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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

頼りになるハーフの巨乳美人

ハフ美さんをぜひ紹介してください!
・◇修羅場◇part99

456 :1/6:2010/08/17(火) 15:39:13 id:e9l29ZHf0
私子 大学2年、人見知り
ハフ美 大学2年、ハーフでグラマー美人、勝気なS
熊男 24歳、他学部生、マッチョ
友子 大学2年、ハフ美の友達、小動物系
大学生の頃、いつも出席する授業で目が合ったハフ美に話しかけられ友達になった。
ハフ美は学部では有名な才媛で、性格も朗らかなパーフェクト美人(しかも巨乳)。
当然友達も多く、人見知りの私子を色んな人に紹介してくれ、地味だった私子の大学生活は一気にリア充っぽく変化した。
ハフ美に影響された私子は、化粧やファッションの指南を受け、一緒にスポーツジムに通ったりと自己改革をスタート。
3ヶ月も経つ頃には、見た目も良い方へ変わり始めていた。
遅い大学デビューを遂げ、楽しい大学生活を送っていた私子だったが、それでもまだ男性とは全く縁がなかった。
そんなある日、他学部の授業の帰りに、同じ講義を取っていた熊男に突然話しかけられた。
熊男は長身のマッチョで、元体育会運動部所属の優しげな顔立ちの先輩。
恥ずかしながら、これまで男性から話しかけられたことがなかった私子は、「これが自分磨きの成果!」などと舞い上がって連絡先を交換した。
それからは、メールや授業、食事をしたりしながら熊男と親しくなり、めでたく私子に初彼氏が。
ずっとアドバイスをくれていたハフ美もとても喜んでくれた。
初めての彼氏とデートを重ね、幸せいっぱいの私子は人生の春を謳歌していた。
が、その反面、友達付き合いが希薄になってきていることに気づけなかった。
それもそのはず、話すことといえば熊男との惚気話ばかりで、何の話をしても恋愛話に繋げる。
今思うと完全に頭に何かが沸いていた。
そんな私子の話を、ハフ美だけが嬉しそうに聞いてくれ、友情が続いていた。
惚気を聞かせるだけでは満足せず、「ハフ美も彼氏作りなよー」とモテるのに彼氏がいないハフ美に調子に乗った発言までした。
思い出すだけでも死にたい。
そんな沸いた状態で熊男との交際が3ヶ月ほど続いたとき、ハフ美との関係に変化が起きた。

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いつものように熊男との交際について惚気ていた私子に、ハフ美が初めて水を差した。
熊男は束縛がきつく、ジムや人の多く集まる場所には熊男同伴でない限り出かけさせてくれなかった。
そんな熊男をやんわり批判するハフ美に、私子は愛が深いゆえだと熊男を擁護した。
その後、何度かハフ美から忠告を受けつつも私子は聞く耳持たず、逆にハフ美から離れ始めた。
熊男との交際が半年を迎える頃、熊男の束縛はエスカレートしていた。
その頃にはすでに、大学の行き帰り以外の外出は熊男同伴でないとできない状態で、さすがに私子も違和感を感じていた。
付き合いに慣れて頭が冷静になってきたのもある。
さらに、熊男なしで外出すると「浮気するのか!」と責める割には、熊男は一人で出かけることが多くなった。
おかげで私子は外出すらできない日が増え、熊男への不信感はぐんぐんアップしていた。
いつものように下宿で引きこもっていると、電話が鳴った。
以前仲良くしていたハフ美の友達だった。
久しぶりーと暢気に返事した私子だったが、相手は切羽詰っていた。
「いますぐジムにきて。ハフ美と熊男さんが揉めてる!」
何がなんだか分からなかったが、とにかく早く来いと言われ、急いでジムに向かった。
自転車を飛ばすとジムの表にハフ美と2mくらい離れて熊男、柱の影になったところに友子が隠れていた。
二人はほとんど面識がないはずだったが、空気は相当険悪だった。
ハフ美が怒っているのを見たのは初めてで、正直私子は近寄るのすら恐ろしかった。
体格では熊男がはるかに大きいのだが、腕を組んで熊男を冷たい目で見るハフ美の方が何故か大きく見えた。

