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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

レミーのおいしいレストラン(2007年)


原題は「Ratatouille」… これは絶対に原題の方がいい。いきなりオチに関係する内容なので、白文字にするけど最後の料理に「ラタトゥイユ」を持ってくるのと大いに関係あるのに!
てな、わけでオイドンはピクサーのアニメは好きだ。カーズもモンスターズインク、トイストリーは何十回でも観たい。で、期待に胸を膨らませてピクサーの最新作「レミーのおいしいレストラン」を劇場まで観にいった。が、上映からかなり日が経っていたので、都内どころか日本中でもほとんど上映されておらず、舞浜のイスピアリまでいって鑑賞をした。
本編の前に公開される短編アニメ『リフテッド』は、今までのピクサー短編アニメよりも出来がよく面白いので、本ちゃんへの期待感もと~ても高まる。コース料理を食べ始めた時に素晴らしい食前酒と豊かな味わいに溢れた前菜を食べた時のあの感じだ。
んでもって、レミーの上映が開始された。
主人公であるネズミの動きと毛の質感のリアルさ実写でないかと驚き(ピクサーアニメをはじめに見るといつもこう感じるが)、パリの素晴らしい風景、スキナーとレミーの息を呑む追いかけっことカメラワーク、料理評論家アントン・イーゴの恐ろしい死神ぷり、絵なんだけど美味しそうな料理、美味しい料理を食べた時の心理描写、CGとは思えない水面、「誰でもシェフになれる」と言いながらも、「努力と才能がなければ何をやってもだめ」というピクサーらしいメッセージ性…
正直悪い箇所なんか指摘できないのでは? というクオリティなんだけど見終わった後に全然記憶に残らなかったんだよね、この映画は。
今までのピクサー映画は(バグズ・ライフを除いて)見終わったら何かしら感動やら興奮やら、心拍数はかなり上がっていたような気がするんだけど、レミーはいっさいなし。家に帰って何を食べるのかの? のほうが重要だった。
この原因はいったい何なのか? 鑑賞が終わって1週間ほど考えてみたけど、はっきりとした原因はわからず。あえてあげるとしたら出てくるキャラクターに魅力がかけるといった点なのかな? というか魅力あるキャラがほとんどいない。レミーは料理の才能は凄いがそれだけ。リングイニは素直だけどボンクラ。コレットは ……美人で魅力的か? この映画で唯一存在感があるのでは評論家である「アントン・イーゴ」だけ。そう、この映画のキャラはほとんど存在感を感じないから、記憶にも残らなかったんだろう。
勝手に映画評価 ★★★☆☆(星3つ)