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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

赤ちゃんの頃からのつきあい

これは酷い。
・今までにあった修羅場を語れ【その15】

251 :名無しさん@おーぷん:2015/12/20(日)18:36:42 ID:KmT
母同士が幼馴染みで、赤ちゃんの頃から兄弟のように育ち、年頃になり互いを意識して付き合うようになった幼馴染みの彼。
その彼の祖父が事故で大怪我をし介護が必要になり、私は彼と彼両親、彼祖父母のお願いもあり、介護に関わるようになった。
結局その事故の怪我が原因で彼祖父は5年もしない内に亡くなってしまった。
仕事を辞め、慣れない介護で腰を痛めてしまったが、祖父母の居ない私には本当の孫のように可愛がってくれる人達で、介護に関われたのは幸せだと思っていた。
介護の合間に彼祖父母から昔話を聞いたり、秘伝の漬け物の作り方を教えてもらったりと楽しかった。
亡くなる前に孫達(私)の花嫁姿が見たいと言われ、彼と二人で仮衣装を着て彼の家で一緒に写真撮影をした。
「○(彼祖母)さんが嫁に来てくれたとき、○(彼母)さんが息子の嫁にきたときを思い出すねえ」
と彼祖母に手を握られながら幸せそうに話す彼祖父に私号泣。
彼も「じーちゃん達みたいな夫婦になるから安心してよ」と言っていたのに。

252 :名無しさん@おーぷん:2015/12/20(日)18:37:55 ID:KmT
彼祖父のお葬式から二週間も経たずに、彼から別れを告げられた。
電話で一方的に言われ、納得がいかなくて彼の家に行くと、いつも通り優しく迎え入れてくれる彼母と彼祖母。
事情を話すと二人とも目が点。
帰ってきた彼に彼母が問いつめると、彼が一瞬鬱陶しそうに私を見たあと彼母彼祖母に私と結婚する気のない理由を色々話していた。
彼が話している最中に彼母がハッと何かに気づいた顔をして、「スマホを出しなさい」と彼に詰めよった。
彼が抵抗している最中に彼父帰宅。
彼父にも事情を話すと、彼が観念して本当の理由をはなしはじめた。
「紹介したい人がいる」
彼祖父の介護中に新しい彼女ができてたが、一回り近く年下の彼女に介護なんてさせられない。
だから新しい彼女と相談して介護終了するまで黙っておくことにした。
「もうこいつも三十路過ぎだしさ、ばーちゃんもひ孫の顔見たいでしょ?」
その言葉に彼祖母彼両親が激昂して彼を血祭りに。
「なんて不義理なことを!」と怒り狂う彼祖母が怖かった。
彼は結局、着の身着のままで追い出された。
彼祖母が「貴女(私)と彼祖父に申し訳ない」と泣いていて、私も一緒に泣いた。
彼両親からすすめられ婚約破棄の慰謝料を請求することに。
写真などから婚約していたと認められたらしい。
新しい彼女はとても若くて綺麗な子で、彼は終始彼女を優しい目で見ていた。
私は敵みたいな扱いだった。
「慰謝料って悪いことした人が支払うんですよね?彼は私を悪いと思う?私達別れたほうがいい?」
と彼女が悲しげに言って、彼が彼女の分も支払うことに。
大人しそうに見えた彼女だったけど、帰り際に「しつこいおばさん、性格悪いよ」と小声で罵られた。
再就職がなかなか決まらず、痛めた腰が辛い中でパートを掛け持ちしながら過ごしていたら、はがきがきた。
私が昔撮ったときと同じ白無垢姿の彼女と幸せそうな彼と可愛い赤ちゃんの写真つきで。
「彼両親は孫に夢中です」
の文章とともに彼両親が満面の笑みで赤ちゃんを抱きしめている写真もあった。
そして、「貴女も早く幸せになってください」と書かれていた。
私が彼女みたいに若くて綺麗だったらこの写真に入れたのかなとか、それじゃ介護に関われなかったかなとか思ったり、彼に告白された日のことや、彼が私に告白することを彼祖父にだけこっそり教えていた話、彼祖父母の馴れ初め話などを思い出す。
私も彼の子供を産みたかったな。