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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

鍋彼女

先輩もやばいが、変更したアドレスを流しているヤツもやばいぞ。
◇修羅場◇part116

135 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:41:49.65 id:TBdAfGIB0
修羅場ってほどでもないけど数年前のクリスマスイブイブに、サークルで集まって先輩A(男)のアパートで鍋することになった。
私(女)は親戚に農家が多くて野菜をよくタダでもらえるからそれを主に提供した。
白菜、ネギ、水菜など鍋によく使う野菜類を一通り刻んで大量にタッパーに詰めて持っていった。
野菜は喜んでもらえて鍋パーティはなごやかに楽しく終わったんだけど
直後から先輩Aに妙にからまれるというか
雑用を頼まれるようになった。
たいてい「コピーとってくれ」とか「部室の掃除してくれ」とか、自分でやれば?的なもの。
でも相手は先輩だし断って空気悪くしちゃいけないかと応じていた。

136 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:43:25.70 id:TBdAfGIB0
春になって新入生歓迎会の時期が来た。
先輩Aがまた「俺んちで歓迎会やろう」と言い出し、皆は「いや、歓迎会はさすがに居酒屋でやろう」と苦笑。
Aのアパートはお世辞にもきれいじゃないし、新入生をいきなり連れ込むような部屋じゃない。
Aは口では「わかった」と言ったものの、あきらかに不機嫌で
その後の歓迎会でもずっと仏頂面だった。
そしてなぜか私はAに無視されるようになった。
無視と言っても挨拶をスルーされるくらいで、もともと親しく話したこともなかったし別に困りはしなかったんだけど。
一ヶ月ほどして、あるイベントがあった。
打ち上げどこにする?という話になったとたん、また「俺んちでやろう」と言い出すA。
みんなはまた苦笑いして「居酒屋でいいじゃん」と。
私は同学年の子らと少し遠いとこにいて聞いてなかった。

137 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:44:48.68 id:TBdAfGIB0
そしたらいきなりつかつかとやって来たAに腕を掴まれて「おまえもなんとか言えよ!!」と怒鳴られた。
え?何が?と目が点になる私。
Aは憤怒の形相。顔真っ赤で、青筋立ってる。フーフー言ってる。
結局別の先輩Bが間に入ってくれてAは引き下がったんだけど、まったくわけがわからなくて怖かった。
そして間に入ってくれた先輩BがAから聞き出してくれた話では、Aの中では、いつのまにか私とAがつきあってることになっているとのことだった。
野菜をたくさん提供したのはAに対する好意の表れだと主張されたそうだ。
そしてまた鍋パーティをAの家でやる&私が野菜を提供することで、私がどんなに普段からAに尽くしているか、Aのためなら何でもするかをサークルの皆にアピールできるという考えらしかった。
私が尽くす女だとアピることは、Aの中では私のためなんだそうな。
それは「私がどんなにいい女か」を知らしめる方法で、そんな私に愛されているAも必然的に「デキる男」になるんだと。
このへんの理屈は理解できなかったんでちょっとあやふやです。

138 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:46:58.59 id:TBdAfGIB0
ちなみに私は別の大学に彼氏がいる。
そのことは先輩Bも知ってるので「そうだよな、Aの勘違いだよな。俺からAに言っておくよ」と言ってくれた。
数日後、AがBを殴ったという噂が駆け巡った。
しかもBは頬骨を折るという大怪我だった。
お見舞いに行きたかったが部のみんなに「今Bに接触するとAがヤバイ」と言われ(いつの間にかみんな知ってた)
B先輩には取り急ぎメールと手紙でお礼と謝罪をした。
治療費についてはのちに親も入れて、負担させてもらうことで話がついた。

140 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:48:40.91 id:TBdAfGIB0
Bは私に彼氏がいることをそのまま伝えるとAが彼氏をつきとめるストーカーになるだろうと判断して
自分が彼氏だと言い、それでAに殴られたらしかった。
その後すぐ私はサークルをやめ、Aを避けて暮らしたが
Aは在学中ずっと私を彼女だと思っていたようで
冬になるたび「俺んちで鍋パーティ!」と主張し、私が野菜を持ってくると信じて疑わなかったらしい。
まわりが止めて宥めてくれたから実現はしなかったようだけど。

141 :恋人は名無しさん:2011/12/16(金) 19:50:19.78 id:TBdAfGIB0
直接の接触はなかったものの、その後も「鍋するぞメール」は十回くらい携帯に来ました。
着信拒否してもアドレス変えても来た。
アドレスは誰が情報流してたのかいまだ不明です。
あきらかに鍋の時期じゃない暑い季節にも届いて、どんだけ鍋したいんだとげっそりしました。
しかもどんどん要求がエスカレートして、魚や肉や卵まで私がそれぞれ漁師や養鶏所から新鮮なのを直で手配することになっていた。
去年は今頃の時期に一回メールが来たけど、今年は来ないから
たぶん諦めたんでしょう。
今思うに、Aの中で「彼女」っていうのは
なんでも出してくれてなんでもやってくれるドラえもんみたいな存在だったんだろうなと思う。