たぬき汁のたぬきは、タヌキじゃなくてアナグマという説がある。そしてアナグマは美味しいらしい。タヌキは臭いという話だが、このブログを読むと、美味しいらしい。
私が小学生の頃、野生のイノシシの肉を母親がもらい、鍋で煮てみると、それはそれはくさい臭いが部屋に充満して大変だった。しかもかなり堅かったらしく、2日ほどは煮るも美味しくなかったらしく捨てていた。
漫画「山賊ダイアリー」を読んでいると、イノシシは美味っぽいけど、幼少期の体験で食べる気がしない。そもそも豚嫌いだし。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 92度目
633 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 08:37:35.21 id:dNUFKB4M
専門学生時代に、山奥の空家を借りて女三人で住み始めた。
その全部が衝撃の連続だった。
仏壇が置いてあるままなので住んでくれるだけで有難い、ってことで月8000円。
水道は山水が直接引いてあるのでタダ。超旨い。
ただ飼い猫とかはタヌキに狩られたりするので注意ね、とか言われて猫餅2人はビビってた。
ザッと片付けて住み始めて一日目で、子猫大の巨大ネズミが出た。
でも既に死んでて、二階に積んであった古いマットレスの間に「犬神家」な感じで刺さってた。
ギャーギャー言いながらジャンケンで負けた私が片付けた。
二日目で巨大ムカデ。あと庭にはヤスデ(茶色の毛虫)が数万匹。
住み始めて気がついたけど、玄関から見える位置でここんちの墓が並んでた。
横溝正史好きだったが一切読めなくなった。
635 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 08:44:01.32 id:dNUFKB4M
続き。
秋にはカメムシが大量に出た。窓閉めてても大量に入ってくる。
なんでだろう、と思ってふと壁と天井に隙間があったので覗いてみたら、天井裏?が見えてそこに何千というカメムシがびっしり挟まって?て、速攻ビニールテープ買ってきて目張りしたら入ってこなくなった。
猫が蛇を獲ってきて、でもサイズが猫よりも大きかったせいで、首に巻き付かれて絞められて死にそうになりながら自室に入ってきた時も修羅場だった。
うわああああ!!!って絶叫しながら猫から必死で蛇を剥がそうとするけど怖くて触れなくて
でもそのうち猫が横倒しになってピクピクし始めて、うわああああ死ぬ死ぬ死んじゃう!ってパニック。
無我夢中で素手で引き剥がして窓から投げ捨てた。猫は無事だった。
636 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 08:50:45.57 id:dNUFKB4M
あと、近所のばーちゃんが勝手に家に入ってくるのも衝撃だった。
食べられない量の野菜(それこそゴミ袋いっぱいのナスとかかぼちゃとか)を毎日くれる。
貧乏だったから有難かったけど、正直処理に困った。
田舎のおばあちゃんって自分たちで食べきれない量を作るよね。
居間で同居人のねえさんと寝っ転がってコタツにはいってたら、格子状になってる天井を
缶コーヒーほどの太さの蛇が「のたぁ・・・」って感じで這って?横切っていくのを見た。
3メートルほどの距離をゆっくり這っていくのを二人で無言で見てた。衝撃だった。
同居解消の最終日、一番年長のねえさんに
「言わなかったけど、この家、出てた」
と言われて最後のスレタイ。
637 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 09:07:22.63 id:dNUFKB4M
結構雰囲気のある古い田舎家だった。
納屋があって、土塀があって、開かない部屋があって、使わない布団が大量にあった。
話を聞いた友人が面白そう!って泊まりに来るんだけど、誰も絶対二回目はなかった。
家主に聞いた話だと、最後に住んでたおばあちゃんが寝たきりになって、介護するためにリフォームしたんだけど使わないうちに亡くなったらしい。
だから風呂はボイラー焚きで綺麗だったし、トイレは水洗だった(外で汲み取りだったけど)
星が綺麗で、川がそばにあって、川の音を聞きながら寝た。
ただ春は、川から裏山に帰る?カエルが、夜になると何百匹と道路に上がってくるので
