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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

ザ・インタビューズの気持ち悪さは何?

ザ・インタビューズ」というWebサービスが話題になっている。キャバクラでも流行っており、お酌婦ちゃんが「ザ・インタビューズって知ってる? 私もやってるから質問してね★」っと言うとか言わないとか。
このサービスは、匿名で相手に質問できるシステムとなっており、相手に気軽に尋ねることができるため、人気が出ているようだ。

話題沸騰の「ザ・インタビューズ」http://theinterviews.jp/

確かに面白いシステムなんだけど、ネット上ではいろいろな問題点は指摘も出てきている。
ザ・インタビューズとかいうのちょっと気持ち悪過ぎないか…^^;はてな匿名ダイアリー
ザ・インタビューズの残念なところまとめNAVERまとめ)
ザ・インタビューズが凄かったのは、セキュリティーなんて全く感じられない作りなのに、ユーザーに支持されたという点にある。(蟲!虫!蟲!)

オイドンもアルファ ベータ ガンマ ネットウォッチャーの端くれとして、さっそく「ザ・インタビューズ」を使ってみたんだけど、なんだか違和感を感じまくったの、このモヤモヤ感が一体何なのか考えてみたぞ!



違和感その1 「オシャレっぽい」呪い
東池袋の四畳半、風呂なしトイレ共同。ペット不可だがなぜかネズミが天井を走り回り、隣に住んでいる李さん一家の生活音が、ソラノートもビックリの24時間ダダ漏れ状態の「安普請ヒルズ荘」に住んでいるオイドン。
そんなオイラでも「オシャレ」と「オシャレっぽい」もの区別はできる。「オシャレ」は本物だけど、「オシャレっぽい」は偽者だ。
「ザ・インタビューズ」のサイトを初めてアクセスして驚いたのは「どうだ、オシャレだろ!」というデザインと写真だ。偽オシャレアレルギーがあるオイドンは、これを見た瞬間に背中がゾワゾワした。
トップページには、ピックアップされた回答が並んでいるのだが、これがどれも「素敵写真のヘッダー」「洒脱なタイトル」「ウィットに富んだ回答」的なモノばかり。
制作者側の気持ちはわかる。参考例となる回答者が「川西杏」や「ターザン山本」的なモノだったら、いまから始めるユーザーは圧倒され、モチベーションは一気にゼロになるだろう。

しかし、この「オシャレっぽい」例も一種の呪いで、利用者は「オシャレっぽい質問と回答をしなければ!」となってしまう。また、オシャレじゃない人ほど「オシャレ信仰」への信仰度が高いので、ますますこの呪いから逃げられなくなってしまう。
この呪縛に対抗しているユーザーはいるが、限りなく少ない。
その結果、質問も回答も「オシャレっぽい」モノばかりになってしまう。つまり「どれも嘘臭い」わけだ。
ネットやカルチャー、スポーツ、音楽などその筋で有名なユーザーへの質問は「オシャレっぽい」質問と回答でも十分楽しめるが(正確に言うとその筋で成功している人は本物だ)、一般的なユーザーにそんな質問をして何が楽しいの? ってな感じになる。
内輪受けなら楽しいが、長くは続かないだろう。
何の取り柄もない・ツマラナイ人間に「オシャレっぽい」質問をしても面白くないのは当然だ。こんな人間から面白いエピソードを抜き出すのが、この手のサービスの腕の見せ所だと思うのだが、ザ・インタビューズはその逆を行っている。
「ザ・インタビューズ」はオシャレっぽいヘッダー画像は見つけ次第削除し、基本デザインは「愛生会病院」に発注すべし。
虚に満ち溢れたママ友たちの世間話じゃなくて、不倫相手と本妻の罵りあいのように、読み手の魂を揺さぶるような本音をやっぱり読みたいよね!



違和感その2 質問をしてクレクレたこら
ザ・インタビューズの利用者の態度も、違和感の1つ。なんだかこう一方的に「質問してくれたまへ」的な雰囲気があり、似たようなモノを… あ、結婚式ハイになった女性が「全世界の人に祝福されるわ・た・し そう、あなたも祝いなさい!」ビーム光線と似ている。
有名人でもなく、特殊技能もなく、面白いことも言えない人がいきなり「インタビューしてね!」と言われても、正直聞くことはない。
「その1」でも述べたけれども、おしゃれなヘッダー画像を使っている人が多いので、「あなたの変態的な性を赤裸々に教えてください」とはなかなか聞けない(しかし、最近女性ユーザーに性的な質問をバンバンしている輩がいるらしい。ビバ・ルサンチマン! 君こそはザ・インタビューズの革命者だ!)。
結果、誰からも質問がこず、「ロモで撮影した素敵なヘッダー画像」(実際は銀塩写真をスキャンする人は少ないので、OLYMPUS PENのアートフィルターのトイフォトモード+ピンホール効果で撮影したデータだったりする)だけが寂しく残るのであった。
ウォッチしていると、サービスを初めて間もないのに「質問がこないから、インタビューズはやめた」というユーザーの意見をかなり見たぞ。まあ、こうなることは当たり前なんだけどね。
ザ・インタビューズは、早急に「ぼっち対策機能」をつけるべきである。
これは、質問が来ない寂しんぼうユーザーに対して、自動的に質問を送る機能だ。ボッチの自尊心も満足しユーザーの離脱も防げ、サービス提供者も双方ニコニコ状態だ! やったねたえちゃん!

ああ、なんだか書いていてニーチェにかぶれた兄ちゃんが「畜群」はタヒね! 的になっちゃったよ。ほっこりスイーツ★ブログなのにね。
せっかくだから、かぶれたまま〆ると、ネット初期から繰り返された、一問一答、××さんへの100の質問、mixiのバトン、そしてインタビューズと、安っぽい自意識を満足させるネット質問の永劫回帰を抜けだし、他者に影響されることなく真のアイデンティティを確立し「超人」を目指せ!