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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

憧れの先輩と付き合った

似た様な人を知っている……
・百年の恋も冷めた瞬間 Open 5年目

389 :名無しさん@おーぷん :2016/07/24(日)00:15:31 ID:5TR
じゃあ私も1つ。
高校の時、憧れている先輩がいた。頭が良くて、考えが深く、自分の意思がしっかりしている人だった。
先輩が東京の頭のいい大学に受かったと聞いて、私も猛勉強。
私〇〇大に行きたいんですと先輩に言った時、俺も〇〇大なんだよ、受かるといいな、頑張れよ、参考書やるよ、と言われたことが嬉しくて嬉しくて、猛然と勉強した。
めでたく同じ大学に合格し、私も上京した。
もちろん先輩と同じ学科で、部屋もこっそり同じ駅にした。
合格してからは引越しの相談や履修の相談、街や大学の案内をしてもらううちにぐんと距離が近づき、意を決して告白したら、なんとOK。
舞い上がってバラ色の大学生活を謳歌していた。
3年になってゼミに入るまでは。
うちの大学は、1、2年の間に一般教養、3年からそれぞれの専門に分かれる。
もちろん私は先輩と同じ専門を選んだんだけど、そこでびっくり。
先輩の今まで言っていたこと、全部そこのゼミの先生が言っていることだった。
ニュースに対する意見から、その専門に対する考え方から全て。
高校の時から先輩頭がいいと思ってたけど、それはその教授の意見を全部真似してるんだもん、頭よく聞こえるよね。
ちょっと引っかかったけど、先輩はその先生の本を高校のときに初めて読み、感動してその道を志したと言っていたから、まぁそういうものなのかとその時はスルー。
先輩も誰かに憧れたりするんだなとか、そのゼミでは大学院生たちからちょっといじられキャラだった先輩を見て、いい意味で少し憧れが薄らいだ。あ、先輩も普通に人間じゃんみたいな。
今まで神格化していて憧れの的だった状態からそうなったので、先輩は少し焦ったのか、やたらと私を好きだと言ってくれるようになった。
私も変わらず好きだったけど、私ばっかり先輩を好きだったのが、やや立場が逆になった感じ。
で、そんなある日、私が漫画のバガボ○ドを先輩に勧めた。
意外と面白かったよーくらいの軽いノリ。
そしたら先輩は、2日で全部読み切って、翌週から急に無精ヒゲで袴。
完全に言うことも行動もその漫画の中の宮本武蔵になった。
影響受けやすいだけなんだ…と冷め始めていたころ、ついに先輩の私服が袴になった。
大学でかなりの有名人になった先輩をみて、完全に冷めて別れた。