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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

義理実家はマタギ

漫画「ゴールデンカムイ」を読んでいると、マタギがよく出てくるね。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その13

219 :マタギの家:2016/05/07(土)17:24:02 ID:8io
「オラホの家はよぅ、マタギの家だかんらぁ、昔んから"ウサギの肉"を食ってたんだぁ。んだから別んに不思議でもねんだけんどよぅ、オラホの嫁っこはやっぱり食わね~んだぁ」
このゴールデンウィークに妻の実家に行って来ました。その際にお土産を持って本家の方にお邪魔して、お茶飲みで出てきた会話の一部です。

220 :マタギの家:2016/05/07(土)17:25:07 ID:8io
私の妻が話しの途中で、
「こどもの頃、この本家に遊びに来るとウサギが皮を剥がされて家の外に干されていたのが記憶にあって、食卓にウサギの肉が出されても絶対に食べなかった」
と話したきに、本家のおばあちゃんが地元コトバでそう答えたのです。

221 :マタギの家:2016/05/07(土)17:25:56 ID:8io
結婚して7年、初めて妻がマタギの子孫だったのかということにチョット驚きを受けましたが、それよりも自宅に帰ってきてマタギのことが気になりはじめネットで調べると、ウサギの肉料理とさばき方の画像を閲覧してチョット衝撃を受けました。

222 :名無しさん@おーぷん:2016/05/07(土)19:22:41 ID:1vg
今じゃウサギやシカってジビエでもてはやされてるね

223 :マタギの家:2016/05/07(土)20:41:25 ID:8io
>>222
そうですね、ジビエ肉として注目されています。
雪の中で野ウサギは、真っ白くして周りからの外敵を防御しているのに、鉄砲で撃たれたあとはわずか数分で毛皮を剥がされて、小さな赤い血がまとわりついた肉の塊になってしまいます…。
ウサギの肉というのは、鳥の砂肝とレバーの中間のような味らしく、牛や豚の肉というよりも鳥肉に近いようで、今流行りのジビエ肉の部類からいえば、結構美味しい肉らしいです。
ペットとしてウサギを飼っている人にとっては酷な話しでしたね…。

224 :マタギの家:2016/05/07(土)21:08:20 ID:8io
このマタギ一族の衝撃的な生活を紹介します。
このマタギという狩人軍団は北海道から東北地方の山岳部にいた人達を言うそうで、北海道のアイヌ言語では狩りのことをマタク、四国地方ではマトギと呼ぶそうです。
山の鳥獣である鬼を退治する狩猟者である鬼、鬼の又さらなる鬼、つまり又鬼、マタギという言い伝えもあります。
あるいは山に狩猟に行く「山立ち」から、ヤマダチ
マダチ
マタギ
と変化したとも言われています。

225 :マタギの家:2016/05/07(土)21:10:53 ID:8io
そのマタギの山岳信仰というものには民俗学的にも独特の世界観があります。
・山の神は女性、特に醜い女とされ、お供え物は更に醜いオコゼを奉納した
・この山の神は好色であるとされ、成人になった新マタギは儀式としてペニスを勃起させて踊った、踊る際にはペニスに燃えたぎった
薪木を紐で結んで左右に振って踊るという。
熱くなって苦しみだしたところで、参加者一同で手を打ってお開きとなる。これで晴れて小マタギから本マタギになる。
・狩猟で山に入る際は、山の神が怒らないように暫くは女性との会話を控えたさせ、女色を断った。このことは徹底していて、あるマタギがうっかり女房の手ぬぐいを持参してしまい、マタギの一員みんなで下山して狩猟を諦めた。手ぬぐいに女の匂いがあるからだそうだ。
・白狐や白鹿は神の使者であり、誤って発泡した場合は禁忌とされ、鉄砲撃ちを辞めないといけない
・家族に出産や死亡があった場合は、山に入ることは暫くできない。
・もし密猟をしたような場合は、鉄砲撃ちができないように右手親指を切断した。

226 :マタギの家:2016/05/07(土)21:12:42 ID:8io
マタギの生業としては
・以前まで、ツキノワグマの胆嚢というのは「熊の胆」と重宝されて、万病に効く薬として高く売れたのだそうです。熊の毛皮や骨・油など全てが金に換金できたようです。稲作もできない山間部の集落にとっては、貴重な現金収入だったようです。
・ニホンザルが採れていた頃は、猿の皮1枚で熊の皮3枚分の価値がある高価なものだった
・熊の場合は、熊の胆嚢「熊胆」(くまのい)が高値をつけていた、効能は腹痛、滋養強壮、万病の薬とされた
・熊はそれ以外にも
「油」は火傷
「毛皮」は高級な敷物
「血」は貧血病
「肉」は食用
「頭」は脳の薬
「子宮」は安産の薬として、それぞれ漢方薬として高く売れた

227 :マタギの家:2016/05/07(土)21:16:42 ID:8io
このマタギという方々は、現在は専業として狩猟をする人は皆無になってしまいました。
食生活には現在も名残りとしてウサギ、クマ等を鉄砲で撃ち殺して狩猟メンバーと共に料理を振る舞っています。
このような一族が廃れていくのは、何か寂しさを感じてしまいます。
すいません、このスレ内容からは雑談してしまいました。

228 :名無しさん@おーぷん:2016/05/07(土)21:19:40 ID:Spd
マタギって、戸籍がなかったと聞いたことがある

229 :名無しさん@おーぷん:2016/05/07(土)22:26:33 ID:zat
マタギを記録したドキュメンタリーを見たことがあったな

230 :マタギの家:2016/05/07(土)22:30:29 ID:8io
>>228
明治維新までは、山の民は「サンカ」と呼ばれて無戸籍状態だったようですね。
木こりやマタギの類いです。北海道から九州まで日本各地にいたそうです。

231 :マタギの家:2016/05/07(土)22:34:39 ID:8io
>>229
ドキュメンタリーは探して観てみたいです。
今回の下調べは、「マタギ列伝」という漫画を参考にしています。
秋田県出身で、釣りキチ三平で有名な矢口高雄氏のものです。
身近にマタギの方がいたのでしょう。
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