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Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

Facebookはバカばかり

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「差別と韓国人が大嫌いな平等主義者」の皆さんこんにちは!
いきなりきわどい出だしだが、Facebookのある投稿を見て失神しそうになりながらタイピングしているので許してほしい。

■感動差別エピソード

某氏のウォール経緯で知ったのだが、2012年1月31日19時18分、次のようなエピソードと画像をGさんがFacebookに投稿する。画像とともに引用したい(似たような投稿をしたユーザーは多数いるようだが)。


【人種差別・意訳 ENGLISH/JAPANESE】
実際にあった話
50代とおぼしき妙齢の白人女性が機内で席につくと
彼女は自分の隣が黒人男性であるという事に気がついた
周囲にもわかる程に激怒した彼女はアテンダントを呼んだ
アテンダントが「どうなさいましたか?」と訊くと
「分からないの?」とその白人女性は言った
「隣が黒人なのよ。彼の隣になんか座ってられないわ。席を替えて頂戴」
「お客様。落ち着いていただけますか」とアテンダント
「当便はあいにく満席でございますが
 今一度、空席があるかどうか、私調べて参ります」
そう言って去ったアテンダントは、数分後に戻って来てこう言った
「お客様、先ほど申し上げましたように、 こちらのエコノミークラスは満席でございました。
 ただ、機長に確認したところ
 ファーストクラスには空席があるとのことでございます」
そして、女性客が何か言おうとする前に、アテンダントは次のように続けた
「お察しとは存じますが、 当社ではエコノミークラスからファーストクラスに席を替えるという事は
 通常行っておりません
 しかしながら、或るお客様が
 不愉快なお客様の隣に座って道中を過ごさざるをえない、という事は
 当社にとって恥ずべき事となると判断いたしますので
 当然事情は変わって参ります」
そして黒人男性に向かってアテンダントはこう言った
「ということで、お客様、もしおさしつかえなければ
 お手荷物をまとめていただけませんでしょうか?
 ファーストクラスのお席へご案内します」
近くの乗客が、歓声をあげるのを
その白人女性は呆然と眺めるだけであった
スタンディングオベーションを送る者もいた
【人種差別に反対の人はシェアしよう】
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=222556551168990&set=a.156400501117929.36545.100002439406083&type=1

この投稿に関して、2012年2月2日午前2時25分現在、いいね!の数が1万8151人、シェア1万546件と大変話題を呼んでいる。
しかし、この投稿されたエピソードは有名なブラックジョーク。ネット大好きッ子ならご存じだろう。
元ネタのブラックジョークはこれだ。

「ちょっとスチュワーデスさん!席を変えてちょうだい」
ヨハネスブルグ発の混んだ飛行機の中で、白人中年女性の乗客が叫んだ。
「何かありましたか?」
「あなたわからないの?黒人なんかの隣には座りたくないのよ!こんな人迷惑だわ」
女性の隣では、黒人男性が憮然とした顔で座っている。
「お客様、少々お待ち下さいませ。空いている席を確認してきます」
乗務員は足早に立ち去り、周囲の乗客はざわざわと不穏な空気。
しばらくして乗務員が戻って来た。
「お待たせしました。ファーストクラスにひとつ空きがありますので、どうぞそちら
へ。本来ならこういうことはできないんですが、隣の席がこんな人では確かに迷惑
でしょうと、機長が特別に許可しました。さ、どうぞ」
周囲の乗客は、にこやかに黒人男性を見送った。
http://yellow.ribbon.to/~joke/discrimination.html

このジョークのフレーズを使ってGoogle検索すると、5590件もヒットする(2002年ごろから日本語版が出回っているようだ)。
さて、Facebookの反応は「素晴らしい! シェア(=Facebookの自分の投稿欄に転載し・紹介するアクション)します」という書き込みが多数見られた。
しかし、中には「これは嘘じゃないか?」と指摘がでてくる。
そこで投稿主のGさんは、2012年1月31日23時48分、以下のようなコメントを行う。

先程、このお話が嘘だという書き込みがあり、私はもしも嘘なら嘘でも構わないって言いました。何故かというと、この話自体がもしも真実じゃなかったにしても、人種差別問題が今でも普通にあちこちで怒っているからです。実際に私も海外で差別に合いました。とお返事のコメント書いたところ、何度も同じ投稿がされた為、削除しました。
嘘か本当かよりも、もっと重要なメッセージが込められていると思ったからです。あしからず・・・・・。

これに対して他の投稿者が「嘘であろうが真実であろうが私は感動しましたぁ!素晴らしい話だと思います。またこの様な話題がありましたらアップしてください。イロイロ言う人は居ますが関係ないと思います」的なコメントが続く。
中には、次のようなきわめて的確な発言を行った人もいた(同一人物による複数の投稿を1つにまとめています)。

私はこの話しは作り話だと思います。
そして、写真と話の内容は全く無関係だと想像します。

こういうことを放置していると、フェイスブックという新しい情報ツールが、「信用」を失います。
拡散されているどなたか、この情報の信憑性について確認された人はいらっしゃいますか?
登場する「白人女性」が名前もなにもオープンにされていないので「罪」は少ないとは思いますが、でも、「感情を刺激するネガティブな内容の情報が「拡散」という名の下に広がっていく姿、、これこそが「風評被害」という被害者はいるけど「加害者がはっきりとしない被害の広がる姿そのものです。
原発事故後、福島県産というだけで、いろんな物が売れなくなっている。
これからどんどん被害者は増えて行くでしょう。
でも加害者の側に自覚はない、、
放射線の健康被害は確認することなく、放射能は危ないという原発反対の人達の言うことを鵜呑みにして、福島を差別する、、私は大問題だと思います。。
どうかみなさん、なにかネガティブな情報をシェアなど拡散する際は「信憑性」を確認してください。

