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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

「非モテタイムズ」に広告を出している企業に質問してみたよ

3月に発生してまだ決着がついていない「炎上ツイート・ダダ漏れ事件」。現在はソラノートの動向が注目されているが、問題の発端は「ホットココア」という会社が運営するニュースサイト「非モテタイムズ」の編集長がめがねおう氏が、ツイッター上で他人を罵倒したことにある。
ホットココアの代表である永上裕之氏は、めがねおう氏を解任しただけで、特に謝罪や声明を出していない。今回の事件に関して「みんなが忘れるまでバックれてしまえ!」という姿勢をひしひしと感じてしまうのは私だけだろうか?※追記:ホットココアから釈明が発表されました。http://himo2.jp/
今回の事件だけでなく、ホットココアは問題やトラブルをわざと起こして注目を集め、PVを稼ぐ「炎上マーケティング」を度々使っているのではないか? という指摘もある
今回のトラブルも「目立ってPVを集めるため」にワザと起こしているように思われても仕方がない。
非モテタイムズの資金源!?
さて、渦中の「非モテタイムズ」を見てみると、バナー広告がいくつか出ている。特にYahoo!のインタレストマッチ広告には「富士通」「NEC」「バイク王」と有名な企業の名前がある。

非モテタイムズに出ているバナー広告
このインタレストマッチ広告は、Yahoo!が広告を出したいクライアントを募集し、提携しているサイトに自動的に配信してくれるサービスだ。
Yahoo!リスティング広告 インタレストマッチ

非モテタイムズ」に出ているYahoo!のインタレストマッチの広告は、自動的に出ているものなので、広告主はこの事実を知らないだろう。
ネットで問題になっているサイトに自社の広告がいる事についてどう思うのだろうか? 気になったので「非モテタイムズ」のインタレストマッチ広告を出していた27社に
・『非モテタイムズ』に広告が出稿されていることをご存じでしたか
・今回のトラブルについて知っていましたか?
・『非モテタイムズ』にバナー広告が出ていたことについてどう思われますか?
というアンケートを送ってみた。
その結果4社ほど回答をもらったので以下表にまとめてみた。忙しい中、回答を送ってくれた担当者のみなさん、ありがとうございました。


アンケートの送付先と返信結果

返信
閲覧数
サービス名
運営会社
 
0
 セゾンカード 株式会社 クレディセゾン
 あり
3
 ポンパレ 株式会社リクルート
 
12
 NECダイレクト NECパーソナルプロダクツ株式会社
 
8
 fmworld.net 富士通株式会社
 ?
 エプソンダイレクト エプソン販売株式会社
 あり
6
 バイク王 株式会社アイケイコーポレーション
 
0
 小林製薬
 
メール
 Z会 株式会社Z会
 
2
 アクサダイレクト
 
0
 価格.com
自動車保険 比較・見積もり
株式会社カカクコム
 
2
 スカルプD アンファー株式会社
 
0
 自動車保険20社無料 SBIホールディングス
 
0
 バイク買取専門店 バイクワン 株式会社バイクワン
 
6
 ワタミの介護 ワタミの介護株式会社
 
0
 バイクボーイ 株式会社ナガマツ
 
0
 メガネ市場 株式会社 メガネトップ
 
3
 毛染めランキング 有限会社キューポイント
 
メール
 ブルックス ブルックスグループ
 
0
 品川近視クリニック
 
3
 データ復旧センター 株式会社データ復旧センター
 あり
7
 desknet's 株式会社ネオジャパン
 
3
 ユニフォームプラザ 株式会社ユニフォームプラザ東京
 あり
7
 東京海上日動火災保険株式会社
 
2
 三井住友海上@トラベル 株式会社 中央リスクコンサルタント
 
メール
 ユキ技研株式会社
 
0
 印鑑の匠ドットコム 有限会社インフィニビリティ
 
0
 神戸クリニック 医療法人社団 稜歩会
?は諸事情により掲載不可

■広告主は何も知らない、知ることができない
回答をまとめると、やはり「非モテタイムズ」に広告を出稿したこと&今回のトラブルは知らないという広告主ばかり。
アンケートを見て驚いたのは、Yahoo!のインタレストマッチは、広告主にとって「配信先が非公開」上に「配信先除外設定機能がない」ものらしい。つまり全てはYahoo!まかせということだ。Yahoo!側は掲載先をきちんとチェックしているらしいが、広告主としては、自分の商品やサービスがどこで紹介されているか、まったくわからない。これは恐ろしい…!
リクルートさんはアンケートで「どこに広告が掲載されているか自社では知ることができない。こちらで調べて不適切だと考える媒体だったら、そく出稿を停止したい。教えてくれてありがとう」というコメントをもらった。