458 :3/6:2010/08/17(火) 15:41:31 id:e9l29ZHf0
近寄れない私子に気付かないまま、二人の修羅場は続いていた。
私子はしばらくその場で聞いていたが、とてもショックな内容だった。
どうやら、私子と一緒じゃない時に、熊男はナンパを繰り返していたらしい。
しつこく女の子をナンパ→相談を受けたハフ美が熊男に忠告→あれ?私子の彼氏じゃないの貴方?
この発覚が、ちょうどハフ美が私子に忠告をくれた時期だった。
愕然とする私子だったが、話はそれだけでは終わらなかった。
熊男はなんと、その時一目惚れしたハフ美にまで言い寄っていたらしい、というか現在進行形だった、目の前で。
「貴方おかしいんじゃないの?」
冷たく吐き捨てるハフ美と対照的に、熊男は泣きそうな顔をしていた。
「ただ友達になってもらうのの何がいけないの?そんなに警戒しないで。ハフ美ちゃんは勘違いしてるんだ!」
熊男のこんな情けない声は初めて聞いた。
「僕の変な噂を流してるやつらがいるんだ!僕はただハフ美ちゃんと仲良くなりたくて・・・」
「いい加減にしなさいよ。噂じゃなくて実際ただのナンパ野郎じゃないの!」
「今はハフ美ちゃんだけだよ!!!」
悲痛な熊男の叫びに私子呆然。

459 :4/6:2010/08/17(火) 15:44:02 id:e9l29ZHf0
ようやく私子に気付いた友子に手招きされ寄っていくと、状況を説明された。
ハフ美に忠告された熊男ハフ美に一目惚れ→告白するも「バカじゃないの?」と言われ玉砕
→仲良くなりたいが連絡先も教えてもらえない→私子の携帯チェック時にハフ美の連絡先ゲット
→ハフ美にしつこく電話して着信拒否される→ジムでハフ美を待ち伏せ(←いまココ)
事情を説明されしばらく放心状態だったが、完全に目が覚めた私子は意を決して声をかけた。
「熊男?どういうこと?」前に出た私子に初めて気付いた熊男がこっちを向いた。
少しは慌てるかと思いきや、私子を見た熊男の第一声はやっぱりおかしかった。
「なんでお前一人で外出してるんだ!!!」
私子を睨み、この期に及んで、浮気する気か、などと叫びだした。
「浮気しようとしてたのは熊男じゃん!」
「黙れ!俺は本気だ!!」
え、それ尚悪いんですけど!と思う私子を尻目に、熊男はハフ美に弁解し始めた。
「私子は浮気性でもう疲れた。付き合ってられない。僕にはハフ美さんしかいないんだ。友達からでいいから!
 僕のこと徐々に知ってくれればいいから!」
私子もハフ美も呆れて少し黙り込んでいたが、その間も熊男の熱弁は続いた。
かれこれ30分以上同じような問答を繰り返しているせいか、ジムに通う顔見知りの男性陣が何度か心配して顔を出してきた。
「大丈夫?」と声をかけられては、「問題ありませんから」と冷静に答えるハフ美。
その間も、せめて友達になって、と懇願する熊男に、「夜中に何度も電話かけてくるような非常識な人と友達にはなれません。」と一蹴するハフ美。
「でもまずは仲良くなってみないと僕がどんな人かも分からないでしょ?」
「誰と仲良くするかは私が決めます。人の携帯盗み見るような人と仲良くできるわけないでしょ。
 ちょっとは自分のしてること振り返ってみたら?」
心底疲れている様子のハフ美に、これまでの自分のバカさ加減が申し訳なくなった。
「もうやめてよ。ハフ美迷惑してるじゃん。もう私達に関わらないで!」