車で帰宅するとタイヤで何匹も轢いてしまうのが辛かった。
638 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 09:12:34.48 id:dNUFKB4M
同居を解消したのは、三人のうち一人の結婚が決まったのと、冬の雪深さに辟易してたから。
残った二人では物理的に生活出来ないので、二年半で山の生活は終わった。
あと裏山が土石流でちょっと崩れたことで
親から「なんでもいいからソコに住むのはやめて」と懇願されたから、ってのもある。
長々書いてごめん。衝撃いっぱいの毎日だったけど今から考えたら楽しかったのかも。
639 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 09:16:26.79 ID:Iz/lm4Dx
その勝手に入ってくる野菜おばあちゃんは実は30年も前に亡くなってて・・
642 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 09:32:41.77 id:dNUFKB4M
>>639
ちょ、やめ!洒落にならんwww
二件隣(といってもすごく離れてたけど)のばーちゃんが本気で犬神家の双子婆さんにそっくりで
そのばーちゃんものっそのっそ家に入ってくるから超怖かった。
もう亡くなってるだろうなー。あの当時で90くらいだったもんなー。
646 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 10:01:54.51 ID:0XKBr3V5
リアルトトロだなw
まっくろくろすけもいたかもよ
652 :633:2013/04/22(月) 14:11:29.62 id:dNUFKB4M
なんか書き込んだらいろいろ思い出してきた。
近所のじいちゃんが「たぬきが捕れたからやる」ってボコボコした生肉を持ってきた。
タヌキってあれ、牛とか豚とかの肉と違って丸い筋肉が連なってる感じなのね。
食べ方を教えてくれなかったから女三人で考えた結果、なんか昔話で聞いたことある「たぬき汁」にすることにした。たぬき鍋。
「珍しい肉食わしてやるから集まれ」って友人数人も招待して、野菜をグツグツ煮たたせた土鍋に、満を持してタヌキ肉投入。
結果、どうにもならん悪臭爆発。
アクが凄くて一口も食べられず、客は無理っ!って即退散。
残ったのは悪臭漂う一軒家と、生ゴミとなった鍋と、呆然な女三人。
野生の獣の肉って、食べる前に何回も湯に通してアク取りしなきゃいけない、って初めて知ったよ。
数週間は匂いが残って居間にははいれなくなったし、土鍋は匂いが取れず結局捨てた。
>>646 そう、まさしくトトロの家って感じの場所でした。
連投ごめんよ。これで最後にする。
スレッドは変わり…
・僕らの知らない生活をする人たち 60人目
583 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:24:01.16 id:dNUFKB4M
あ、なんか反応があって嬉しい。
女三人で山奥の一軒家借りて住んでた者です。こんにちはー。
書いてたら、本当にいろいろ次々思い出してきた。
住んでた期間は、確か23歳からの2年半。
同じ専門学校だったお姉さん二人と、ハウスシェア?して住み始めました。
家は「字」がつく住所の場所にあって、たぶんもう今は誰も住んでないんじゃないだろうか。
当時から限界集落だったし。
街から30分以上は山に分け入らないといけない場所でした。車必須。自転車は無意味。
隣近所に若者は皆無で、年金暮らしの年寄りしか住んでない。
そういう場所に若い女三人で住むわけだから、悪目立ちの意味で目立ってたかもしれない。今考えると。
584 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:29:06.86 id:dNUFKB4M
最初に家を借りてきたのは姉さんB(当時25)で、家を荒らさない、掃除する、の約束で契約してきました。
そこに後輩だった私(23)と姉さんA(35くらい)が便乗。
当時6畳二間で30000円のアパートに住んでいたので、三人で8000円は魅力だった。
ちなみに平成の話です。
前のスレにも書いたけど、水道代は山水使用でタダ。ガスはプロパンで4000円?
