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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

ヴェニスの商人(2004年)


映画館で鑑賞。アメリカ/イタリア/ルクセンブルグ/イギリス映画。ご存知ヨーロッパ版一休さんのお話だ。
この映画は面白く130分の長さを全く感じさせなかった。
どこが良かったかというと画面の美しさ。当時のベネチアの雰囲気や登場人物の服装、部屋の内装などが美しくかつ、本当ぽくて画面をみているだけど面白い。次にアル・パチーノの演技の上手さ。最初はアル・パチーノの顔が濃いので、「シャイロックを演じているアル・パチーノ」にしか見えなかったんだけど、途中から「シャイロック以外何者でもない」ように見えてくる。
で、見終わった感想だけど、日本人からみるとやっぱり「シャイロックが可愛そうだ」と心情的に思ってしまう。
評論家の呉智英が「漫画・文学作品上で差別差別言うやつは、まずユダヤ人差別の代表作の『ベニスの商人』を絶版・回収運動をしろ!」みたいなことを昔いっていたが、それに納得できるほどの差別映画だと思ってしまう。
これはユダヤ人とキリスト教圏の人間といった対立なので、日本人にはぴんと来ないから、一方的にやられてしまうシャイロックのほうに心情が傾いてしまうからだろう(シャイロック可愛そうという意見は、他のブログをみていても多数あり)。なにせ判官贔屓の国だからね。
そこで、この話を日本風に変えてみたらどうなるだろう。

在日朝鮮人の車李禄さんは、サラ金屋「愛降る」を経営している。日本人から不必要な差別を受けるが、焼肉屋やパチンコ店に出資して、それなりに儲かっている。ある日、そのよく嫌がらせをしている日本人から融資の依頼が来るが…

うーん、自分でいうのもなんだが、本当にありそうな設定だ(笑)。日本版ベニスの商人を作る時に、連絡をください(笑)。そして、上記のような場面設定だと、日本人のどれだけの人間が、車李禄さんに同情するだろうか…
勝手に映画評価 ★★★★☆(星4つ)

公式サイト
goo映画
Amazonの解説とレビュー
ベニスの商人 - Wikipedia
Yahoo!ムービーの感想
ここを読むとみんなシェイクスピアを読んでいないんだな〜 とシミジミ思う。もっと古典を読もうぜ! 個人的にお勧めなのは福田恒存版です。
あと、日本人からみとと、やっぱりシャイロックはいじめられすぎな感がいなめないよな。
福田 恒存訳 ヴェニスの商人 新潮文庫
映画生活の感想
そんな釣りに釣られるか…クマー
ttp://kizaemon.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/1100_33a9.html
以下↑の彼の人気に嫉妬だクマ〜
くっだらない茶番劇だけど