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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

カルテは作られていますよ

海と毒薬?
・笑える修羅場、衝撃体験【お茶請けに】

25 :名無しさん@おーぷん:2015/01/09(金)08:12:49 ID:INU
昭和の末期に宮廷大学病院で産まれた私。
そのままその大学病院敷地内で営んでいる保育園へ入園しすくすくと育つ。
病院敷地内と時代的に割と園外にも自由に出て遊べた。
また当時は古い建物も多く残っていて、ある日同じ組の男子があからさまに使われていない瓦屋根の平屋建物に冒険に行ってパニックになり帰ってきた。
お化けが出たと騒ぐので、それを聞いた私含める園児が集団ヒステリーを起こす。
その後、冒険男子達は先生に怒られ、園外遊びも門が見える範囲までと決められた。
でもお化けが出ると聞いてしまったからには、その平屋建物が怖くて散歩とかで横を通る時は目をつぶってやり過ごしたりして無事卒園。
そのまま引っ越して郊外の小学校に進学。
小学生高学年の時に、母親が見たい映画があると言って繁華街の映画館に連れて行かれた。
入口のポスターにはおどろおどろしい絵が飾られている。
あきらかに大人向け。館内も大人しかいない。
話が始まると、内容はよくわからないけれど、絵が喋ったり死体を解剖したり、その様を覗く人や腐乱死体を観察する人とかとにかく気持ちが悪い。
ホルマリン漬けだらけの部屋が写った時に吐き気がしたので母に話しかけたら、しっ!と話を制された後、あの場所はあんたが産まれた場所だよ、と言われて衝撃を受けその後は覚えていない。
帰ってからしばらくはお化けが出る平屋建物と映画の内容が悪夢になって出てきた。
中学になったころ、読書感想文の作文課題に悩んでいたら父から一冊の文庫本を手渡された。
地元が舞台だから想像しやすいだろうと言われた。本の厚さもそうなかったし読んでみたら、太平洋戦争中日本軍が行った人体実験の話だった。
その舞台は確かに地元。しっかり地元。
また建物と映画の内容が脳裏を占めて頭痛がした。
20歳になった時、どうしてもその大学病院を受診しなければならなくなった。
保育園卒園以来始めて足を踏み入れた敷地内は、新しい建物だらけで、もう瓦屋根の平屋建物なんかどこにもなさそうだった。
見える建物の外壁も明るいパステルカラーで、昔見ていた打ちっぱなしコンクリートに蔦が絡んだ壁などなかった。
緊張が緩和されて受付で紹介状を出し、初受診だと伝える。
事務の方がPCを操作しながら、お掛けになってお待ち下さいと言い終わる前に、○○さんですよね?と本名フルネームで言われた。
本当に初受診ですか?
カルテは作られていますよ?
なにそれ怖い。ちびりそうになったので、適当に答えて受診せず逃げた。
ちゃんと考えたら生後作られたカルテだとわかるけれど、今だにあの敷地には足を踏み入れていない。
お化け建物と映画でトラウマが作られてしまったなと思う。