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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

イケメン恐怖症のカレ

コンプレックスだったんだろうな~
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験

947 :名無しさん@おーぷん :2014/12/26(金)16:15:05 ID:???
学生の時、ド田舎の駅前で交通調査バイト(パイプ椅子座ってカウンターでカチカチ数えるやつ)をやった。
初対面の同じ歳の男の子と一緒だった。
歩行者も車も驚くほど通らず、2人で真冬の寒さに震えて貧乏ゆすりしながら、退屈しのぎに会話してた。
話してみると、彼とは大学は違うけど同じような学問・研究をやってて、共通の知人も何人かいた。
話題はいつまでも途切れなかったし、灰色の寒空の下で白い息吐きながらひたすら震えてお喋りしてるのも
何だか楽しくなった。
お喋りに付き合ってくれる彼にも好感を持ち、もう会えないのが惜しくて、アドレスを交換してもらった。
何度か連絡を取り合い、それから「会いたいね」となり、会った際交際を申し込んで、付き合うようになった。
しばらくは楽しかった。
でも段々会うごとに、彼の口から「だからイケメンは~」みたいなイケメン憎悪の言葉が出てことが増えた。
「あなただってハンサムだよ」と言うと、苦虫噛んだような顔された。
レストランでキビキビ働いてる店員を(働き者だな~)と見てたら、「イケメンだから見惚れてるんだろ」とか言われた。
人混みですれちがった男性に(あれ、あの人同級生の子かな?似てる人?)と二度見すれば、「イケメンだった?」と睨まれた。
仲の良い弟がいるという話にすら「イケメン?」と嫌な顔で言われた。
10分に一度は「イケメン~」という言葉が出る始末で、会うのが嫌になるようになった。
「そんなにイケメン好きじゃないよ」という私の主張は受け入れられなかった。
「いつかイケメンに心変わりするんだろう」と彼は思ってるようだった。
しばらくは頑張ったが、徐々に無力感を感じるようになり、別れを切り出した。
「イケメンに乗り換えるんだろう」と彼は勝ち誇ったような顔で言った。
「そうかもね」と答えると、彼はホッとしてるようだった。
しばらくは別れたのが辛くて彼を思いだしてたが、あんなに嬉しそうな顔してるのだったら、あれで良かったんだと考えるようになり、思い出の一コマになった。