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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

所詮はSNSの繋がり

うむむむーん
・今までにあった修羅場を語れ【その9】

946 :名無しさん@おーぷん:2015/04/30(木)14:33:47 ID:HA5
罪悪感で潰されるかと思った話
高校の頃クラスでSNSが流行り、当たり前みたいにクラスでSNSをやってる人はほぼ全員SNSで繋がってた
高校卒業後暫くして、1人の大人しい女子が「病院で検査受けろって言われたー」みたいな発言を残した
最初は皆「大丈夫?」「心配だよー」「何もないといいね!」とかコメントつけてた
暫くして「病気みたい?でも大したことないみたい!」と発言、それから暫くはいつも通りの日常の発言が続いてた
しかし女子はぽつりぽつりと「薬なんかいっぱい飲まされてる(;_; 早く元気にならなきゃ」「注射嫌だよ~(TOT)でもこれ乗り越えたらパフェ食べに行くんだヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。」みたいな絵や顔文字付きの発言が所々に挟まれるようになった
周りはだんだん「そういうの迷惑」「構ってちゃんウザい」「大学で友だち居ないんじゃねーの」とキツイ言葉を投げる人もでてきた
実際薬・点滴・検査・苦しい・辛い、なんて単語が頻繁に見られるようになっていた
でも明確な病名はどこにも書かれていなくて、どこの病院か、どんな治療かさえ書かれていなかったから、かまって欲しいがための仮病を疑う人も多かった
そして友達もどんどんと減っていった
女子は発言自体は減ったものの、その少ない発言が「死にたい、苦しい、辛い、生きたい」とかそんなものばかりになった
この段階ではもう誰も相手にしていなかった
構うと地雷みたいな空気まで出来上がっていた
ある日、成人式の前後に高校の同窓会の話が持ち上がった
女子には誰も声をかけていなかったようだが、気になっていたのでメッセージを送った
「私はもう歩けないよ」と帰ってきた
確かに前に何度か、天気がいいけど外に出られない、家に帰りたいといった発言は見ていたけど、それも嘘かホントか半信半疑だった
どこの病院にいるのかを聞いたけど、「いきなりだね、君も仮病を疑うんだ」とかえってきて教えてもらえなかった
俺はその女子と仲の良かった友達の存在を思い出し、ダメ元でメールを送った
教えてもらってから数年たつし、アドレスを変えていたらアウトだった
でも「誰?ごめん、携帯壊れてアドレスデータ飛んだから解らないの」としっかり返事がもらえた
事情を伝え病院を教えてもらい、二人でお見舞いに行った
病院にいた女子は過去の面影はどこにもなく、別人のようになってベッドで眠っていて、もう俺にもはっきりと解るくらい顔に死相がでていた
あんなに目が落ち窪んだ人を見たのは初めてで、とても怖かった
友達は今は目を覚ます時間が殆どないと言っていた
「皆に入院したって伝えたって言ってたのに誰もお見舞いに来なかったよ」
「時々辛いのを愚痴っただけで皆離れたんでしょ」
「自分たちはSNSで人の悪口や妬みも平気で書くくせに、少し辛さを漏らしただけで酷い言葉を投げつけたんでしょ」
「死ぬ時は1人って、こういうことじゃないでしょ」
友達はボロボロと涙を流して泣いていた
俺はかける言葉がなかった
それからまもなく女子は亡くなった
SNSで繋がっていた人たちにも伝えたが
「ほんとに病気だったんだ」
「自殺?」
「くたばるの遅すぎ」
こんな言葉を口にする人も居た
最後顔だけ見に来た人たちは、綺麗にしてもらっても隠しきれないかわりように罪悪感が顔から滲み出ていた