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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

スーパーフライ(1972)


DVDで鑑賞。個人的には久々とガツンと来た映画。
1970年代のニューヨークハーレム。50人の麻薬の売人を取りまとめる「プリースト」。彼は牧師の格好で十字架ネックレスをスプーン代わりにいつでもどこでもコカインをスニッフしてキめまくり! ロールスロイス風のキャデラック(ロールスロイスじゃないのがポイントだ!)を乗り回し、緊張感はあるが、女も金も不自由しない生活… しかし、彼の心は満たされない。大金を作ってこの街を抜け出そうと考えるプリーストは、30キロのコカインを売りさばいて出て行こうとするが…
というストーリー。
映画の雰囲気と音楽はタランティーノの「ジャッキーブラウン」、メッセージは「トレインスポッティング 」といった感じ。タランティーノブラックスプロイテーション映画が好きだから、似ているというのは当然なんだけどね(下記の参考リンク参照)。
DVDのおまけインタビュー集をみていると、「この映画のファッションはかっこいいぜ! 真似する人が続出さ」というセリフがあったんだけど、個人的には「オイオイ、すげー衣装だな」とそのあまりにも強烈なデザインの服にクラクラ(特に柄)。主人公のプリーストも「カッコイ!」という文脈だったけど、日本人からみると「そ、その髪型は…ぎゃ、ギャグなのか!」としか見えません。しかし、音楽はともてカッコよく、特に「プッシャーマン」(=麻薬の密売人)という歌は一度聴いたら忘れなれない。歌詞もよくて「俺は麻薬の密売人〜♪ 大麻もコカインも決めまくり〜♪ でもこの街じゃ密売人じゃないとやっていけないわ〜♪」(うろ覚え)とい聴いているだけで、トリップしそうですね。
「現状に満足するな! より健全に生きろ! より上を目指せ!」というメッセージがチューボーですよ(by堺)の、オイドンにはググッとくるものがあります。ただ、映画としての出来はいまいちな点もあって、カメラワークが下手だったり、ストーリーで「え、あれはなんだったの?」「ここの部分はちょっと甘くないか?」とありましたが、それを感じさせない面白さでした。アチョー!
なんだかハートが熱くなって、
コフィー」(ジャッキーブラウンの「パム・グリア」主演のバイオレンスアクション。古墳ギャルではない)
110番街交差点」(ジャッキーブラウンでお馴染みのアノ曲はこの映画から)
ジャッキーブラウン」(地味な映画ですが、好きです)
のDVDを買っちゃったよ!
あ、でもなんか系統がずれているな、本来なら「黒いジャガー」だろ。え、「黒いジャガー」「黒いジャガー/シャフト旋風」は、それぞれ980円! こ、これは買いだ〜
勝手に映画評価 ★★★★☆(星4)

スーパーフライ(DVD)
現状では1500円で買えるけど、なんと882円で近々再発売されるらしい!
スーパーフライ サントラ
「プッシャーマン」が聴きたくて買いました。


●参考リンク
gooあらすじ
スーパーフライ(1972)
スーパーフライ (1990)原題はTHE RETURN OF SUPERFLY スーパーフライの続編。
TRASH-CAN
個人サイト「スーパーフライ」への熱い思いが綴られている。
第42回 ─ 70年代ブラック・ムーヴィーbounce.com)
マブな会話/タランティーノと『ジャッキー・ブラウン』を語る
ブラックスプロイテーション映画とタランティーノ関係。文責はガースこと柳下毅一郎
『シャフト』 同じくガースのページからブラックスプロイテーション映画関連の記述
『キル・ビル』COLUMN“キル・ビル祭りだ!”梶浦秀麿(Monthly Feature)
キルビルブラックスプロイテーション映画の関係
ジャッキー・ブラウン (1997)
壁紙
ポスターかなりの高解像度(1600×2104)