(追記 2月2日14時現在、このコメントは削除されたようだ)

と、正しい発言をしているが、市場で無視されるツァラトゥストラのごとく、褒め褒めコメントに埋もれていくのであった…。

さて、問題となったGさんは、2012年2月1日21時30分、Facebookの新しい投稿で次のように発言をしている。

私、元々シェアして下さいって誰にもお願いなんてしていないのに(^^;
しかも、コメントの途中で写真はその方本人ですか?って聞かれて「この文章に付いてただけなので、違うと思います。」とまで言ってるのに、写真と話が一致する信憑性がどうのって(汗)
もし誤解されてる方がいらっしゃったら、確認しておきますが、写真と話の因果関係があるとは言ってませんし、ただくっついてただけです。
そして作り話だって強く責めるメッセージも届いておりますが、実話と書かれていたのを単純に信じただけですし、元 CAの方でこの話は何年前の話ですか?とか、真実だという証拠はあるのですか?とまで言われて、あげくに別の方がコメントでこう書いています。
「これからどんどん被害者は増えて行くでしょう。でも加害者の側に自覚はない、、」(長文の中の一部を抜粋)
福島の原発の風評被害と同じで、私はその嘘の情報を拡散してる加害者ってwww
拡散希望なんて私言ってませんよ〜〜〜〜。
元々は英文だった物を翻訳された方がいて、私自身の文章では一切ありませんし、福島原発の風評被害と同一に語られたら、福島の方々に失礼です。

https://www.facebook.com/goto.yukie/posts/223314041093241

■嘘だけどいい話

この騒動はツッコミどころがたくさんある。
全部書いていくと、私はいつまで経っても眠れないし、読者の皆さんも読むのに疲れてしまうだろう。そこで、どうしても言いたい2点だけ言わせてほしい。
・その1 嘘がソースの話は信用するなボケ
心が震度7レベルで感動しようが、社会正義に目覚めようが、自分を深く反省するきっかけになろうが、元になったエピソードが「嘘」だったら、それは意味がない。
「いい事だったら嘘なら嘘でも構わない」という考えの人は、インターネットの利用に向いていないので、今すぐプロバイダーに解約の電話をいれて、スマートフォンはたたき割った方がよい。そんな人はデマを拡散するだけの加害者にしかならないからだ。
いや、インターネットがなかった関東大震災でもデマのせいで人が殺されているわけだから、耳を切り落とした方がいいかもしれない(あ、切り落としただけじゃダメだわ)。
誰しも「間違ったことを発言したり、それを信じたり」することはある。重要なのは、間違いを知った時に「素直に事実を認めて、謝ること・訂正できる」ことだ。
しかし、「いい事だったら嘘なら嘘でも構わない」というのは、開き直りでしかない。
今回は結果として「たまたま」「偶然に」いい結果だっただけ。これは6発入る拳銃に、5発弾丸をつめて行う逆ロシアンルーレットをしているのと同じだ。今回は幸運なことに発砲しなかっただけ。
嘘をソースに物事を考えることは、常に逆ロシアンルーレットをやってるいるのと同じだ。助かる方法は、弾を全部抜くか拳銃をテーブルに置いてルーレットを止めるしかない。

・その2 安易に拡散するなハゲ
Gさんも大変問題だが、その投稿を何も考えずに拡散するユーザーも問題だ。この行為は放火魔が着火した箇所に、ガソリンをぶちまけているのと同じ。
悪いことをやっている自覚(いや、むしろ善行をしていると思っているに違いない)もなければ、注意・修正コメントを受ける確率も低く、間違った情報をずっと拡散しつづける。
このデマ拡散ユーザーが、インターネットの情報の質を低下させる原因となっている。

■ネット上ではみな平等

さんは、最後のコメントで
「私の文章じゃない」
「拡散希望とは言っていない」(←人種差別に反対の人はシェアしようって言っとるやんけw)
「嘘の情報を拡散してる加害者じゃない」
「実話と書かれていたのを単純に信じただけです」
とエレクトリカルパレードもビックリするほどの言い訳行列だが、どれも通用しない。
ネット上に文章や写真をアップすると、必ず「責任」がついてくる。
「この文章は転載です、ジョークです、嘘の情報を発信してスイマセン」と書いておけば問題はなかった。
最初に情報をきちんと見分ける力、問題を指摘された時の対応、修正や訂正能力があれば、粘着気質と陰口を叩かれるような人間の日記で晒されることもなかっただろう(誰のこと?)。

この日記を読んでいる方は、ネットリテラシー能力が高い人が多いので、このような失敗はしないはず。しかし油断は禁物、今回の例を他山の石として気をつけたい(オマエモナー AA略)。

余談 このエピソードの元となる英語バージョンを見ていると、「これは「TAMブラジル航空」で発生した実話です」などと書かれており、微妙に変化があって面白い。まさに「金持ちと結婚したいの女へのJ.P.モルガン社長の返答」や「ハーバード大学図書館、朝4時の風景」と同じく、内容が微妙に変化しながら拡散していくデマの一種となっている。
※追加エントリーを書きました→やっぱりFacebookはアホばかり

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