多くの読者、30日間も夫を置いて世界一周したのが原因では? と考えていると思います。実際はどうなんでしょうか?
30日間の仕事は直接の原因ではないですね(キッパリ)。
彼…… Hagex風に言うと元旦(もとだん)とは趣味で習っている空手で知り合いました。空手という武闘派なジャンルにも関わらず、彼は非常にシャイな人でしたね。他の空手仲間と交流していくうちに、彼が私に好意を持っているのはハッキリとわかったのですが、なかなかアプローチがなく(笑)。
「ここまでシャイな人も面白いな〜」と、こちらも興味を持ち、彼の一生懸命さに惹かれてつきあいはじめ、2006年に結婚しました。
当初は仲良く暮らしていたのですが、結婚生活をしているうちに、もともと受身の人でしたが、さらに過度な受身になっていったんですよね。
「結婚当初は『好き』という気持ちがあれば、仕事とか財力も関係ない!」という気持ちだったのですが「何もかも私が決めなければならない関係」に悩み始め、コミュニケーションがうまくいかなくなりました。相手が100%受け身だと「結婚していても意味がないのでは?」という結論になり、2009年に離婚しました。彼は私に従わなければ、と思い込んでいたので離婚したことでお互いラクになれたように思います。
仲が悪くなって離婚したわけではないので、今でも空手の道場であって一緒に練習をしていますよ。

―離婚の真相はそういうことだったんですね。てっきり、さるころさんが長期間出張したため、家庭内不和が起きて離婚されたのかと、ゲスパーしていました。Hagex日記の読者が喜ぶような修羅場を期待していたのですが……(笑) ちなみに、なぜさるころさんは、このHagex日記を読み始めたんですか?
私のフォローしているTwitterユーザーの2人が、ほぼ同じ時期にHagexのリンクをツイートしていたので、「何だろう?」と思って読み始めました。当時、離婚したことによって深夜になると「今までの人生の大反省大会」が行われており、モヤモヤしていたのですが、Hagexのエントリーを読むと「なるほど!」と思う所がありむさぼるように読んでました。(→さるころさんのザ・インタビューズにHagex-day.infoについて記述あり http://theinterviews.jp/salucoro/1288355


◎お勧めの国はどこ?
―話は旅行にもどるのですが、世界を2周されたさるころさんが、印象に残った、または好きになったはどこですか?
そうですね、やはりイースター島のモアイは外せません。そして南米のマチュピチュですね。数多くの世界遺産を訪れましたが、マチュピチュはダントツによかったです。とにかく、とにかく美しくて、アニメの舞台を訪れたような場所でした。しかもどこにでも行けるので、アトラクション感覚で世界遺産を堪能することができます。「ロマン」と「トキメキ」をリアルに感じましたね…… 実際に口にすると陳腐ですが(笑)、本当に素晴らしいところでした。
また、ペルーもよかったですね。何が良いって食事がとても美味しい。ペルーは海と山の幸が豊富で、現地のペルー料理にスペイン料理、中国料理、日本料理……(ペルーは中国人・日本人が多い)、それらのエッセンスが見事に調和して、ひたすら美味しいご飯がペルーにはありました。ペルー料理なんて訪れるまでイメージすらしたことがなかったですが、訪れていっきに好きになりましたね。


―では、最後に新刊の宣伝をどうぞ!
明日「35日間世界一周!! Part1 アジア編」が発売になります。今回はの編集K氏の細やかなオーダーによりさらに小ネタ満載、前回よりもボリュームアップの全5巻の刊行を予定しております。2回目なんで、1回目よりうまく旅をしているのでは!? と思われがちがですが、ますます我々のボンクラ度はパワーアップしております。
前回ではボラレたり、名所をうまく回れなかったりと、ダメな点をリベンジすべく2回目にチャレンジ! のはずがミスを連発です。また、南米のウユニ塩湖で過去にないトラブルに私が襲われますので、これも見所です。南米編はPart4なので、かなり先ですが…
35日間世界一周!! Part1 アジア編」はマレー鉄道の旅など、いきなりここから読んでも面白い作りとなっておりますので、興味がある人は、ぜひ手にとってください!
ちなみに今後の刊行予定は
Part2 ヨーロッパ鉄道旅編
Part3 南ヨーロッパ編
Part4 南米編
Part5 アメリカ編
となっています。いつでるかは未定です… というかイースト・プレスの鬼敏腕編集K氏のGOサインと私の頑張り次第です。あと、売れないと続きが出ないのでぜひみなさま応援してください!


「35日間世界一周!!」は明日18日発売! ヨロシクね!!

35日間世界一周!! Part1 アジア編

―今日はインタビューありがとうございました。
行くぞ! 30日間世界一周 2周目! のコミック版出ます!(さるころさんの公式ページ)

第1弾の「30日間世界一周!」全3冊と「35日間世界一周!! Part1 アジア編」の、計4冊をセットで1名様プレゼントします。全てさるころさんの直筆サイン入りです。
ご希望の方は以下のURLから応募してください。コメント欄にインタビューして欲しいHagexギャル(自薦・他薦問いません)を書いて応募してくださいね。
応募はこちらから
締め切りは12月19日です

プレゼントにサインをしてくれる、さるころ氏。