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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

いやしい父親

これは嫌だな……
・百年の恋も冷めた瞬間 Open 4年目

482 :名無しさん@おーぷん :2016/03/19(土)17:53:40 ID:WTB
彼とか夫とかじゃなくて、父親に冷めたんだけど、いいかな。
小学4年の時、両親が離婚して、私は母に引き取られた。
離婚の条件に面会権があって、2か月に1度、私は父と会って1日過ごすことになった。
父が浮気していたわけだが、離婚する前から、父はたぶん私に対する後ろめたさで、私にすごく甘かった。
遊園地や動物園に連れて行ってくれ、ねだれば何でも買ってくれたし食べさせてくれた。
(元が裕福でないので、せいぜい本とかアイスクリームとかだけど)
面会日もそうだったので、父と別れて母と2人の生活が苦しい中、私は2か月に一度の面会日を、まるで遠距離の恋人とのデートのように待ち焦がれていた。
母も苦笑して「おいしいもの食べさせてもらってきなさいよ」と言っていた。
やがて私は中学生になり、親戚などから離婚の詳細が伝わってくるようになり(母は父の悪口は言わなかった)、私もそれを理解できる年頃になって、面会日でも父に対して批判的なことを言うようになった。
父もいつまでも私が子供でないと気づき、また、浮気相手と再婚して生まれた子供が可愛い盛りの年齢になったので、私と会っても以前のように嬉しそうでなくなった。

483 :482 :2016/03/19(土)17:55:58 ID:WTB
そんな中での面会日、いつものように本を買ってもらって、食事に行った。
和食の店で、牡蠣鍋を頼んだ。
仲居さんが野菜と牡蠣を鍋に入れてくれ、いい具合に煮えてきたので食べ始めた。
あらかた食べ終わったところで、父「□子(私)、牡蠣を何個食べた?」
私「え……わかんない。自分の方にあったやつだけ」
仲居さんは、それぞれの分の牡蠣を、鍋の中で、私の方と父の方とに半分ずつ寄せてくれていた。
父「牡蠣は10個あった!俺は4個しか食べてない!□子、6個食べただろう!」
私「数えてなかったからわからないよ。でも仲居さんが、5個ずつ分けて入れてくれてたでしょ?」
父「いやおかしい!鍋をかき回している間に、1個□子の方へ行ったんだろう。
それを□子が気づかず食べちゃったんだ!とにかく俺は4個しか食べてない!」
私(できる限り思い出す)「うーん、でも私は5個しか食べてないと思うんだけど」
父「俺は4個しか食べてないから!」
私「……」
父に対する遠距離恋人のような気持ちが、スーッと冷めていった。
帰宅してから母に言いつけると、母は腹を抱えて笑い転げた。
「実はねえ、お父さんが最初にうち(母実家)に来てご飯食べた時、キヌばあさん(母の祖母、私の曾祖母)が、お父さんが帰った後、『あの男はいやしい奴だ』って言ってたの。
食事マナーとかがおかしいわけじゃなかったのに、いやなこと言うなあと思ったんだけど、今考えれば、キヌばあさんは何か気づいてたのかもしれない。それに気づかなかった私がバカだった」
次の面会日、父は食事の時(今度はもめないように、洋食にした)
まだぐちぐちと「こないだの牡蠣は、やっぱり□子が……」とぬかしているので、もう面会しなくていいやと思った。
父にしてもいいタイミングの申し出だったようで、それから父に会ってない(養育費はもらってるよ)。