恋は盲目!
・百年の恋も冷めた瞬間 Open 5年目
660 :名無しさん@おーぷん:2016/10/21(金)00:05:54 ID:syD
不慣れなので変な所があったらごめんなさい。
遠距離でなかなか会えなかったけど連絡はマメで、週に3回くらい電話してくれた彼氏(当時)。
在宅フリーランスの私と早朝勤務の彼とで時間が取りやすかったのもある。
人と話す機会が少ない私はそれがとても嬉しかった。
最初の頃は紳士的で話も上手く、細かな気配りができる理想の彼氏だったけど
しばらくすると「お前は俺の女。だから俺の言う事をきけ。
そのかわり浮気は絶対にしない。万が一浮気したら刺してくれても構わない」というような事を言いようになった。
さだまさしの『亭主関白』が好きで「古き良き日本男児!カッコイイ!!」とか思っていた私もアホだった。
1年もしないうちに「俺がお前を悪く言うのは信頼して愛している証拠。お前は愛されてるんだと信じてニコニコしていればいい」だとかで
ちくちく嫌味を言われたり、話す時に「馬鹿だから分からないだろうけど」と前置きをするようになり、私が悪いんだ、どうしたら機嫌良くなって貰えるかな、と考えつつ
彼と話しているととても楽しいはずなのに電話を切った途端にドッと疲れが出るのは何故だろうとモヤモヤしていた。アホ。
そんな時、いつものように電話していると些細なことで急に怒鳴りつけられ、びっくりしすぎて逆に「ここで黙ったら負けだ」と思い、つとめて静かな声で反論したことから大喧嘩になった。
1時間ほどあーだこーだと言い合ってるうちにチビ犬がキャンキャン吠えてるみたいだと思ったら何故か楽しくなってきた。
しまいに「もう連絡せん! せいぜい頭を冷やせ!」と吠えるもんだからついに吹き出してしまい、「せやなw あなたはいっつもアタマ冷えとりそうやもんなぁwww」と笑い転げたら
スカスカの頭髪を相当気にしている彼、「グッ」と「ヌッ」の中間くらいの変な声を出して黙ってしまったのでそのままガチャ切り。
後日、お互いに冷静になっただろうからと話し合いを申し出されたものの
「平身低頭謝れば許してやる」の彼と「もう別れてもいいや、ってか別れたい」の私で噛み合うはずもなく
グダグダと「でも」「だって」「お前がはっきり言わないから悪い」と繰り返されたけど
最終的に「お前なんかもう要らん!」と言って貰えたので「私もです。では、さようなら」という感じで別れた。
いつもは小さな喧嘩をしても声を聞く度にぐずぐずと彼のもとへ戻ってしまっていたけど、頭を冷やす時間をくれたことで
誕生日プレゼントを贈った時に「へぇ、俺の趣味わかってきたじゃん」とだけ言われた事や(褒められた!嬉しい!と思っていた)
彼の家でお昼ごはんを作ったら「料理のできない女はハズレだ」と言われた事(料理の勉強を始めた)
私の好きなアーティストを散々けなされた事(自分の話はしなくなった)その他もろもろを思い出して、別れる決意がついた。
ありがとう元彼。
その後、着信拒否設定にしてSNSもブロックしたのだけど、何度も電話をかけてきた記録が残っていたので
「解釈の違いがあったり、言った言わないの水掛け論になると大変面倒です。用件は文章でお願い致します」とLINEで送ると既読スルー。
それが5日ほど続き、どうしたもんかと思っていた時に事情を知っている共通の友人が
「ニラヲチする分にはめっちゃ面白いんだけど、見る?w」とSNSでの元彼の発言をスクショして送ってくれた。
「裏切られた。騙された。疫病神にでも当て逃げされた気分だ。畜生」とか
「俺もう駄目だ・・・しんだら楽になれるかな・・・」「おはようクソ下らない世界。」など、上がったり下がったりの発言が並んでいて、この人ほんとに病気なのかな? と思って読んでいたら
「失ってから気付く大切なモノ・・・一番大切なモノに・・・No angel here...? 嗚呼。」とか「カモン、ブルーバード・・・カモン・・・頼むよ、カモン...」とか唐突にポエミーになってて凄い笑えた。
一回り年上の38歳男性のポエムにひとしきり笑ったら憑き物が落ちたような気分になって、携帯を新規契約して電話番号ごと変えた。
以前はあんなに好きだったのに、今ものっそいスッキリしてる。
乾杯。