460 :5/6:2010/08/17(火) 15:45:38 id:e9l29ZHf0
前に出た私子に、熊男はすごい形相で掴みかかろうとしてくる。
「お前が余計なことするから、俺の悪い噂が流れるんだろうがああああ!!」
正直今までの人生で一番恐怖を感じたが、その時、黄色いものがシュッと飛んできた。
ゴッ!といい音がしてうずくまる熊男。
下には黄色いピンヒールが落ちていた。
振り返って見たハフ美の足は片足にしか靴がなかった。
「私の友達に触るな」
聞いたことがないくらい冷たいハフ美の声に、その場の空気が凍った。
「私子、こっちおいで」
ハフ美の声に逆らえず熊男から離れると、ハフ美は庇うように私子の前に立った。
「友達の彼氏だと思って穏便に済まそうとしてたけど・・・あんたいい加減にしなさいよ?」
涙目でうずくまったままの熊男に吐き捨てるように続けた。
「あんたと友達になる可能性なんか、これっぽっちもないわ。早く、目の前から消えて。」
私子に対する強気な態度と違い、ハフ美に対する熊男の態度はまさに蛇に睨まれた蛙のようだった。
なんていうか完全に格が違った。
ショックだったのか、嗚咽を漏らし始めた熊男は、泣きながら帰っていった。
ハフ美のハイヒールを持って。

466 :6/6:2010/08/17(火) 15:58:05 id:e9l29ZHf0
あまりの出来事に、終わってから緊張が解けたせいか私子は号泣。
ハフ美のFカップの胸で泣いた。
熊男はまさに「自分が浮気してるから浮気を疑う」の典型例だった。
今思うと、熊男が私子の外出を制限したのは、自分が声をかけた女の子とはち会わせないためだったんだろう。
でも、熊男がヘタレだったとは言え、良い体格をした男相手に良くあんなに強く出れたな、と思って後から話を聞くと、途中声を掛けてくれてた男性の一人が、後ろで見守ってくれてたことに気付いていたらしい。
一発殴られたら止めに入ってくれるだろうし、そうなったら警察沙汰にもできるとふんでたらしい。
そんな計算より、殴られる覚悟があったほうにびっくりした。
ああいうのは強く出たほうが相手がひるむのよ、とハフ美は笑っていた。
ちなみにその時後ろで見守ってたのは、長身イケメンの体育会系大学生で後にハフ美と付き合うことになった。
それ以降、熊男は私子たちの前に姿を見せることなく大学を卒業していった。
一度構内でハフ美と友子が見かけたらしいが、ハフ美に気づくと逃げたそうな。
若干男性不信になった私子は「男の人って悪い人ばかりじゃないよ」とハフ美に諭され、その後まともな彼
氏と付き合えた。
ハフ美には色んな意味で申し訳ないことをしたが、「初彼だったんだししょうがない」と笑って許してくれ
た。
この騒動の反動か、今ではたまに彼氏よりハフ美を優先してしまい彼氏には拗ねられる。
以上、書いて忘れたい初彼の思い出でした。
しえん&読んでくださってありがとうございました。

468 :恋人は名無しさん:2010/08/17(火) 16:01:30 id:e9l29ZHf0
改行がおかしくなってしまった。
最後読みにくくてすみません。
しえん助かりました!

472 :456:2010/08/17(火) 16:18:33 id:e9l29ZHf0
皆さんの気にするハイヒールは結局帰ってきませんでした。
次に何かあったときは窃盗で訴えるからくれてやる、とハフ美は言ってましたが、実際警察に届けたのかどうかは聞いてません。
しばらくこの騒動には触れないで過ごしてたので。
ハフ美は自分で靴を買いに行くと言ったのですが、まだ熊男が近くにいるかもしれないと皆に止められ、後のハフ美の彼氏になるイケメンが近くのダ○エーで適当なサンダルを買ってきてくれました。