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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

最近購入した&読んだ本をまとめてみた

読書の秋はもう過ぎ去ってしまいましたが、私のなかで読書ブームがやってきました! ここ2週間ぐらいに本をガッツリ買って読んでいるので、積ん読防止を兼ねて、日記に買った本&感想を貼っておきます。

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全員死刑: 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (小学館文庫)

全員死刑: 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (小学館文庫)

私の大好きなヤクザ系ライター鈴木智彦氏の文庫。大牟田4人殺害事件実行犯の一人である次男から寄せられた手記をベースに、事件を振り返えっており、クライム系のネタが大好きな人には必読の1冊。これを読んで、この事件を元に作られた映画『全員死刑』も観賞しました。
映画の感想は後日書くけど、この本を読んでから見た方がわかりやすい。この本、元々コアマガジンから出ていた(書籍・新書とフォーマットを買えて2度も!)けど、映画になるときは小学館文庫という、コアのダメさがよくわかる(笑)。

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 (朝日文庫)

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 (朝日文庫)

写真イチバン右に置いてある『ユニクロ潜入1年』を読んで、著者の横田氏の他の本も読みたくなり購入。まだ最初しか読んでいないけど、ナンシー関がなくなって病院に担ぎ込まれ、当時の関係者が集まって、その時どのように感じたのか? というのが、その場にいるような臨場感で書かれており、横田氏の取材能力と執筆能力に驚かされる。ナンシー関がなくなって、もう15年も経つのか!


トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち (中公新書)

トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち (中公新書)

はてなブックマークで話題になっており購入。「知っているのか 赤いトラクター/燃える男の 赤いトラクター」ぐらいのイメージしかないトラクターですが、内容紹介には「1892年にアメリカで発明されたトラクターは、直接土を耕す苦役から人類を解放し、穀物の大量生産を可能にした。文明のシンボルともなったトラクターは、アメリカでは量産によって、ソ連・ナチ・ドイツ、中国では国策によって広まり、世界中に普及する。だが、化学肥料の使用、土地の圧縮、多額のローンなど新たな問題を生み出す。本書は、一つの農業用の"機械"が、人類に何をもたらしたのか、日本での特異な発展にも触れながら、農民、国家、社会を通して描く」と、とっても面白そう。


情報参謀 (講談社現代新書)

情報参謀 (講談社現代新書)

自民党のメディア戦略をやっていた人が、その手法や実例をバンバンと紹介している本。先日、ある人から教えてもらったのだが、全く知らなかった。ネットを使った世論操作を学ぶには最適な1冊になりそう。釣り師も釣り師ハンターも必携か?


天国の南

天国の南

ドクター・マーフィー

ドクター・マーフィー

ジム・トンプソンといったら、タイシルクを世界に広めた実業家のイメージがありますが、こちらは小説家のジム・トンプソン(表記は「トンプスン」だけど)。アングラ電子マガジン「シックスサマナ 第30号」の連載記事「あすなろブックガーデン」で、『天国の南』が紹介されており、面白そうなので購入。ジュンク堂の池袋店で購入したら、隣に『ドクター・マーフィー』もおかれておりPOPに「これも面白いから読んどけ!」と書かれていたので購入。まったく知らない人なんですが、映画『ゲッタウェイ』の原作を書いた人なのね。
『天国の南』はアメリカの無賃乗車で全米を放浪するホーボー(ロバート・アルドリッチ監督アーネスト・ボーグナイン主演の名作?カルト映画?で有名な『北国の帝王』に出てくるアレだ!)が主人公。石油のパイプライン建設で働く主人公が過酷な現実と戦いながら、人生を浪費していく様を描いている……という話なんだけど、まだ最初の20ページぐらいしか読んでないので、面白いかどうかよくわからず。


文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

バカ売れしている『サピエンス全史』が目が覚める面白さだったので、似たようなジャンルの本書も購入した。


アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

写真に映ってないけど『問題解決大全』も併せて購入。
最初にアイデア大全を読んでいるが、確かにいろいろなアイデアを出す・まとめる手法が書かれていて参考になる。ただ、各アイデアの説明がわかりずらく、読んでいて目が滑る箇所(頭に入ってこない)が多い。カタログとして優秀だけど読み物としてはイマイチな感じがある。筆者の読者猿氏のブログはあれだけわかりやすい文章なのに、この本ではわかりにくい文を書いている……というのは編集がダメなのか?


コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

これも評判が良いけど読んでなかった1冊。海上のコンテナ輸送が登場したおかげで、流通革命が起こり、それにあわせて工場の生産性がアップし、グローバル化が進む! というノンフィクション。これも導入しか読んでないけど、良作ノンフィクションを読んでいるときにありがちな「まるでミステリーのよう!」なドキドキ感があって、早く完読したい。450ページちかくあるけどな!


ユニクロ潜入一年

ユニクロ潜入一年

ユニクロのブラック企業っぷりを暴いた『ユニクロ帝国の光と影』で、版元の文藝春秋はユニクロからスラップを起こされ、最高裁まで争いユニクロは敗訴する。この時に柳井社長は「うちはブラックと言われてるけど、うちで働けばどんだけ良い企業かわかりますけんのう」と、とあるインタビューで回答。この発言を聞いた著者の横田氏は「おう。じゃあ、わしが実際ユニクロで働いて、この目で見ますけん」と決意。ただ、名前がユニクロ側にバレているので、一度奥様と離婚し、苗字を変えてユニクロで潜入取材する。文春で掲載された記事がベースになっているが、大幅に加筆修正されていて魅力はアップ。
ユニクロで働いていくうちに、柳井イズムの影響を受けたり、そこで働く人の人間模様が見られたり、やっぱりユニクロがブラックなのが良くわかったり、柳井社長のクソクソっぷりが体感できたりとオススメの1冊。
この横田氏はユニクロだけでなく、佐川やヤマトに潜入した『仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』(これは未読)や、アマゾンで働いた『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(これも良書。アマゾンがいかに非人道的なことをやっているかわかる)などもある。
企業潜入モノとしては、トヨタの自動車工場に期間工として潜り込んだルポルタージュの名著『自動車絶望工場』がある。この本は1974年に出されたんだけど、今本でも「使い潰される労働者」ってのは変わっていないのだなと絶望する。