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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

チャンスの神は前髪しかない

「チャンスの神は前髪しかない」という諺がある。チャンスの神には後ろ髪がないので、通り過ぎてしまったら捕まえることができない。つまり、好機をすぐに捕まえないと走り去ってしまうという意味だ。
ここで出てくる神は、ギリシア神話の「カイロス」。カイロスはギリシア語で「機会、チャンス」を意味し、前髪は長いが、後頭部が禿げた美少年として描かれている。後頭部がはげた美青年というのは、なかなか想像できないぞ(笑)。


カイロスのド頭アップ。確かに前髪が長くて、後頭部がハゲ

「チャンスの神は前髪しかない」という諺を初めて聞いたときは、なかなか良い文句だな……と感心し、「走ってくるカイロスの前髪をしっかり捕まえないと!」と思ったものでした。が、が、が、最近ではこの諺はかなり怪しいと感じています。それはなぜか?

まず、この神様は「オレはチャンスやで!」と一目でわからない。美青年の後ろハゲなら一発でわかるんだけど、実際は、全裸の中年だったり、猫だったり、黒い布だったりする(まあ、なんでもいいんですよ)。しかも、カイロスだと思って捕まえたらイカロスだったりする。またテントウムシだと思いきや、その後カイロスに変化したりする。わけがわからない。
つまり、「コイツは幸運の神や!」なーんてその場では判断できない。ナンパ師が女性とみれば片っ端から声をかけていくように、チャンスの神っぽいものが走っていたら、片っ端からタックルして倒していかないとダメだ。

また、「後ろ髪が掴めない」も嘘。もしカイロスが横を走り抜けたら、走って追っかけてタックルすれば良い。なんなら、バイクや車を使って後ろから追突だ。もしくは、麻酔銃や散弾銃を持ち歩き、カイロスの姿を見れば発砲しよう。走り抜けられても、気がついて対策をとればなんとかなる。諦めたらダメ。

チャンスを掴むってのは、難しいね!