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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

自衛隊の生活はこんな感じ

面白い書き込みだけど、レスが少ないな~
自衛隊での生活について語っていくスレ

1 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:39:39 ID:calRQ7mvQ
まとめで誰かが似たようなスレを立ててたが自分は初めて
元空自だった俺が適当に問題なさげな内容をひたすら書いていく。
レスや質問があれば答えられる内容なら書いていく。

2 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:41:55 ID:calRQ7mvQ
まずはどうやったら自衛隊に入れるか、になると思う。
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/
ここに公式のHPで募集項目がある。
生活板の内容を越える分野もあるが気にせず語るんで
興味本位で見てくれ。やっぱり公務員試験であるわけで
様々な採用試験区分があるが、自分の志望と違う試験で入ったら意味が無い。

3 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:45:00 ID:calRQ7mvQ
例えば航空自衛隊と言えばイメージされるのは航空パイロットだが、空自でパイロットになりたければ↓の募集項目の「航空学生」か「幹部候補生」で飛行要員枠を受ける。
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/index.html
後は防衛大学校に入って飛行要員を目指すしかない。他の試験区分で入ったら絶対になれない。
医師になりたい奴が医師免許取った後で、病院でナースや医療事務募集の採用を受けに行くようなもんだ。

4 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:47:07 ID:calRQ7mvQ
色んな採用試験とかのそれぞれの解説は後でするが、なんか自衛隊ってバカでも入れるとか不良の集まりとか言うイメージを持つのもいると思う。
そういう一番簡単に入れる、いわゆる兵隊の募集試験から説明していく。
そういうのは任期制隊員といい、>>3で言えば自衛官候補生と一般曹候補生がそれだ。

5 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:51:32 ID:calRQ7mvQ
そして任期制隊員について語るといったそばから話がズレるが、自衛隊の階級についても貼っていく↓なるべく資料は公式かそれっぽい奴を貼るからね。
http://www.mod.go.jp/j/profile/mod_sdf/class/
これを見るとわかるが、将官、佐官、尉官、曹、士の順番で分かれている。
これは海外や旧日本軍の一般的な階級を多少呼び方を変えてるだけで同じだ。
一般的な軍隊では一番下の士が「兵隊」、曹が「下士官」、尉官以上が「士官や将校」と呼ぶ。
立場や扱いがそれぞれ分かれていて、兵隊に相当する「士」が任期制隊員になる。

6 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)21:57:08 ID:calRQ7mvQ
海外の軍の兵隊もそうなんだが、下っ端の兵隊は若さとパワーが要求される。色んな意味で。
ぶっちゃけ上官の命令に何も考えずに従って突き進むパワーがあればいい。
(最近はそうでもないが)だからこそ、兵隊は数年の任期が終わったら退職する契約社員みたいな扱いである。
一般的な公務員みたいに普通にやってりゃ定年までいられるのは下士官以上で、そういうのは兵隊から素質のある奴を試験で繰り上げている。
下っ端はどんどん入れ替えてやる気と能力のある奴だけが非任期制になる。
自衛隊の任期制隊員もそうなっている。↓の通り一任期が二年(空海の一任期目のみ3年)
http://www.mod.go.jp/pco/aomori/boshu/ninkisystem2.html
で任期が終わったら退職する。

7 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:01:56 ID:calRQ7mvQ
ただし、本人が普通の勤務ぶりをしていれば希望により3,4任期くらいは契約を延長してくれる。
その間に曹(下士官)になる試験を合格すれば任期制隊員を脱出するし
諦める、あるいは自分から見切りを付けて他の就職をするのも手だ。
採用試験の中で一番簡単な「自衛官候補生」がその任期制隊員の代表だ。試験問題も中卒レベル。
入隊してから頑張って、数任期がんばって辞めるか、試験に受かって曹になるかの二択。
自衛隊だって士は若い奴を沢山集めてどんどん回したいし、優秀な奴は曹にしたいが
さすがに全員を曹にする金銭的な余裕は無い。だから任期制隊員はどんどん任期で辞める想定の採用区分だ。

