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佐々木俊尚氏が幸福の科学幹部と対談イベントを行うことが判明し炎上

Beyond氏の「悪徳商法?マニアックス ココログ支店」、11月13日にアップされたエントリーで、ジャーナリストの佐々木俊尚氏と幸福の科学の局長が対談することが判明する。
【幸福の科学】佐々木俊尚氏が、ジョブズ霊について語るイベント悪徳商法?マニアックス ココログ支店)

佐々木俊尚氏が、大川隆法の呼び出したスティーブ・ジョブズの霊(いたこ芸)について語るイベントの詳細が、幸福の科学のサイトに掲載されていました。まさか出版記念イベントで「これはインチキだ」などとこき下ろすはずは無いでしょうから、「大川隆法の霊言は本物である」ことを前提としたイベントのようですね。
佐々木俊尚氏の、今後の「幸福の科学の広告塔」としてのご活躍をお祈りせずにはいられません。

イベントの詳細は以下のページに詳しく書かれている。
【まもなく開催】ITジャーナリストの佐々木俊尚氏と幸福の科学の“ガチンコ対談" S・ジョブズ霊言書籍記念イベント幸福の科学出版)

(前略)
佐々木氏は価値観が錯綜する不安定な時代に、宗教の重要性はますます高まっていくと指摘。人と人との結びつきが希薄になる中、人と社会を結ぶ受け皿の一つとして、宗教にその可能性があるとした。

対談セミナーのテキストである『スティーブ・ジョブズ 衝撃の復活』で、ジョブズ霊は「ネット社会の雑情報を選択する技術」「悟りを高めていくためのメディア」などのコンセプトについて語っている。それぞれの立場からメディアの未来を探究する2人は、ジョブズの霊言を題材にいったいどんなアイデアを語るのだろうか。情報社会の未来を見通すための示唆に富んだ内容になるだろう。

Beyond氏のエントリーをきっかけに、「ジャーナリストの佐々木俊尚氏が幸福の科学のダークサイドに墜ちた」といったニュアンスの書き込みや心配の声がTwitterでポストされ始める。
思想家の東浩紀氏もツイートで以下のように発言。

当初は沈黙を守っていた佐々木俊尚氏だが(単に忙しかっただけかもしれないが)、東氏のツイートをきっけかに、今回の騒動について連続ツイートを行った。

佐々木氏のメルマガに対して、幸福の科学局長がメールを行ったことがきっかけで今回の対談が実現した。幸福の科学が送信したメールは、いずれ佐々木氏のブログに全文掲載されるようだが、300円払って当該のメルマガを読んでみた。
佐々木俊尚の未来地図レポートvol.250 発行日:2013/06/26
幸福の科学の局長のメールは7000字近くもあり、かなりの長文。読んでいて笑った……もとい興味深い部分をピックアップすると……

 私が将来的に構想しているものは、このSNS&QA内で大川隆法総裁の数千本ものご法話ソフトをTEDのような仕組みで多言語化し、世界的な伝道システムの構築を行うことと、更に幸福の科学の精舎で悟りを高めていくリアルの修行システムと連動させて、次元別のSNS空間をWebに作っていくことを考えています。Web上にある種の曼荼羅を作ることに似ていますが、こうすることによって、ある意味で上に行けば行くほど高付加価値の智慧が得られたり、意識の高い人たちと出会えて新しいプロジェクトが発生したりといった具合になります。

 単純に民主主義的に多くの意見をWebで集めるスタイルは、私は衆愚性になると思っており、高みを作る仕組みとこの民主主義の仕組みをうまく融合させていく必要があると考えています。