電気は一万円くらい?で三分割で3000円くらい。
まじで居住関係のお金が大幅に節約できて本当に助かってました。
ただガソリン代は各々にかかってたけど、まぁ当時はレギュラー80円代だったから。
586 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:40:26.16 id:dNUFKB4M
ロケーションを説明すると、本当の意味で「山の中」
郵便局員が来ない土地。(パート?のおばちゃんが数日分まとめて郵便物を持ってくる)
トイレは数ヶ月に一度、業者に頼んで汲み取ってもらう。確か一回5000円だった。
玄関にたどり着くまでに傾斜角度が急な1メートル幅の坂が15メートルほどあり、車を止めてから徒歩で毎回登らなければ家に入ることが出来ない。これがかなりキツイ。
たぶんこのせいで、なかなか大きくて綺麗な家だったのに借り手がなかったんだと思う。
一番辛いのが灯油。灯油運びが死ぬほどキツかった。
両手に灯油のポリタンを二個もって、傾斜角度30はある雪道を這うように登る。
姉さんAがヘルニア餅だったので、その分も運ぶ。あと米、米運びも酷かったな…。
585 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:36:33.38 id:hvqNlamp
レギュラー80円??
平成になってからそんなに安い時あったっけ?
灯油の間違い?
587 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:45:02.39 id:dNUFKB4M
>>585
ああそうか、80は言い過ぎだったかな。でも100円は田舎でも切ってたと思う。
勘違いごめんよ。
灯油と言えば、一回灯油配達を町のホームセンターに頼んだら、住所言っただけで「そこは無理」って断られた。
姉さんBが「なんでええええ」ってすっごい悲痛な感じで電話口で叫んでたの思い出したwww
市内なのに「離島扱い」な地域だったんだよね・・・。
灯油はどうしても風呂焚きに必要だったから、一週間に一度は買いに町に行かなきゃいけなくて、ほんと当時は若かったから出来たんだと思う。あの地獄の灯油運び。
589 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:50:16.46 id:dNUFKB4M
おっと、夕飯食べて風呂入ってきます。
またゆるゆる思い出してきます〜〜。な
んか当時の気分に戻れて嬉しいな。ありがとう。
588 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:50:05.16 id:hvqNlamp
お風呂は薪じゃなかったのねwww
玄関まで傾斜が30度もある15メートルの坂道!?
よく二年も住んだね すごいわ
でもその坂道よりも
ムカデやヤスデが出るっちゅうので私的にはアウトだわ
噛まれたりはしなかったの?
590 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 18:55:47.95 id:dNUFKB4M
>>588
さすがに薪だったら借りてないと思うwwこの家。
姉さんBがこの家に決めてきたポイントが
「風呂が綺麗でボイラー炊き」で「トイレ水洗」の二点のみだったから。
坂道はほんきで毎回泣きたくなった。日常の買い物も辛かったし。しかも両側が崖。死ぬ。
ヤスデは最初こそキャーキャー言ってたけど、二年半の最後はブチブチ普通に踏んでた。
ムカデは見つけた瞬間ティッシュで掴んで遠投できるくらい逞しくなってた。
虫関係は怖がってるだけ損、くらい出たからもう麻痺してた。
594 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 21:29:50.53 id:dNUFKB4M
風呂に入ってゆっくり思い出してみた。
改めて考えてみると、若い女が住むとこではなかった気がする。楽しかったけど。
・とにかく居間の横にある仏間が怖い。
仏壇も、遺影も、位牌もとにかくそのまま置いてある。
消えたロウソクまでそのまま放置。たぶん、次のお盆までそのまま放置。あんま大事にされてなかったのかも。
