うむむむむ。
・(-д-)本当にあったずうずうしい話 第2話
307 :1:2015/02/26(木)02:44:48 ID:iF3
私の所属している趣味のサークル(ハンドクラフト系)が、地域内でいくつか集まり、展示即売会を行うことになった。
後援がついたので、予算がちょっとつく。
ポスターとチラシの制作がうちのサークルの担当になった。
○万円の予算内でデザイン料と印刷代をまかなってください、て感じ。
サークル代表のAさんは「Bさんやる?」と振り、私たちも異論がなかったので、Bさんがデザインを担当することになった。
そのときは知らなかったけどBさんは本業が広告デザイナー。
次のサークルの集まりで「こんな感じでいいかな」とラフ案を持ってきた。
さすがプロ!て感じの出来。それを○万円から印刷費用引いた額でやってくれるなんて
安すぎて申し訳ないと思うくらい、センスの良いポスターだった。
そこへ遅れてきたCさんが入ってきた。
「何そのポスター?」とBさんのポスターを酷評。
「それよりうちの娘ちゃんのほうがセンスはある!」と、ドヤ顔で、カバンから
折り畳んだ紙を出してきた。
それはCさんの娘さんがデザインしたというポスターだった。
それが、なんというか前衛的というか…すごく微妙。
Bさんが趣味をモチーフにした色味を使ってセンス良く仕上げているのに対し、C娘さんのデザインは、黒字に赤い飛沫(血痕!?)と羽根が舞っていて
「片翼の天使が貴方を目覚めさせる」というような、中二病なコピー。
趣味からかけ離れすぎて、もはや何のポスターかわからないレベル。
皆が微妙な顔になる出来映えだった。
きけばC娘さん、中学生だという。まあ…中学生としては頑張ってるね!
としかコメントできない。実際私が中学生のときにあんなのは作れなかったと思う。
308 :2:2015/02/26(木)02:45:14 ID:iF3
「Bさんはセンスが無いよ!そもそも何のPC使ってるの?
うちの娘ちゃんのPCは100万くらいかかってるの。出来が違うのは当然!」
と鼻息荒いCさん。「PCの値段関係ないだろ」と誰かが突っ込んだが
PC音痴なCさんはわかっていない。Bさんの作業環境を聞いて
(数年前に買ったMac)、「やっぱり貧乏な人が作るとデザインも貧乏だ」とか言いたい放題。
結局Aさんが「予算もつくものだから多数決で決めよう」と言って多数決をとった。
当然Bさん圧勝。Cさんは「こっちに決めてくれないと困る!」と泣き出した。
困るとは? 辛抱強く皆が聞き出したことをまとめると、
Cさんはバツイチ。件の娘とは小さいときに引き離されている(親権とれなかった模様)。
それでもたまには会わせてもらっていて、C娘が絵を描くのが好きとわかる
→サークルのポスターの話を聞き、それを口実にC娘と会う
→C娘に予算の○万円をそのままギャラとしてあげると伝えてしまった(印刷費は!?)
全員、言葉が出なかった(呆れて)。
「Cさん今日は帰った方がいいよ。また落ち着いて話しましょう」とAさんが
Cさんを帰らせてその日は終わった。
次に集まったとき、AさんからCさんがサークルを辞めたと発表があった。
ポスターの件などでCさんと二人で話をしたが、決裂してしまったと。
Cさんはサークルの会費もかなり滞納していたらしい。
ポスターの予算○万円を上回る額だったw
それなのにポスターの予算まで貰おうとしていたのか…
Cさんはそれから消息不明。
結局滞納してた会費は、AさんがCさんの実家まで行って回収したそうだ。