上海の街を歩いていて不思議に思ったのは、道をいろいろなバイク軍団が走っているにもかかわらず、音がしない。とっても静かなのだ。彼らの乗っているバイクの9.5割以上が(Hagex体感)が、電気で走っているためエンジン音がしない。
どうしても、電動バイクというとオモチャに毛が生えたイメージがあったが、中国で走っているバイクは「立派なバイク」なのだ。これにはビックリ。日本では電気自動車が普及するかどうか、まだまだ議論されているが、中国のバイクに関してはほぼ「EV」になっている。
走っているバイクのメーカーを見ても、よくわからず。中には「Honda」というステッカーを貼っている車両を見かけたが、あきらかにホンダ製品ではない。中には手作り感のあるバイクもあり、なんだかカッコイイ。
そして、道ばたに急速充電器が設置してある。値段は1元ほどらしい。充電したいときは、管理している人間にいって、お金を払って充電しているようだ。
調べてみると、この電動バイクは自転車の一種と見なされており、免許は必要なく講習も受けないよいようだ。ただ、これは地域によって違うようで、上海では2014年から運転免許の携帯とナンバー取得が義務づけられたようだ。
それにしても、このバイクは一切音がしないので、近くにきても気がつけないので怖い。特にひったくり業をされている方々にとってはありがたいのでは。中国では2億台近く販売されており、音がないため歩行者との交通事故も多発しており「サイレンス・キラーマシン(無音の殺人機械)」という異名もあるけど、納得。
でたらめだけど、バイク天国のバンコクや台北に比べれば、バイク特有の排気ガス臭さはなかったから、電気バイクサイコー! だけど、交通マナーやルールがデタラメなのは最悪だ(でも、台北のスクーターに比べたらあまりスピードはでていない)。
もし、中国でマッドマックスを撮影するなら、荒廃した中国の大地を、電気バイクたちが静かにタンクローリーを追っていくのだろうか。ガソリンじゃなくて充電されたバッテリーと狙って追うのかな?
「無法の荒野の主、暴走族のカリスマにして電動バイクのアヤトラ、それがヒューマン・エレクトリシティ様である!」
ヒューマン・エレクトリシティ……言いにくい。
中国の電動バイク事情は、以下のブログにまとまっています。面白い