斗比主閲子さん(id:topisyu)という怪物がいて、インターネット民に恐れられているらしい。いろいろな伝説があるけど、いくつかピックアップすると……
・IDコールしただけで相手が泣いて謝った、心臓発作を起こすはてなユーザーも
・ブログを3つ書けばホットエントリーに5つ入る。4つ書いて8個入ったことも
・増田で釣り投稿を行うも、釣れすぎてサーバーダウン
・ツイートで言及したら、やはり言及先のサーバーがダウン
・全盛期、発言小町で釣り投稿を500本同時進行行っていた
・PC5台、モニター10個、キーボード20個を同時に利用している
・「とぴぬし」さんと呼ぶと激怒。呼んだ人間のPCから発火事例が多数
・ネットウォッチをやり過ぎて月になった
・事後の反省会にホワイトボードを使う
ひいいいい。怖いね! あ、でも私はこの人に直接会ったことがあるのよね(自慢)。
そんな斗比主閲子さん、ブログ(http://topisyu.hatenablog.com/)で人生相談をやっているんだけど、その理由をツイートしていた。
読者の皆様にモヤモヤを送っていただくのですが、個人的にお勧めしたいことがあります。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2016年3月22日
まず、文章の推敲はせず、不愉快なものを自分が思う汚い言葉で吐き出してもらうこと。
次に、ロジカルなアドバイスは求めず、傾聴気味に背中を押すことを期待すること。
最後に、好きなペースで返信すること。
一つ目を推奨する理由は、吐き出すことですっきりするものがあるので。読まれるための文章を書こうとすると十分吐き出しきれない。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2016年3月22日
二つ目は、ロジカルなアドバイスには耳が痛いものも含まれることも(笑)
三つ目は、ご本人がモヤモヤを解消することが目的だから。私に気を遣う必要はまったくない。
こちらは別に善人だとか、ボランティアでモヤモヤを送ってもらっているわけではないんですよね。「人生相談を受け付けている」のではなく、「モヤモヤを送ってもらって美味しく頂いている」んです。こちらはモヤモヤを摂取して、送っていただいた方には多少でもモヤモヤを解消していただく。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2016年3月22日
あんまりかしこまっていただく必要はなく、ただひたすら誰かへの呪詛の言葉を吐き出してもらえると嬉しいです。なかなか人生相談市場に出回らない、歪で、青々とした果実をいただきたい。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2016年3月22日
その新鮮な果実にこそ価値があります。こちらからの回答は添え物でしかない。主役はモヤモヤです。
アドバイスを求められたら仕方なく送りますけど、どう解決するかはご本人ができる範囲のものを納得するようにやるもので。本人が必要だと思わないと実行・継続できない。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2016年3月22日
だから、モヤモヤを送ろうと思った時点で問題の半分ぐらいは解決してるんですよね。自分でどうにかしたいと思っている証拠。
相談受ける理由が「モヤモヤを送ってもらって美味しく頂いている」……妖怪じゃないですか! でも、ゲスな気持ちを正直に書くのは誠実だな〜
「ただひたすら誰かへの呪詛の言葉を吐き出してもらえると嬉しい」これは分かる。2ちゃんねるや小町でも、ただ、感情にまかせて書き殴った文章があるんだけど、これは美味しい。釣り師には書けない情熱を感じる。そう、俺たちちゃ、こんな文が読みたいんだ! と思うわけです。閲子さんだけ美味しい部分を味わってズルイズルイ! と言いたくなりますが、実際に相談やると大変なんだよね。私も一時期似たようなことを考えましたが、面倒なのでやめました。あ、こういう案件こそ、有料noteでやればよいのか!