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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

「マーターズ」を観ずして鬱映画を語ることなかれ

後味最悪、、、 観て、落ち込む映画BEST10」というエントリーが人気なんだけど、読むと凄くモヤモヤする内容なんだよね。ストーリーはすべてAmazonから引用、感想は数行、作品のセレクトもイマイチ……。
ハウス食品の「うまかっちゃん」しか食べたことがない人が、自慢げに博多ラーメンについて語っているというか、せめてマルタイ「棒ラーメン」も喰っとけよ! 紅ショウガ付きで!! と言いたくなるというか。

まあ、読んでソレは違うだろ! とびりびりと感じたので、1週間待たなくても本当の「鬱映画」をお教えしますよ、奥さん。その映画とは2008年のフランス・カナダ映画「マーターズ」だ!!!!

今まで、終わった後にイヤーな気持ちになる映画作品を観てきましたが、マーターズはダントツに鬱です。ドラゴンボールに例えるなら、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」がピラフ大王級なら、「マーターズ」はフリーザ。ドドリアさん、ザーボンさん、そうでしょう。ひゃひゃひゃひゃ、ひゃひゃひゃひゃ。ガンダムに例えるなら、「ジョニーは戦場へ行った」はテム・レイの回路で、「マーターズ」はMSN-02 ジオング。「落ち込む映画BEST10」なんて飾りです。半可通にはそれがわからんのですよ。


さてさて、個人的なキング・オブ・落ち込み映画「マーターズ」。昨年リバイバル上映で観たんですが、びっくりですわ。見終わった時に後悔したね。劇場にいた人たちに、「おい、みんなでつぼ八行ってマーターズについて語ろうぜ」と声をかけたら、多く人が参加したと思う。それほどショック&鬱。

まずね、オープニングから暗い。複数の子供を監禁している部屋があり、そこから女の子が逃げ出すんですわ。いったい何の為に監禁しているのか、奴隷にしたり、春を売らせたり、いろいろな目的が考えられるんですが、映画の最後まで観るとそれがわかります。恐らく、この文章を読んでいる人が100人中256人は想像出来ないほどの、酷い目的です。一発で分かった人は、天才か狂人でしょう。

オープニングのシーンはねっとりと終わって、次に平和に暮らしている一家が映し出されます。「パパ、今度彼女とデートなんだ」「よし、パパのクレジットカードを渡すから使いなさい。ただ、ベビーができないように気をつけろよ、HAHAHA」的な雰囲気です。あれ、映画館だけど、チャンネルを間違えて変えちゃったかな? とディアハンター的な疑問符が頭につきます。

これ以上はネタバレになってしまうから、書きませんがココから、タランティーノ的修羅雪姫な感じに話は進みます。前半の修羅雪からホラーパートまでは、おお、凄い! ばきゅーん、どかーん、ちゅどーんと普通に楽しめる映画だったんですよ。

が、が、が、せがががが、後半から一転、いやーーな、暗ーーーい、そして観ていて救われないシーンが延々と続きます。観ていて気持ち悪い、正直辛い、目を開けるのがイヤーーな場面の連続です。100分ぐらいの映画で、後半の鬱鬱鬱シーンは正味30分ぐらいなんだろうけど、5時間ぐらいに感じる重さです。時間は人の受け取り方によって、伸びたり縮んだりすることが実感できます。

最後のシーンは、観る人によってとらえ方が変わる。私は「救われた」のではないかと思ったけれど、それに至るまでが……ねえ。これが運命だなんて……ひどすぎるわ。

てなわけで、「マーターズ」を観ずして鬱映画を語ることなかれ……超お勧めの落ち込み作品です。私は二度と見たくないけどね★

予告は美味しいシーンとある程度ネタバレが入っているので、気合いの入った映画ファンは観ない方が良いっす。

あざなわさんは、「マーターズ」をセレクトしており、流石だな……と思いました。azanaerunawano5to4.hatenablog.com

あざなわさんは、マーターズについて

マーターズほどの鬱映画はない。
鬱と書いて「マーターズ」と読む。

最初から最後までパスカル・ロジェの悪趣味全開。
幼い頃誘拐監禁された少女が施設で成長し、復讐に行く。
ここまでなら誰でも想像できる。
ここからが頭おかしい。
間違いなくキ○ガイ。

と書いているが、全くもって、その通りです。


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