8 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:07:57 ID:vpjhaVb9X
そしてそうやって大部分が退職する前提だからこそ、任期制隊員が仕事を普通にやっている限り再就職の準備をするのは自由どころか奨励される。
それどころか任期満了時に就職が有利になるように
国費で資格や免許を取らせたり、他の公務員試験対策勉強したりという
退職させるのが前提の連中にそんなサービスをする企業や団体が他にあるだろうか。
(元自衛官が食い詰めて犯罪とかされると困るとか、そこまでせんでも元自が民間で変なイメージをもたれると困るとかもあるがな)
そしてこれは自衛官候補生(略して自侯生)のみだが、自侯生は任期満了退職が前提だからこそ、任期が終わるごとに数十万近いお金が貰える。
再就職準備金という意味合いなので曹になれたら貰う権利を無くすが、特に何も秀でてない中卒の18の子どもを4,5年雇ったら
それまでの給与に加えて免許取らせて百万以上あげる企業が他にあるだろうか。

9 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:14:54 ID:Da9mIobaD
ただしその代わり、自衛官候補生は曹になる昇任試験がすごく難しい。
>>4で書いた曹候補生(略して曹侯)はその名の通り、曹になる候補生としての高卒向け採用試験だが
曹侯と自侯生は昇任試験の難易度も、判定基準も、そもそもそれぞれの曹として取る採用枠数も違い、曹候補生の方が基準がゆるくて曹になりやすい。だがしかし、曹侯はその名の通り曹に(略なので
>>8にあった再就職支援をしない訳ではないが少ないし、任期満了時のお金はくれない。
しかも確かに曹になる判定はゆるいものの、それでも試験にずっと落ちて見込みなしとなれば
曹候補生を外されてただの任期制隊員となり、それでも就職支援や金は無いままで辞めることになる。
同時期に入った自侯生が支援や金を貰って辞めるのにだ。
曹になる意志が固くて少しでも確率を上げたいか、元々ちょっと自衛官を体験したら他の道を志望するか、とりあえず数年間がんばって将来の夢のために金を貯めたいか、色々考えないといけないのはそういうこと。

10 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:16:04 ID:Da9mIobaD
入隊生活とか書く前に、たった二つの採用試験と任期制の概要だけで
9レスも使ってしまった。ちょっと休憩してくる。
次は入隊した後にまずどんなことさせられるかを書く。

11 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:31:29 ID:gQdJsFn7B
あ、その前に>>7-9で曹候補生と自衛官候補生の違いとして
再就職支援やお金や昇任の難易度の違いを挙げた。んでちゃんと考えろよと書いたが
もう一つ大事なポイントを教えておく。
自衛隊の試験を現職自衛官が受けたい場合、年齢とか学歴とかの受験資格を満たした上で
今の自分より上位の試験であれば在職したまま受けられる。下位はダメだ。
合格すればそれまでの自衛官の経歴はそのままで受かった上位の身分に職業レベルがアップする。
高校の同級生のA君とB君はどちらも自衛隊を志望しました。
A君は曹になんとしてもなりたくて曹候補生を受けましたが落ち、滑り止めで自衛官候補生は合格しましたが
昇任試験は曹候補生の難易度が楽なので将来を見据えて一年浪人し翌年の曹候補生に合格しました。
B君はこだわりがなかったので自衛官候補生に合格してそのまま入りました。
ですがB君は入隊してから自衛隊を気に入り、曹を志望したので翌年の曹候補生試験を受けて受かりました。
もしB君がそれで落ちても、何も変わらず自衛官候補生として任期まで務められましたが見事合格しました。
A君が翌年曹候補生として入隊すると、そこには「食った飯の数が物を言う」自衛隊で一年間先輩のAさんがいて
しかも自分と同じ曹侯バッチを付けていました。しかも最初の一年で曹候補生になったので
満期金はもらえなかったもののB君は最初の一年で国費で普通自動車免許を取ったそうです。とっぴんぱらりのぷう。
これが受験資格さえあれば幹部候補生とか防衛大学校とかでも同じだからね。

12 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:50:42 ID:KKWo44G8E
では入隊直後の自衛官の卵をどう扱うかを書いていこう。
ここは自衛官候補生も曹侯も基本的に同じだから一緒くたにする。
あ、その2つは陸海空のどこに入るかは試験時に自分で選べるからね。陸海空でも基本的には同じだから(略
試験に合格したら、まず陸海空のそれぞれの「教育隊」という所に卵たちが送り込まれる。
自衛隊にはその役割に応じたさまざまな部隊や機関があって
例えば陸自の機甲部隊なら戦車とかそういうんで戦う部隊だし、空自の航空部隊はやっぱり航空関係の部隊、気象隊は気象庁みたいに戦闘のために気象観測や予報をしたりする。
教育隊とか呼ばれてるのは「何か物を教わって知識技能を覚えるための部隊」だ。
特に新隊員教育隊は一般人だった奴に自衛官としての基礎を叩き込むための部隊。ようは学校だな。
ここに入った連中は「部隊側が教える自衛隊についてのことを卒業までに一定のレベルまで見に付ける」ことが任務であり
それが仕事なのでそれの対価として給料を貰っている。勉強をすることが仕事なのでサボりや成績不良は仕事をしてない給料泥棒、いや税金泥棒。

