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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

極色彩の村に行ってきた(3日目)

朝6時に起床。仕事をしてシャワーを浴びて、チェックアウト。
荷物はホテルに預けて、外に出る。どうやら台湾は寒波が来ているらしく寒い。新竹の方では雪が降ったようで、テレビのニュースで降雪の模様をレポートしていた。短パン+Tシャツでウロウロする予定だったけど、ダウンが手放せないよ! 昨年釜山に行ったときも50年ぶりの寒波が来たらしいからな~ 雨男ならぬ寒男か。
荷物の一部を日本に送るため、郵便局を探す。ホテルから10分ほどの場所にあった。その後、台中名物「太陽餅(タイヤンピン)」の元祖店である「太陽堂餅店」に行く。
台中市内には「太陽餅街」とあるぐらいで、やたら「太陽餅」のお店がある。中には巨大で立派ビルの「太陽餅屋」さんもあり、台中の人は太陽餅を主食にしているのでは? と思うほど。

おしゃれで巨大な太陽餅屋さん
そして「うちが元祖です」と宣伝している店も多数あり。しかし本当の元祖は「太陽堂餅店」。元祖だけど店が小さくてびっくり。中に入ると、中国語しかしゃべれないアグレッシブなおばちゃんが出てきて、いろいろと試食をさせてくれる。
太陽餅は粉っぽいパイ生地の中に甘くない餡が入ったお菓子。パイ生地がすごく脆くて、試食させてもらったときもボロボロとこぼれる。10個入りのセットを購入。

次に台中市内の電脳街に歩いて行く。80年代の秋葉原のような感じで、電子パーツ、PCショップ、PC修理屋さん、PCグッズ店などが並んでいる。そしてやたら「プリンターのインク詰め替えショップ」があり、店の前にCMYKのインクが詰まった注射器が並んでいたり、改造して「各色100mlのインクが入るタンクを増設」といったパンクなインクジェットプリンターがあった。頼めば「CMYK各色1リットル」のタンクもつけてくれそう。インクがなくなる前に、ヘッダーがすり切れるだろうけど。

私設海賊版取り締まり隊として、各店舗をチェックするが、映画・アニメの製品はどれも正規品。ただ、日本のアダルトビデオに関しては海賊版屋さんがいくつかありました。1枚160円ほど。

お腹がすいたので電脳街に近い場所にある、お婆ちゃんとその夫がやっている飲食店に入る。そこで牛肉麺を注文。牛肉麺(200円ぐらい)の牛は甘辛く煮込んであり、臭みもなく柔らかい。この肉だけで1キロぐらいは食べられそうなぐらい美味! しかし個人的には全体に塩気が足りない。塩気の代わりに卓上にあった、唐辛子の油漬け調味料を数滴たらすが、やはり激辛状態になり、食べるたびにむせた。

牛肉麺

肉絲チャーハンも注文。美味しいけど、こちらも塩気が足りない

ホテルに戻っる途中に、失禁するほど洒落乙な喫茶店を発見し入店。ここは台中でも有名は喫茶・スイーツ店「宮原眼科」の支店であった。パイナップルのかき氷とコーヒーを頼んで、2階で食べる。まるで映画のセットのような空間で、ここまでおしゃれな喫茶店は、東京にもなかなかない。台中に行った人はぜひ行きましょう。

宮原眼科。おしゃれな店内だけど、私の写真の腕が足りないので、その雰囲気が伝わらず

注文したパイナップルかき氷。紅茶のアイスがそびえ立つ


台湾電力の警告看板。マークがかっこいい

その後、郵便局に行って荷物を発送。ビニール袋に荷物を入れていたのだが、窓口のおじさんが箱をわざわざ用意してもらい、おじさんの中国語がわからず「??」になっていると、親切なお客さんが英語で翻訳してくれたり、台湾の親切攻撃を食らう。
事務の女性がこちらにやってきて「宝塚歌劇団」というメモをガラス越しに見せてくれた。「好きなんですか?」と日本で尋ねると、うなずいてデスクに戻り、その後、宝塚の女優さんの名前を書いて再度見せてくれた。

ホテルに戻り荷物をピックアップし、タクシーを捕まえて「彩虹眷村」に向かう。彩虹眷村とは、80歳を過ぎたおじいさんが、「退屈だから」という理由で、壁やら塀に絵を描き始めて、独特の風景を生み出した場所。詳しくは台北ナビを見てください。
でもって、このタクシーの運転手であるリーさんが、かなり強烈だった。リーさんは、中国語しか話せないのだが、中国がまったくわからない乗客にマシンガンのようにしゃべりかけてくる。通じなくてもめげない。そして声がでかい。「私は北海道と九州にいったことがある」「結婚した」「42歳になる」などなど。
「彩虹眷村」に到着。このあたりはタクシーが来ないので、1時間400台湾ドルでチャーター扱いで待っているというので、お願いする。「彩虹眷村」に入ってウロウロしていると、リーさんが走ってやってきて、露天で売っている「茶卵」を渡して「美味しいから食べとけ!」と差し入れしてもらう。リーさんいい人だ、声が大きいけど。
で、「彩虹眷村」ですが、これはいかれてます。中国の農村部にあるような小さいな建物に、プリミティブで極彩色な絵が広がっている。都心から離れている場所にあるけど、人気スポットなのか続々と観光客がやってくる。中心部に絵を描いたおじいちゃんが座っていて、絵はがきを買って一緒に写真をとる。ヘンリー・ダーガーも台湾に生まれていればよかったのにね。

彩虹眷村にやってきた。派手!



タクシーにもどって、台南に行くため近くの駅に向かう。リーさんは我々を待っている間、「彩虹眷村」に他の客にタクシーの手配をしていた。車で移動中、Googleの翻訳機能でリーさんと会話していたのだが、前を見ずに運転することがチョイチョイあり、ひやひやする。

その後、台湾新幹線で台南に移動。台中の駅のインフォメーションでチャンツィイー似の、それはそれは美人なスタッフがいてびっくりする。時間がなかったのと相手が忙しそうにしていたので頼めなかったが、一緒に写真がとれなかったことが大航海時代。台中は美人が多い(オヘチャも多いが)。
新幹線のチケットは券売機で購入したのだが、後ろに並んでいたおばちゃんが、買い方をいろいろと教えてくれる。指定席を購入、2400円ほど。

台湾新幹線の切符

ぶーん

車内では無料の無線LANが使えます。繋がらなかったけど。

新幹線は快適で時間通りの運行。40分ほどで台南に到着。だが、新幹線の台南駅と市内の台南駅は離れており、20分ほどで中心駅に到着。

台南市内に向かう列車

切符

駅からホテルは離れており、歩いて15分ほどでホテルに到着。15階建ての巨大なホテルだが、ぼろくてお化けがでそう。周りには飲食店があまりないが、「キングダッグ」という名前の店が繁盛していたので、入店。強烈なショウガの匂いがする。アヒル鍋がお勧めらしく、1鍋1600円。キャベツやキノコ、白菜も追加。10分後、地獄の鍋のようにグツグツ煮立った鍋が到着。卓上コンロも燃料がカセットコロンではなく、ボーリング大の大きなボンベで、火力がすごい。
アヒルの肉は臭みもなく柔らかい。ゴマベースの辛み調味料をつけて食べると、とても美味しい。優しい肉の味というか滋養がつきそう。鍋の中には、巨大なショウガごろごろ入っており、肉も強烈なショウガフレーバー効いており、口内がヒリヒリする。長旅で疲れていたが、このスープを飲んでいると疲れたがとれた。中華料理は奥が深い。

ダッグ屋さん

ショウガが目にしみる