最近、「おれはWebメディアサービスの最新情報をしってるぜぇぇぇ」的な、サイトを見てみると、「バイラルメディア、バイラルメディア」と念仏みたいに唱えています。
バイラルメディアとは、アメリカで人気のブログ・ニュースサイトの1形体。話題になりそうな動画や写真を紹介して、FacebookやTwitterで共有しやす作りになっています。
アメリカで注目を集めているから! という理由で日本でも「バイラルメディアでゴザル」といったサイトが雨後の竹の子のように出てきています。
オイドンも、ハイパー★メディア↑クリエイター↓として、日本のバイラルメディアをチェックしたけど、どれもひどい。何が酷いがまとめてみると
●どこかで見たことがあるコンテンツばかり
感動エピソード! 動物おもしろ動画、死ぬまでに訪れたい観光地……などなど、ネット好きなら一度は見たことがルようなコンテンツがポコポコ載ってます。ザイーガの劣化劣化劣化コピーだよな。
●動画+キャプチャ画像でコンテンツを水増し
バイラルメディアさんはPVを稼ぐためたくさんエントリーをアップしないといけないので、1つの記事に時間をかけることはできません。その結果、YouTubeの動画を貼って、続けて、その動画のキャプチャー画像をぺたぺた貼って、毒にも薬にもならないコメントを書いてできあがり。ネタさえ見つかれば、5分で出来そう。
バイラルメディアの優先順位はクオリティもよりもエントリー数、読者の満足度よりもPV数という姿勢がよくわかります。
●どのサイトも似たようなデザイン・似たような内容
日本の自称バイラルメディアは両手では数えられないほどあるけど、3つ以上チェックすると、どれも似たようなものばかり。コンテンツやデザインもそっくりで、差別化が全く図れていない。
●いい子ちゃんコンテンツばかり
バイラルメディアがセレクトするネタは「元気をありがとう」系のポジティブなものばかり。個人的な嘘くさくてイヤ。「メキシコ麻薬カルテル「ロス・セタス」が公開した首切り・拷問・残虐動画ベスト10」というネタをあげたら、私もこの意見を撤回します。
ハゲ子はこう思う
バイラルメディアそのもの、中の人、そして「このバイラルメディアは凄い」と言及している人は、ウォッチ対象として最適です。特にガソリンタンクとマッチを持ってウロウロしている人にお勧めですよ。
そもそも、日本では元祖バイラルメディア「まとめサイト」があるんですね。日本のインターネットトラフィックの多くを稼いでいるまとめサイトを倒さないと、アメリカンスタイルのバイラルメディアは絶対成功しません。まとめサイトは、人間の負の部分を取り扱い、コンテンツの編集の巧さがあるので、現時点ではバイラルメディアは勝てないよな。
ハゲ子はさらにこう思う
しかし、ちょっと考えればなぜそんなクソみたいなサイトを「Webサービスに敏感ビンビンちゃん」どもが食らいついているんだろう? 結局、これはWebコンテンツでお金を生み出したい人の「新しい商材」なんだろう。だから、こんなゴミみたいなサイトが乱立し、もちあげる人がどんどん出てくるんだろうな。
詐欺師と情報弱者 が つ な が る 、か も ら れ る - H A G E L A B O