鴨居のとこにズラーっと並んでる位牌は全部白黒写真で、古い写真だから写りがぼんやりしてて怖い。
親戚の家の仏間なんか何にも思わないんだけど、赤の他人の家の仏壇関係は今でも凄く怖い。
たまに猫が麩を開けててめちゃめちゃ怖かったのを覚えてる。
・ダンスダンスレボリューションが流行った。
姉さんAがダイエットを兼ねて毎晩居間のTVの前でダンスをするようになった。
レベルMAXのとこまで踊れるようになったりして皆でやんや言って喜んでたらある晩、床が抜けた。
居間の床が畳ごと完全に抜けて、姉さんAが胸まで埋まって硬直してた。見てたこっちも固まった。床板腐ってた。
・昔懐かしいテレホーダイでネットを繋いでた。夜11時くらいから朝6時までなら定額制、だった。たぶん。
そこで侍魂とか読んでた。懐かしい。
・二階に部屋が3つ横に並んでて、ひと部屋づつ三人で使ってた。
大・小・中の順で並んでて、私は真ん中の小の部屋を貰った。通称カメムシ部屋。
大きい部屋(すきま風部屋)は姉さんB、中の部屋(八つ墓部屋←窓から墓が見える)は姉さんAが使ってた。
595 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 21:44:27.08 id:dNUFKB4M
ああ、位牌じゃなくて遺影だった。間違えた。あと麩は襖だ。
続き。
・大きい部屋は本当に大きくて12畳くらいあって、タンスが備え付けてあった。
たぶん、この家に昔住んでた人の嫁入り道具?だったんだろう。最初使っていいよ、と言われてた。
開けたら中にいっぱい古い服が入ってて、姉さんBは開けた瞬間すぐ閉めてガムテで目張りして封印してた。
そのまま二年半、一度も開けずに「壁」ということになってた。
・中くらいの部屋は八つ墓部屋で、ここもまた白いタンスやらフランス人形やらがそのまま放置されてて
窓からは古い墓が10以上もこっち向いて並んでるし、山肌近いし、とにかく雰囲気がすごかった。
でも床はピンクのカーペット。天井がなぜかペンション風に斜めになってて、この部屋だけ出窓。
つまり若い人向けに作った部屋だったらしくて、姉さんAがこの部屋を気に入って使うことになった。
前述の「実は出た」と言った人がこっちの姉さんなんだけど、この部屋に住んで平然としてたし、彼女の言うことは現実味があるような気がしないでもない。私は霊感とかないんでわかんないけど。
596 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 21:58:11.46 id:dNUFKB4M
虫関係の話が続いてちょっとアレなんだけど、カメムシとの格闘がひどかった。
あの家での生活をはしょって話せ、って言われたら迷わず「カメムシハウスに住んでた」って答えるくらいの感じ。
縁側にガラガラガラーって横に全部まとめられる雨戸があるんだけど、そこがある時期になるとカメムシでびっしり埋められるようになる。主に秋。
住み始めて最初の頃はもう1匹見るたびに「きゃあー」とか言ってたけど、もうそんな量じゃない。対処できない量。
カメムシって甲虫?なので、キンチョールとかかけてもしばらく死なないし、効いてない?んじゃないかと思うくらい飛び回る。
間違って踏んだりすると、あのどうしようもない臭いでどうしようもなくなるし、噛まないからいいものの、なかなか強力な害虫だと思う。
そんでそれが朝起きると、雨戸にびっしり張り付いてる。それも内側に。
そのうち朝ごはんの前に、雨戸全体に「カメムシコロリ」(スプレータイプ)を吹きかけるのが日課になる。
朝ごはんを食べ終わる頃に、軒下に数百匹のカメムシが転がっている。→ホウキで集める→臭いので庭に埋める。
・・・というのを繰り返していると、そのうち庭中に「カメムシ塚」が出来ることになってなんか凄かった。
597 :おさかなくわえた名無しさん:2013/04/22(月) 22:04:10.56 id:dNUFKB4M
今思い出せるのはこんな感じかなあ。読んでておもしろいかどうかは分からない。
とにかくあの当時、生活費が食費を合わせて2万円内で収まった、ってのが自分的に大きかった。
同居していた姉さん達もサバサバしてて楽だったし、猫もいたし。
姉さんAが最後に言った「実は出てた」という話も、後で聞いたらなんか「おばあちゃんが一緒に住んでた」ってことらしい。私には見えなかったからなー・・。