私は、真なる智慧は、あの世の世界から導き出されるものだと思います。

大川隆法総裁は年間の発刊書籍ギネス記録(年間52冊)を持っておりますが、今、累計発刊冊数は1000冊を超え、現在進行形で数多くの霊言本をものすごい速度で世に出しています。もちろんゴーストライターなどはなく、全て公開霊言で映像で出したものが、一冊一冊書籍となっています。この霊言本も、読んで頂ければ分かりますが、出てくる霊人の個性はそれぞれ違いますし、一人で演技でするのは不可能であることが分かります。ある意味での霊界インターネットで、霊界にいるあらゆる霊人の潜在意識にアクセスすることができます。これは霊界の存在証明のためと、世論啓蒙のためです。民主主義は神仏の声が聞こえない人間が、神仏の願われる国家運営をするための代替手段として生まれたものですが、あの世の神々の声がもし本当に聞こえるなら、その神仏の声のもとに国家運営をしていこうとすること自体は、むしろ歴史を紐解けば必然の流れです。

などなど。この長文メールを全文引用した後、佐々木氏は「単純に民主主義的に多くの意見をWebで集めるスタイルは、私は衆愚性になると思っており、高みを作る仕組みとこの民主主義の仕組みをうまく融合させていく必要があると考えています」というコメントに注目して、政治制度の問題について語っていく。

かなり電波度が高いメールにも関わらず、「対談をしよう」と考えた佐々木氏に、私はびっくりした。「全て公開霊言で映像で出したものが、一冊一冊書籍となっています」と語る人とは、まともに会話ができるとは思えないからだ。
確かに自分が興味があること、気になることは、「いくら外野がダメだ」といっても、関わってしまうのが、ジャーナリストの性なのかもしれない。そしてそれは素晴らしい能力でもある。しかし、今回の例はダメな点が多すぎる。以下、その理由をまとめてみた。

幸福の科学をカルトだと思っていない
佐々木氏は「幸福の科学をカルトと思っていない」と発言している。そもそもカルト教団の定義とはなんぞや? となるのだが、「フランス国民議会「アラン・ジュスト報告書」によるセクト(カルト)の定義」やアメリカのサイエンスライターであるマイクル・シャーマーがカルト教団の定義をしてる。それらで幸福の科学をカルト度をチェックしたページがこちら「幸福の科学は、カルトである」。どうみても立派なカルト教団です、本当に(略

ギャランティを貰っている
佐々木氏は「なお私は幸福の科学の信徒ではなく、宣伝塔などでもありません」とツイートしているが、お金を貰っている以上、幸福の科学から宣伝塔になっていると言われても仕方がない。また、世間的に胡散臭く思われている団体から仕事をもらったら、第三者はどう思うか? 「他人がどう思うかなんて、俺は気にしない」という鉄の意志の有無に関係なく、「幸福の科学=佐々木」と考えてしまう人も珍しくない。個人的にそこまでのリスクを冒す危険性があるのか、疑問だ。

●利用されていることを認めている
そもそも佐々木氏は幸福の科学をカルトだと思っていないので、この指摘は本人にとって痛くも痒くもないかもしれないが、今回のイベントを見て「佐々木氏が関わっているから、幸福の科学はカルトじゃない」と考えて入会して、本人や家族が不幸になったら佐々木氏はどう思うのだろうか? 詐欺グループの広告塔になった芸能人と同じ状態だ。

●ターゲットにされている自覚がない
佐々木氏はツイートで「幸福の科学の局長からメールをもらうという偶然の出会いがあったからですよ」と述べているが、偶然の出会いじゃない! 幸福の科学の局長が佐々木氏をターゲットにしてメールを送信したのだから、はっきりと「狙われた」結果なのだ。この辺りの危機感のなさは見ていて心配になる。

サリン事件が発覚する前のオウム真理教は、積極的に文化人やジャーナリストと対談していた。その後どのような展開になったか、佐々木氏はもう忘れてしまったのだろうか? 幸福の科学がサリンを絶対にまかないとは誰も断言することはできない。
佐々木氏は「カルトの疑惑がある宗教団体」と関わる危険性を認識が低すぎる。
佐々木氏は宗教サイドと「ネット社会の雑情報を選択する技術」「悟りを高めていくためのメディア」について語りたかったのだろうが、選んだ相手の性質があまりにも悪すぎだ。

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