先日、韓国に旅行に行っていたAさんからお土産をもらいました。サンキュー!
「Hagexさんに、ピッタリなブツですよ!」
と言って出したのはコレだった。
いやー、なんだか面倒くさい臭いがプンプンするんですけど。紅茶とスイーツがテーマのコノほっこりブログが取り扱うブツではない雰囲気ですけど。
ちなみに、Aさん曰く、このiPhoneケースは、いろいろな携帯ショップに置かれていたらしい。
韓国で売られているこのiPhoneケース(Aさん撮影)
AさんはこのiPhoneケースが意味することはわからなかったが、「ああ、これは怪しいモノだ。Hagexさんにお土産で買わないと!」と思う。
とある携帯ショップののお兄ちゃんに「これクレ!」と言ったら「ああ、このケースは売り切れでない!」と断られてしまう。
仕方が無いので、離れた携帯ショップにこのiPhoneケースが飾ってあったので、入店。愛想が良い親父に「これをください」というと、「お客様、こんなケースより、もっといいケースがありますよ!」と他のケースを勧められる。しかし、Aさんは「このケースが欲しいの!」と言って購入。親父の顔は微妙な表情だったとか。
「これは絶対、日本人に売りたくないモノなんですよ!」
と説明するAさん。そんな日本人には手を入れるのが難しいiPhoneケース。
見てみると短い薬指が特徴的な手形、文字、そして太極旗が描かれている。
文字を書き起こすと……
為國獻身軍人本分
庚戌三月 於旅順獄中 大韓國人 安重根
不讀書口中生荊棘
これは韓国の反日のヒーローとなっている「安重根」が書いた書と手形です。実際の安重根は反日どころか日本の皇室よりの人間だったのですが、現在韓国で「反日ヒーローの象徴」になっている姿を彼が見たら、大変がっかりすることでしょう。→サッカーの試合で観客席に掲げられる安重根
いったいどんなことが書かれているのか?
「為國獻身軍人本分」は「国のために身を捧げるのは軍人の本分」という意味。「庚戌三月 於旅順獄中 大韓國人 安重根」は書いた日時と場所、署名だ。
伊藤博文暗殺後、安重根は旅順の監獄に収容される。監視役として陸軍憲兵「千葉十七(としち)」が看守にあたる。当初、千葉は安重根を憎んでいたが、話を重ねていくと彼の思想に共感するようになる。千葉と仲良くなった安が処刑される直前に、彼に送った書が、この「為国献身軍人本分」。この書は千葉一族によって大切に保管され、1979年に韓国に寄贈され、韓国では国宝となっている。
では、次の文章を見てみましょう。
不讀書口中生荊棘
これはは安重根が獄中で書いた遺墨。オリジナルはこちら。
iPhoneケースでは「不讀書口中生荊棘」の最初の「一日」が四卦で隠れており(おいおい!)、本当は「一日不讀書口中生荊棘」。書き下せば「一日書を読まざれば口中に荊棘(けいきょく=いばら)を生ず」となり、世界的にも読書量が少ないと指摘される韓国の現状を見ると、またまた安重根はガッカリするんじゃないでしょうか。
手形も安重根のもの。彼は、血判書を書く時に薬指を切断したので、短くなっている。
てなわけで、このiPhoneケースは韓国では「韓国の英雄万歳」「日本嫌い」的な意味合いがあるアイテム。が、安重根の思想、書かれている内容や、その書が韓国に渡った経緯などを見ると、むしろ「日韓友好」の要素だらけじゃないですか。かなり歪んでいるよな~ 安ちゃんも泣いてるよ!
気になるお値段ですが、2万ウォン(約2000円)だったようです。
ちなみにこのケースはiPhone 5用なんだけど、最近、オイドンiPhone 6 Plusに機種変したんだよな~