先週末に、数年ぶりに福岡に帰りました。
福岡空港は拡張工事のため、1/3が爆撃されたように吹き飛んでいるし、六本松の九大跡地にはマンションが建っているし、七隈線の地下鉄は速いし、電気ビルはなくなっているし、サンセルコは相変わらず閑散としているし、すごかー、すごかー と言っておりました。地元が発展していくのは嬉しいですが、何だか寂しい感じですね。
北九州からのうどん侵略者「資さんうどん」を急襲
長浜ラーメンは食べ損ねてましたが、ココロもホカホカ、笑顔でニコニコでお馴染みの「資(すけ)さんうどん」に行って参りました。オイドンが福岡市に住んでいた頃は存在しなかったうどんチェーン店。北九州市ではお馴染みのうどん屋ですが、ここ最近、福岡市にバシバシと侵略しているらしいので、食べてみたかったのよね。
ブーブー(車)に乗って、資さんうどん野芥店に到着。野芥って、知らないと読めない地名だよね。
資さんうどん野芥店。でかい!
お昼時間だったので、広い店内にも関わらず満席。メニューを見ていたらどれを食べようか大変迷うが、定番の「ゴボ天」(420円)をオーダー。注文してから、10分ぐらい経ち、スティック状のゴボウの天ぷらがばばーんと刺さっているブツが登場。
さっそくゴボウの天ぷらを食べるが、これは美味しい。今まで散々福岡のゴボウの天ぷらを食べてきたが、これは美味。で、うどんを食べる、熱くて腰があり、練った小麦粉の魅力を堪能。そして、出汁を飲む。あまい、甘い、アマ〜〜い。博多うどんは甘いと常々言っていたが、これはダントツにあまかー。福岡系のうどんが苦手な人には、お勧めできないが、個人的にはこれはこれでいける。繁盛するのは納得。
天高く刺さるゴボ天。これはまた食べたい。
ちなみに、資さんうどんは、ぼた餅(1個120円)も有名なので、地元の人間に「資さんうどん行った」と伝えると、「ぼた餅くった?」と言われた。
定番の博多うどん屋さん「因幡うどん」
で、翌日は、薬院にある「因幡うどん」に行く。ここ、昔からあるよな〜
福岡市内に住んでいる人は一度は見たことがあるお店。
片言の日本語話す若い東南アジア系の男性と置物のようなお婆ちゃんがホールを回し、調理場は味わい深いおじいちゃんが調理をしていた。キッチンとフロアーを仕切る場所に、びっちりと「ゴボウ天」と「エビ天」が並んでいる。
弾倉のように並ぶ「てんぷら」
福岡のうどん屋で「てんぷら」と言うと、3種類がある。1つは、みなさんが知っている、卵と溶き汁を小麦粉にあわせて衣をつけて、油で揚げてた「天麩羅」だ。次に、魚のすり身を揚げたもの、一般的には「薩摩揚げ」「揚げかまぼこ」といった方が通じる「てんぷら」。そして、最後にかき揚げてんぷらも「天プラ」という、つまり、福岡のうどん屋の表記に「エビ天うどん」と書かれていても、尾っぽが着き衣をまとった海老の天麩羅ではなく、まるく整形されたかき揚げのなかに、小さい海老がちりばめられたものがでてくる。「ゴボウ天」もそうで、丸いかき揚げの中に、スライスされたゴボウが入っている場合がある。
話が長くなってしまったけれど、因幡うどんに入り、「ゴボウ天うどん」を東南アジア系の兄ちゃんにオーダー。昨日食べた「資さんうどん」のゴボウ天と違って、こちらは「かき揚げのなかにゴボウ」が入ったモノだ。そしたら、出てきたうどんは「エビ天うどん」だった。おい、オーダーミスやろ! と思ったが、これも博多の神のおぼしめし。昔はエビ天うどんをよく食べていたので、素直に食べる。
出てきた「エビ天」うどん。超シンプル。テーブルに山盛りのネギがあるので、スプーンで入れる。写真でもわかるように麺が太い!
このかき揚げ系のエビ天は、どんどん衣が溶けていく。この溶けた衣とうどんを一緒に食べていくのだ。出汁は、資さんうどんに比べて全く甘くないが、関東の人間が食べたら「甘い! 甘い!」と言うだろう。そして、うどん腰がまったくない。伊勢うどんに比べるとましだが、柔らかい。これぞ、伝統的な博多うどん! 小さい頃からこの味で育ったので、ノスタルジックな記憶という振りかけがあるから、何だか美味だと感じるが、それがなければ、あんまりオイシイもんじゃないと思う。
ちなみに、この因幡うどんはテイクアウトもやっていた。出汁をビニールブクロに入れて、麺と天プラは別々に渡していた。昼時だったので、バシバシ持ち帰りがオーダー入っていた。ちなみにお婆ちゃんは、持ち帰りのオーダーに「エビ天」を入れ忘れたらしく、「入れ忘れてもうた〜 入れ忘れてもうた〜」と独り言をいっていたが、お客さんから電話で連絡が入る。対応していたお婆ちゃんは「すいましぇんね。お詫びにネギを多めにいれますけん」と謝っていたが、誠意がネギの増量化よ(笑)。
ウエストやかろのうどん、牧野うどん、黒田うどんも行きたかったが、時間がなく2件だけだった。次回、福岡に戻ったら、うどん屋巡りをしたい。
福岡空港では、保安検査を抜けた先に、一蘭があってビックリした。