発言小町の面白さは、成功者を羨む本音、見栄の張り合い貶しあいが、生々しく鑑賞できる点だ。カリスマ的ノマドネットウォッチャーの禿田禿蔵氏は、「小町の神髄は『嫉妬』にある」と喝破していた。
小町だけでない、日本のインターネットには「嫉妬」というドス黒い負のエネルギーが渦巻いている。私もブログの広告収入、講演、原稿執筆、婚活塾指導料などで、月に1京円ほど稼いでいるが、これがバレたら大問題だ。まあ、幸いと言うか、私の場合は稼ぎの全額を「あの日本ユニセフ」に募金しているので、公共料金はもちろん家賃の支払いに困る始末。まあ、稼いではいるがお金はない。
さてさて、本日は以下のサービスがリリースし、インターネット住民たちが大注目している。
・studygift 〜学費支援プラットフォーム〜
実業家である家入一真氏(格安レンタルサーバーでお馴染みの「ロリポップ」を運営しているpaperboy&coの創業者)がプロデュースした、「学費に困っている学生が、多くの人に寄付をお願いする」コンセプトのソーシャルネットサービスだ。
その第一弾となる女学生がサービスとともに、本日公開された。しかし、2ちゃんねる・Twitterを舞台に、彼女に対して猛烈なバッシングが行われている(その熾烈さは、歴戦のネットウォッチャーが目をそむけるほどだ)。
一連の動きに対して家入氏はTwitterで以下のように述べている。
あーのこーの言う人たちいるけど、自分をここまでさらけ出して「学費ください」って言える?いち女の子だよ。昨日の就活女子も凄かったけど、何も動き出さずに愚痴る前に、とにかく自分をさらけ出して一歩でも前に足を出すんだよ。外から批判するだけじゃなくてね。
悔しい。ただひたすら悔しい。何故みんな他人のことを色々勝手に解釈してこうも酷い事を言えるんだろう。
親にも頼れず学費の為のバイトで勉強もままならない。卒業後も借金として肩にのし掛かる奨学金。何かが間違ってる。それを新しい仕組みで正したい。それだけ、それだけなんだよ。
文句ある奴は今日講演あるから直接言いに来い聞いてやるから
studygiftをやるきっかけになったあたりの話しも読んでください。『朝から晩までバイトして、なんとか学費と親への仕送りを稼いでます。それは大丈夫なんです。ただ、本が買いたいんです』これはまた別の学生さんの発言だけどね。 URL
プラットフォームとしてのstudygiftと、支援対象学生の坂口さんの立ち位置が不明瞭なのが良く無かった。修正して、明確にします。全ての責任はstudygift側にあるので、坂口さんへの個人攻撃はやめて欲しい。 #studygift
「学費に困っている人を助けるソーシャルサービス」という思想は大変素晴らしい。しかし、今回のサービスは単に「女学生」を公開リンチする燃料をばら撒いたようにしか思えない。
「お金を援助して欲しい・寄付して欲しい」といったサービスが、嫉妬に満ちたインターネットに何も考えずに乗り込むと一体どうなるか? それはガソリンの海でタバコを吸う行為と一緒だ。
もし学生だけで考えたサービスなら、深く考えずに公開してしまうのは仕方がない。しかし「知識」も「経験」も「お金」もある家入氏がついているのに、この大炎上を見ていると、「なぜ、もっと上手くやれなかったのか?」と疑問と怒りを感じてしまう。
氏は「(女学生の)ケアももちろん行っています」と言っているが、交通事故で重体になった人の治療やリハビリを手伝うよりも、交通事故を起こさないように指導するのが、氏の役目だったのではないだろうか?
私も2ちゃんねるやTwitterでちょっとだけ叩かれた経験がある。この炎上事件に比べれば、天と地ほどの差があるが、それでも精神的にしんどいモノがあった。
もし女学生が学費を得たとしても、ダメージの方がはるかに大きいだろう。
・ホットココアの顧問「家入一真氏」炎上ツイート・ダダ漏れ事件を語る