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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

落下しても死なない男

アドレナリンぶしゃーか、お薬ぷしゃーか。
・笑える修羅場、衝撃体験【お茶請けに】

460 :名無しさん@おーぷん :2016/04/29(金)22:50:36 ID:JwD
20年も前の話だけど、地元でも有名なビルがあった。
そこにはヤクザの事務所が入っていて、ある日オジサンが落ちてきた事があった。
最初に「や、やめろおおおおお!」と言う絶叫。
友人と自分は驚き見上げたら、三階の窓の縁に掴まり必死に耐える赤茶色の背広きたオッサンが!
どうやらビルの中から誰かに押されているらしく、同時に殴られていた。
そして自分らが確認した時に、ズルッとオッサンが落下!
「ボト」と「ダーン」という二種類の落下音を合わせたような音が響く!
…でもオッサンはムクッと起き上がり、「やりやがったなぁあああァアアアア!ウォゴラァアアア!!(?)」と叫びながら、螺旋状の非常階段を使い、再びビルに突入していった。
友人と自分は警察を呼ぶべきがどうかアタフタしていた。
実際、大喧嘩している声や怒鳴り声酷いし、人も集まっていた。
すると「うがあああああああ!!!」と言う腹の底から絞り出したような声が!
見上げると、今度は二階の窓に先ほどのオッサンが!
またしても窓の縁を必死に掴み耐えていた!
さっきより多くの人に押されているし、さらに棒のような物で殴られている!
だが、またしても落下!今度は背中からもろに落下!

461 :名無しさん@おーぷん :2016/04/29(金)22:50:49 ID:JwD
……今度は、その後全然動かなかった。
「流石にヤバイだろぉー」と友人と一緒におっかなびっくり近寄ると、急に目を「カッ!」と見開き、「まだ奴らはいるんか?」と凄まれた。
ものすごく低い声で落ち着いていて、頭に深く響く声だった。
ビビって声が出ない自分とはよそに、友人が「いる!」とだけいうと、
オッサンはすくっと立ち上がり「はよドッカ行け、見世物じゃねーぞ」と。
そして「オッシャラァアアアアアアアアア!」と叫びながらビルに再突入していった。
だが、足元がおぼつかなかったのか、螺旋状の非常階段の二階と一階の間ぐらいから落っこちた。
今度はすぐに起き上がり「クソクソクソ!!」とオッサン怒鳴りながら、ふらふらと階段登っていった。
その後は、ボーと眺めていたら警察が来て、ビルから離されたのは覚えている。
どうしてそんな大事になったのか、何があったのか詳しくは知らないが
この話を、その時の友人とはよく酒のツマミで話す。
それで来ないだ酔った勢いでそこのビルに行くことになった
……窓にはしっかりと柵が嵌めこまれ、非常階段には落下防止ネットが。
非常階段ではないビルの入り口は、明らかに後付しただろう手すりが付けられていた。
絶対あのオッサンが取り付けを支持したのだろうと、2人で馬鹿みたいに笑った。