13 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:55:01 ID:Da9mIobaD
新隊員ではない教育隊ももちろんある。多少違う名前になってはいるが基本的な概念は同じだ。
曹になった時には曹としての基礎を教える曹向け教育隊もあるし、上級の曹向け、幹部になるためには幹部候補生学校、さらに幹部向けの幹部学校、自分の職務について高度な技術を教えるナントカ学校やホニャララ課程というのが自衛隊にいっぱいある。
もしそこへ行けと命ぜられたらその期間は通常の仕事を休んでそこへ出張し、勉強をして卒業するのが任務になる。
落第はさっきも言ったが仕事をやってないことになるので即クビではないが人事的にはマイナス評価になる。

14 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)22:58:36 ID:tRnU21Lgp
新隊員教育隊に話を戻すが、そこへ入った卵たちもやっぱり
全寮制の学校ぽい生活をすることになる。複数人の班で同部屋で寝泊りをし
起きて飯食って教室で座学、体育や各種実技をする。
まあ「体育」「実技」の教え方や内容がいくらか特殊なだけだ。
卒業後は陸自で言えば普通科(歩兵)特科(砲兵)などのように
専門的な分野へ進んで、自分の専門外のことは詳しくなくなるんだけど
新隊員教育隊は自衛官が最低限持つべき基礎を教えるから全員がまず一緒に学ぶ。

15 :◆gPG92/lSak :2014/04/25(金)23:22:55 ID:Ro3MS7mo0
教育隊で教わることをどんどん羅列すると、やっぱり自衛隊法や各種規則の知識に始まり
やっぱ体力よということで駆け足や体育などから始まり、教練といわれる敬礼や行進とかの
軍人としての正しい所作のこと、格闘や武道などなど、後は日常生活。やっぱり最近の中学高校出たばかりの子は掃除つっても自分の部屋の掃き掃除やちょっと雑巾がけのみってのも多いけど
床や壁をポリッシャーで磨いてワックスでピカピカにするくらいは社会人なら誰でも当然できることだから覚えてもらう。
壁に二ミリくらいの黒い染みがあったら部屋全員が罵倒されて腕立て伏せとかあるのも民間企業だったらよくあるだろ。
あと各種動作も急がせる。さっき言った掃除のレベルが落ちたらダメだし次の授業の準備とかが遅れても怒られるが
次にやることを計画立てて最短で動いてぴったり間に合う程度の時間だけが与えられる。
もちろん急ぐからってシーツや毛布のたたみ方が曲がってると全部ひっくり返して荷物類もぶちまけられる。
それを全て綺麗に直さないともっと酷い目にあうから、一番のペナルティはタイムロスがきつい。
そうやって計画立てて効率よく急ぐことを覚える。

16 :名無しさん:2014/04/25(金)23:43:24 ID:Da9mIobaD
>>15でのことは本当に陸海空共通の基礎中の基礎だが、練習員課程とかいう海自の教育隊ではロープワークとか手旗とかもやるらしいね。
そんな感じで独自性もあることはある。
そして銃を持たせて射撃訓練もやるが、だいたい実射訓練は教育隊の課程の終盤にやる事が多い。
最初にやらすとガンマニアがそれで満足してすぐ辞めちゃうからね。
フルメタルジャケットって映画の序盤で海兵隊の教育隊の様子が移ってたが
もうすぐベトナムへ派遣される新兵の教育でもとりあえず走るとかしごくとか厳しい言葉で罵倒とか
実践的でないことをしてるように見えるし、射撃する前に銃の持ち方とかをしつこすぎるように教えてる。
アメリカだって銃なんて触ったことない奴のが主流なんだし特に軍用小銃はまず無いわけで
敵に当てなくていいから暴発しない正しい扱い方だけ覚えろといわんばかりにやる。
自衛隊でもそんなもんだ。アメリカでも銃で殺す殺されるより自分の銃で事故死するケースのが何倍も多いんだから。

