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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

元アンパン中毒に復讐

20年前にLEDライトって普及したっけ? と突っ込みたくなりますが。それは野暮……ではなく正しい反応ですね。
・本当にやった復讐 19

4 :本当にあった怖い名無し:2013/09/28(土) 15:16:07.30 ID:0mMNyjCk0
アンパン中毒でどうしようもないのが、中学の同級生にいた。(以降A)
ほとんど学校に来ないのだが、来ると何かやらかして騒ぎになる。
ラリってるので、被害を受ける奴も特定の奴じゃなく、その時々でたまたまそこに
居合わせた不幸な奴だった。
自分が被害受けるまでは、あくまでも他人ごとで済んだのだが、その日野球部の
練習を終えてチャリ置き場に行くと、俺のチャリに腰掛けて、何かびっくんびっくん
痙攣しながら含み笑いしているAを見つけた。
正直しゃべりかけるのも嫌だったのだが、このままだと、いつまで経ってもラリって
いそうだったから、「帰るからちょっとどいてくれ」と声をかけた。
するとまともに呂律も回らないような大声をあげて、俺に飛びかかってきた。
殴られると思い、咄嗟に両腕を上げてガードしようとしたら、左手にすごい痛みが
走った。
Aが、俺の左手の小指側に噛み付いていたんだ。
俺の左手に喰いついたまま、Aが顔を振る。
肉が裂ける感覚と、歯が骨に当たる感触。骨がきしむ。ボリ、という音がした。
騒ぎを聞きつけてやって来た先生たちによってAは取り押さえられ、警察沙汰に
なり、医療少年院へ行った。
ラリ仲間でシンナーの提供元だったBも同じ処分となった。
俺は左手の骨折、腱の断裂によって野球の道を諦めざるを得なくなった。

5 :本当にあった怖い名無し:2013/09/28(土) 15:17:16.67 ID:0mMNyjCk0
大学一年の冬、中学の同窓会があったので帰省すると、その会場でAが戻って
来ていると聞いた。
シンナーとは縁を切って、真面目に働いているという。
自分では、もう忘れた、諦めたと思っていた感情が、腹の底から沸き上がってくる。
何をテメーみたいなラリ野郎が、お日様の当たるところを歩いていやがるんだ、と。
3日後、あっさりその時が来た。
高校から陸上部で長距離を始めた俺は、帰省中も日課のランニングをしていた。
その途中、田舎の暗い夜道で轢き逃げを見たんだ。
被害者はAだった。逆光のせいか、もう何年も会わなかったからか、向こうは俺と
気づかなかったが、LEDライトに照らされたその顔、俺にははっきりわかった。
俺は、「このままでまた轢かれるといけない、場所を移すぞ」と言い、道路脇の
草むらにAを引きずって移すと、「近くの家で電話借りて、救急車呼んで来る」と
言い残すと、そのまま走り去った。
翌日、テレビのローカルニュースで、轢き逃げ死亡事故があったとアナウンサーが
読み上げるのを聞いた。

11 :本当にあった怖い名無し:2013/09/28(土) 16:13:22.58 ID:0mMNyjCk0
轢き逃げ犯は翌々日くらいに捕まってたな。
飲酒運転だったから、怖くて逃げたとかいう話だった。
なんにせよ、もう二十年近く昔の話だけどね。