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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

Cadotの感動エピソードを読んでいるとバカになりますよ

感動の安売りサイトCadot

「心暖まるキュートな話題をお届け」というお尻の穴がムズムズ痒くなるようなキャッチフレーズがついた「Cadot(カド)」(http://cadot.jp/)というサイトがあります。よくあるバイラルメディアの1つなんですが、ここのサイトに投稿された「感動系エピソード」がFacebookを中心にやたら拡散しているようです。

以下のリンクから腐れ感動話がゲップがでるほど読むことができます。
「心に響く」カテゴリー


Cadotの「心に響く」カテゴリー(笑)

この「Cadot」というサイトがまた怪しい。「運営会社」のページがあるんですが、クリックすると白紙!(魚拓) ドメイン情報を調べても登録代理店の名前しかでず、いったい誰が運営しているのか不明で胡散臭いサイト。
掲載されている感動エピソードも、ウソか本当か…… まあ、ほとんどは2ちゃんねるを中心に、ネットに載っている「感動エピソード」を集めて改変しているものばかり。そしての、どの記事もソースが書かれていない。「ソースがない感動記事を信じる人間は、ねずみ講やマルチまがいに騙される人間が多いから、気をつけろっぺ」とアドバイスをくれたお婆ちゃんを思い出します。婆ちゃん……実践的なアドバイスありがと!!

偽真実の感動話に心を動かされるユーザーは、回線切って首つって死ね!! という名エントリーを過去に私が書いたので読んでください。

Facebookはバカばかり
やっぱりFacebookはアホばかり

感覚・感受性は脆いものなのよ

で、で、で、今回のテーマは「人間の感覚・感受性は質の悪いモノばかり受けているとダメになるよ!」というお話。

人間の味覚は「鍛えないと育たない、手入れをしないとダメになる」というのはよく知られています。マクドナルドのハンバーガーばかり食ってる人間が、懐石料理を食べたところでその良さをわかりません。なぜなら「舌が馬鹿になっている」から。もちろん、マックのハンバーガーを食べるな! というわけではありませんよ。
同様に人間のセンス、感覚、感受性も、味覚同様脆いものです。ナイフでプラスチックケースや針金といったモノばかり切っていると、すぐにナマクラになってしまいます。刃がダメになっても研げば切れ味は復活しますが、手入れをしないと切れないままです。

Cadotの感動エピソードを読んで、Facebookの「いいね」ボタンを押すのは、感受性のナイフをナマクラにしてしまう行為と一緒です。自分のセンスや感性をドンドン摩耗させていきます。その後、センスを磨き直せば良いのですが、多くの人は研ぎ直しなんかしません・できません。そもそも、研ぎ直しができる・やれる人は、Cadotの感動エピソードを読んで、Facebookの「いいね」ボタンなんか押しません。

レストランに入って、食材も調理法も怪しげな料理が出てきたら、あなたは食べますか? ミシュラン3星のお店なら食べますが、フィリピンのスラムにある掘っ立て小屋食堂だったらどうでしょう? 自分の体を心配する人であれば、多くの人は食べません。誰が運営しているのかハッキリとわからず、ソースも書かれておらずず、ウソか真実か怪しげな感動エピソードにも、同じ事がいえるでしょう。

怪しげな料理を人に勧めるな

さらに、そんな怪しげなクソ★エピソードを人に勧めるのは、大変な迷惑行為です。私もLiveリークで見つけた、シリア内戦での戦闘映像で兵隊の体があぼーんしている、素敵な動画を見つけてもこの日記には貼りません。なぜなら第三者がそれを見て不快になるのか知っているからです。

Cadotの感動エピソードをやたら拡散しているユーザーは、味覚がわからない人と同じく、感受性がダメになった「感動バカ」です。ついでに第三者に対する配慮もバカになっているようです。

感動バカに「感受性が摩耗する」と説いたり、「不快だからシェアしないで」とお願いしたり、「回線切って首つって死ね」と強く反発しても効果的ではないので、「ええ、Cadotのエピソードを真に受けているんだ~ カッコ悪い~ バカになるよ」と嘲笑するのがベターな対応なのではないでしょうか。

己の感受性やセンスは、オゾン層なみに脆い存在なので、みなさん大事にしましょうね★