■好感度のアップ・ダウン
一方的にアンケートを送っているので、企業側が返答する義務は全くない。しかし丁寧に連絡をくれた企業があるので、返信がない組織にはガッカリしたのは事実だ。
企業への連絡は、主に問い合わせフォームとメールを使って連絡を行った。連絡を行う際に、非モテタイムズに掲載されたインタレストマッチの広告のスクリーンキャプションを添付したいのだが、問い合わせフォームではそれができない。
そこで、サーバーにキャプチャ画像をアップし、そのURLを記述し送信した。問い合わせた当初は何も考えてなかったのだが、サーバーのアクセスログを見れば、相手が何回閲覧したかわかることに気がついた。
先ほどあげた表の「閲覧数」がそれに当たる。
たくさん見ていながら回答がなかった企業もあれば、全く見ていないところも判明して大変興味深い。
メールで送れるところは4件ほどあったので、こちらは画像を添付してで送ったのだが、うち3件は返信がなかった。きちんと届いてるか不安なので、こちらも画像をサーバーにアップしておけばよかった(笑)。

■問い合わせフォームミシュラン
問い合わせページは全体の2/3ほどhttpsで暗号されていた。暗号化されていないページも多いので、これは早急に対応した方がよいだろう。
また、フォームの中できちんとサニタイジング処理がされていたところはわずか3件だった! 今回のアンケートと関係ないが、これもセキュリティ上大変よろしくない。

根本的に問い合わせフォームにバグがあり、投稿ができないサイトもあった。男性・女性の選択欄のデータが間違っているらしく、確認画面で「間違ったデータが入っているので戻って確認してください」という警告がでるが、radioタイプのinput要素なのでユーザーはどうしようもない。
個人でやっているサイトならまだしも、これは某銀行のサイトだった。問い合わせができなかったので上記の表には入れていないが、某お星さま銀行さん、修正よろしくお願いします。

問い合わせ内容の文字数が1000字未満に設定していることも4件ほどあったが、こちらも改善してほしい。ちょっとした問い合わせだとすぐに1000字を超えてしまう。こちらの文章が1400字近くあったので、URLを圧縮したり、本文を削り1000字未満にして送信したが、どこも返信率は低かった(涙)。

■Yahoo!に質問…その結果
アンケート結果を見る限り、「広告の事はYahoo!さんにきいて!」というコメントがほとんどだったので、トラブルの経緯や炎上マーケティングを説明文とともにYahoo!に質問をしてみた。
こちらがお願いした締め切りを過ぎても連絡がなく、「Yahoo!からは連絡がありませんでした、チャンチャン」といった結びで記事を書いていたら、以下のような返信がきた。

弊社が定める広告配信基準に従い、トレーニングを受けた専門スタッフが提携パートナーの巡回パトロールを行い、適宜再審査を実施しています。ガイドラインに抵触している場合には、広告配信停止などの措置を含めた対策を講じています。

この度、ご指摘をいただきました提携パートナーサイトは、再審査を実施した結果、ガイドラインに抵触していたため、掲載停止となりました事をお知らせします。

という結果になり、現在「非モテタイムズ」にYahoo!インタレストマッチ広告は掲載されていない。

広告主も代理店もよく把握していないという実態に驚いたが、これがネット社会の広告スタイルなんだろう。広告主はこの手のサービスを利用する際のリスクを十分検討した方がよい。

インターネットが普及したおかげで、問い合わせが楽になった。ユーザーとしては自分の好きな会社やブランドの広告が、不適切なブログやサイト出ていたら、気軽に連絡してみよう。その返信有無に関わらず、企業の顔や雰囲気を知ることができる。
「求めよさらば与えられん!」 疑問に思ったり、質問がある時はどんどん問いあわせをしてみよう。