17 :名無しさん:2014/04/25(金)23:47:57 ID:JSE7mripy
掃除だけでなく身の回りの事が自分で片付けられないと戦闘とかできんから
自分の持ち物を整理して必要な装備品をすぐ出すとか、ちょっと迷彩服が破れたくらいなら自分で繕うとか、戦場ではお母さんに縫ってもらえないしね。
だから何でそんな意味わからんことをしつこくやらせるんだ?と思うかもしれんが
自衛隊でも一般社会においても結構重要なことだと思う。

18 :名無しさん:2014/04/25(金)23:51:05 ID:JSE7mripy
さっきも言ったが聞きたいこと言いたいことがあれば
レスをくれれば返答はする。答えられない内容ならできないと思うが。
ちなみに俺が本当の元自衛官だと証明する気はさらさらない。
自衛官は自衛官として公式に意見を発表するには許可がいるからね。
なんか自衛隊のことをべらべら書いてるよくわからん名無しさんの返答でよければどうぞ。

19 :名無しさん:2014/04/26(土)00:04:34 ID:pUESSfJax
さらに教育隊では一緒に寝泊りする同期との絆も持ってもらう。
連帯責任上等どころか同じ班で協力しないとやっていけないので
できない奴のフォローとかみんなで次にやるべきことの会議もしてもらうし、社会人として必要な連絡、連携、調整などなどを身体で覚えてもらうし
そもそも同期と打ち解けて仲良くやってくコミュ力もやしなってもらう。
国家公務員たる自衛官は数年で全国への転勤もありうるから
新しい職場新しい仲間とすぐ一緒に仕事をするためにはこのくらい必要。

20 :◆tHr7ROj4Jw :2014/04/29(火)00:19:03 ID:sNZAcAiDr
教育隊のことは続けて色々書くこともあるが切りがないんでいったん次の話に移ろうか。
だいたい任期制隊員の新隊員教育隊は3ヶ月くらいで、それの後半に
そこの所属してる自衛官の卵の進路が決まる。つまりどんな職種に配置されて
どんな部隊に配属されるのかだ。以下に自衛隊の職種、つまりどんな仕事をするかを貼る
http://www.mod.go.jp/pco/sizuoka/chihon2/syokusyu.html
ここでいうと、陸自の普通科がいわゆる歩兵だし海自の航海船務は護衛艦で船の運航を行う。
見るとわかるが自衛隊は実にいろんな仕事がある。誰かが言ってたんだが
一般社会でいう冠婚葬祭以外のあらゆる仕事は自衛隊でもやってるとかいえる。
まあ自分が着きたかったり興味がある仕事に配置されるかは不明だがね。

21 :◆gPG92/lSak :2014/04/29(火)00:25:32 ID:sNZAcAiDr
いや本当に陸自で戦車に乗って戦いたかったのに普通科とか会計とかになるとそれから遠のくから
希望の職種に付けるかどうかは本当に自衛官生命にかかわってくるんだけど、自分が当初希望した職種に付けるかどうかは本当にわからない。
さっきも言ったが空自の飛行職種はパイロットなんだけど>>3で書いたがパイロット向けの採用試験で入らないといけないから
>>12-20あたりの任期制隊員で入隊したらまず対象外。
ほかにも例えば衛生は部隊での衛生を維持するために要は保健所や病院に相当する仕事をして、自衛隊病院や医務室の医師や看護師の自衛隊員も衛生職域だけど、医療資格を持っててそれ向けの採用試験でなきゃ入れない。
資格がいらない衛生職種もあるけどね。採用試験やほかの条件を満たさないと行けない職種もあるってこと。
大多数はそんなことはなく、>>20の職種のうち任期制隊員でもだいたいは行けるんだけど…。

22 :◆gPG92/lSak :2014/04/29(火)00:31:33 ID:sNZAcAiDr
新隊員教育隊でがんばってしごかれてる卵達が、「自分は(海自の)気象職種に行きたい」と
思っていたとする。そいつがその希望職域に行くにはどうやってなるのかというと
気象職は新隊員でもなれるし、気象予報士資格は必須じゃないから理論上はいけるけど
そもそもその卵が教育隊にいるときの配属先の枠に気象職種の募集枠が開いてないと行けない。
当たり前の話だけど、今年は○○職種が何名、××職種が何名と新兵を受け入れる枠があって
あんまり欠員が出ない職種だとそもそもその時期に募集してないこともある。そうなったらどうあがいても駄目。
枠があったら今度は自衛官の卵達の成績や適正試験の結果と、ついでに本人の希望を勘案して決める。
人事の人が言ってたが、入隊前に希望してた職域にそのまま入れた任期制隊員は全体の3割とかだそうだ。
でもそんなもんだと思うし入れば都だと思うよ。