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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

炎上を見る者は炎上に襲われる

Flaming watch Flaming catch.(炎上を見る者は炎上に襲われる ネットの古いことわざ)

カリスマ炎上ウォッチャーブロガーの禿田禿蔵氏は苦悩していた。

彼は炎上屋として、自身のブログとTwitterを駆使し、小学生ブロガーから国家機関まで相手を選ばず戦ってきた。デマが流れれば検証エントリーをあげ、学費クレクレサイトをできれば矛盾点と疑惑を晒し上げ、国の機関が情報漏洩を行なえば証拠を押さえて質問状を送る人間であった。

禿田氏は一流の炎上屋、武闘派ブロガーとして名を挙げた。

禿田氏はなぜ戦うのか。「正義ごっこがやりたいんだろう?」「ボヤにガソリンをかけて騒ぎを大きくして楽しんでいる」などと指摘されることもあったが、それは違う。彼の炎上モチベーションは「え、これはオカシクナイ?」という純然たる相手に対する疑問であった。その純粋な気持ちがあったからこそ、彼は十年以上魑魅魍魎が徘徊するインターネットの世界でで、ダークサイドに墜ちず10年以上活動することができたのだ。

複雑に入り組んだ事件をわかりやすく説明する方法、公平なようで相手を攻撃するまとめ作成術、弱者感を強く出して読み手の同情を買う、Twitterで相手をワザと怒らせてtoggeterにまとめて被害者ぶる……など、さまざまな技術も学んだ。文章は苦手だし、誤植も多いが、それらを超える情熱で読者に訴えかけてきた。

しかし、禿田氏は最近この活動に疲れてきていた。

愛用の真っ白なHappy Hacking Keyboardのキーをタイプすれば、キーの間から赤い血が噴き出す。Microsoftの白いマウスを動かせば、その軌跡は真っ赤な筋となってデスクに刻まれる。モニターも上部から黒い血がダラリと流れてくる。そう、彼が長年潰してきたサイトの人間が怨念となって、現れているのだ。禿田氏の手は、紅く染まっており、石けんで洗ったぐらいでは落ちない。こうなることは当然だと禿田氏は諦観していた。

いつからこうなったんだろう? ブログをスタートした際、その説明文に「紅茶とスイーツのほっこりブログです」と入力した。神のイタズラか、仏の遊び心か、2万以上のエントリーをアップしたが現在もまだ紅茶とスイーツについて言及した記事は書いていない。

私の手は血で真っ赤だが、読めばみんなの心がホンワカと温かくなる記事が書きたい。そうだ、そうしよう。隣にいる猫も「にゃー」と鳴いて、私のチャレンジを応援している。

だが、人の性質はそんなに簡単に変わらない。料理写真を撮って、Instagramと連動してブログにあげようとしたが、トマタマを作ってしまい。最近情報商材屋になったトマトブロガーを思い出し、そちらを叩く記事を書いてあげてしまった。

Hokkori was not built in a day.(ほっこりは一日にして成らず ホッコリストの古いことわざ)