この文章は会社からの帰宅途中の電車内で書いている。
さっき通り抜けた、駅の改札で30代前半の男女が、抱き合ったり目を真っ赤にして話をしていた。離れ離れになるのが寂しいのか、別れ話をしているのかは知らないが、その光景をみて「他所でやってくれ、へいブラザー。目障りだよ☆」と思ってしまった。
彼らは歩きタバコをしていたり、大声で喋っていたりしたわけでなく、地下鉄の通路面積を半畳ほど占有していただけで、そんなに他人に迷惑をかけていない。
では、その光景をみて不快に感じた私の神経が問題なのか? もし先ほどのカップルが、美男美女だったらと仮定したら、なぜかそんなに腹は立たない。私が観たカップルは、2人とも…… 特に女性は「2008年 地味地味選手権」を開催したら、ダントツで優勝できるぐらい、地味な顔だった。
つまり、あれか。私は「美男美女」に甘く、「地味顔「に厳しい「見た目差別主義者」なのか?
いや、違う。美人が抱き合えば恋の劇場になるが、平凡な男女がそれを行うとあまりにも生々しすぎるからだ。
美男美女でなくても、たとえば白人・黒人のカップルに置き換えても、なぜか嫌悪感が湧いてこない。
同じ東洋人… 日本人として、カップルの今までの経緯、はじめての(デート・セックス・喧嘩・旅行)などが、容易に想像(いや妄想か)できてしまうからに違いない。
まあ、妄想過敏症の私が原因なのかもしれないが、駅でイチャイチャしたりネチャネチャするカップルは、鼻眼鏡をかけたり、アフロのヅラを被ったり、アニメのコスプレをしたり、できる限り「非日常」的な感じでやってください。