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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

彼女の妹から全裸で迫られた

だから、ICレコーダーは常にONのまま行動しろとあれほど。え、この時代はない? じゃあ小型テレコだ。
◇修羅場◇part126

196 :1:2013/11/05(火) 22:50:23.23 ID:yjitVdyO0
おっさんの昔話投下。
俺とA子は部署の違う社内恋愛。
年齢は同じだが、A子は中途採用なので俺の方が1年先輩。
A子が入社してすぐに社員食堂で挨拶して、趣味が同じだったので
仲良くなり付き合うにいたった。
2年たっても3年たってもイチャコラ仲良しで「そろそろ結婚を」という雰囲気になった。
A子も同様だったようで、俺を自宅に招いてA子両親とA子妹に紹介。
温かく迎えていただきA子宅にしばしばお邪魔するようになった。
(俺の実家は地方なので年末にでもという予定だった)
ある日、アポ済でA子宅を訪ねるとA子妹が独りでいて
「他はもうすぐ帰るから上がって待っていてください」という。
そこでノコノコ上がったのが運の尽き。
非常識だったなと思う。
応接で新聞読んでて気配を感じ、顔をあげたらパンツ一つのA子妹がいた。
意味も状況もわからなかった。
そいつが俺に抱き着いてきて、もっと状況がわからなくなった。
「A妹の気が狂った」と思ったような。

197 :2 :2013/11/05(火) 22:51:16.71 ID:yjitVdyO0
長年忘れようとしたことなので詳しくは書かないが
「姉ちゃんよりわたしが」「俺さんが好き」といろいろ言ってはいた。
俺は「やめろ。やめなさい」を繰り返してたと思う。
パニックになりながらも身体を引きはがし、両手を突っ張って必死で防御した。
蹴り飛ばせば簡単だと思ったが、どんなでもA子の妹である。
それは出来ず、押し合いしてたらA子妹が先に力尽きて諦め
しゃがみこんで泣き始めた。
「こういうことは2度としないように」と言い聞かせ
「ご両親にもA子にも黙っておくから」と、その日は素知らぬふりで通した。
そうしたら俺が帰った後、A子妹があることないことないこと喋りまくり
A子一家が大修羅場と化した。
すごい剣幕で夜中に呼び出され、地獄の死者のような顔のA子一家に詰問された。
全身から血の気が引いた。
A子妹の言い分が通れば俺は鬼畜な性犯罪者ということになる。
膝をガクガクさせアゴをワクワクさせ、乾いて張り付いた舌を必死で動かし全力で弁明した。
どう見ても疾しいのは俺に見えたはず。
本気で人生終わったかと思った。
しかし落ち着いて来れば、徐々にA子妹の発言も綻びがでてきて
もともと俺側のA子がそこを突っ込み、最終的にA子妹が自爆気味に白状して
なんとか崖っぷちで誤解を解くことができた。

198 :3:2013/11/05(火) 22:52:48.59 ID:yjitVdyO0
それでもA子母はこっちをにらんでいた。娘を信じたいだろうから無理もないが。
A子父はもう少し冷静で「申し訳なかった。お詫びはまた改めて」といって
「ただ俺くんのことで娘がこうなると、その、つまり」と
要するにもう来るなという趣旨のことを俺に申し渡した。
A子との付き合いが禁止されたわけではない。
A子は何度も何度も謝ってきたし「難関を愛で乗り越えるんだ!!!」と
一時的にはむしろ盛り上がった。
だがしかし。
俺たちが描いていたのは「周囲に祝福された温かい結婚生活」で
それはもう崩壊した夢に過ぎなかった。
A子両親の俺に対する複雑な視線は最後まで変わらなかったから。
逆境に耐えてでも2人だけになっても愛を貫くような覚悟は・・・正直無かった。
A子は実家住まいで家族からのネガなプレッシャーに耐えられなくなり
俺はデート中にA子妹の裸体がフラバして気分が悪くなったり
会話も盛り上がらず、嫌いになってないのに会うのが苦痛になった。
1ヶ月くらい連絡をとらず(会社ですれ違うくらいはあったが)
独り自宅で「あの素晴らしい愛をもう一度」を果てしなくリフレインするほど病んだ頃
A子に別れ話を持ち出された。

200 :4:2013/11/05(火) 22:54:03.76 ID:yjitVdyO0
嫌いになってないので「いやだ。別れない」と粘った。
A子も「わたしだって別れたくない」と泣いた。
26歳が二人して「別れたくないよ。え〜〜ん」と声を上げて泣いた。
A子がしゃくりあげながら「でもこれからどうしよう」と言って
2人とも急に正気に戻って冷めた。
「どうもならん・・・」「縁が無かったねえ」
それで面倒事をまとめて捨てるように別れた。
方法はいろいろあった。もっと2人で考えれば・・・というのは後から思った話。
A子はその2か月後退職し、俺の同僚(別部署)の転勤について行ってすぐ結婚した。
この割り切る素早さには驚いた。
同僚は顔見知り程度だったが、たぶん俺がヘタレで世間知らずで中途半端な常識人で
言えなかった一言、「安心して俺についてこい」を言えるやつだったのだろう。
自分を棚に上げて激しく嫉妬した。

201 :終わり:2013/11/05(火) 22:54:54.77 ID:yjitVdyO0
A子が退職前に会社で俺の弁護を吹きまくってくれたおかげで、おかしな噂からは逃れた。
腫物扱いで身の置き所がないにはかわらなかったが。
直接の修羅場は書いた通り。
だが今振り返ると、失恋後、全部を失恋のせいにして仕事も収入も未来も自尊心も捨てようと
していた頃が人生の最大の危機だったような気がする。
それは唐突に出会った今嫁に救ってもらったからいい。
A子夫婦とは何年もたってから1回だけ会った。
仲良さそうだったからまあいい。
A子妹はあっちの人と結婚して日本海を渡った。
わざわざハガキが来たから即捨てた。
こいつはどうでもいいが、思い出すとやっぱり許せんw