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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

食べると死ぬ呪いの柿

泥エピソードなのに、こ、これはイイ話しや(涙)
【窃盗】発見!泥棒〜手癖の悪いママ132【万引】

255 :名無しの心子知らず:2011/02/05(土) 15:03:14 ID:5Y6DZwiC
うろ覚え部分もあり、かなり思い出しながらだから、ヘンな部分が多いかもだけど。
ここ見て思い出した。20年ちょいぐらい前の話。
あの時は、確か、私は4歳かそこらだったと思う。
私の田舎の家には大きな大きな、柿の木が植えてあった。
それをもいで食べるのが、小さな私の楽しみだった。
ある日、外へ出たら、見知らぬ母娘が柿をもいでいた。
「あれ?知ってる人?」
って大きな声で叫んだのは、覚えている。
祖母が直ぐに出てきて、「あらまあ!」と慌てていた。
見知らぬ母は、ツーンとした感じで悪びれもせずに
「こんなにあるんだから、いいじゃない?」
と、開き直る。
そこで、祖母があっけらかんとこう言った。
「アンタ、それ食べるの?いいけど、娘さんには食べさせないでね?」
見知らぬ母は、ぽかんとし、「なんで?」って聞いたら、祖母は、カラカラと笑い出し、驚きの発言をした。
「いいけど、死ぬよ?それ毒だもの。」
見知らぬ母娘は、「ええっ!」って悲鳴をあげて、柿を投げ捨てて行った。
それを拾い上げて、祖母は
「まだ渋柿だねぇ、もう少しまてば美味しいのが取れるから、言ってくれりゃさ、おすそ分けできたのに。」
と、袋に詰め始めた。

256 :名無しの心子知らず:2011/02/05(土) 15:04:30 ID:5Y6DZwiC
私はその柿を何度も食べたことあるし、怖くて怖くて仕方がなくて、祖母に聞いた。
「食べると死ぬの?毒なの?私、何度も食べてるよ?」って。
祖母は、プッと笑って、「アハハ。そうさ。悪人が食べるとバチが当たって死ぬんだ、そう言う柿なんだ。
アンタは、わるいこじゃないだろう?だから、大丈夫。婆ちゃんが保障するよ。
もし、アンタが嘘つき子だったら、婆ちゃんが祟りころされちゃうけどね。」
と、意地悪く言って、家に帰って行った。
今思うと、子供をからかう為と、悪人や嘘つきはダメだって言う意味でいったんだと思う。
けど、当時は怖くて怖くて仕方がなかった。
その後、1年後ぐらいかな?婆ちゃんは他界した。
私の怖さは、ピークに達した。
まだ子供だったし、小さな直ぐばれるような嘘はたくさんついてきた。
婆ちゃん、祟り殺された!って思って、ワーワーと毎日意味不明に泣き喚いた。
婆ちゃんの葬式の時田舎へ行ったら、偶然あの時の見知らぬ母娘の娘が立っていた。
「誰が死んだの?」
って聞かれたから、慌ててその娘さんの手を引っ張って、「謝って!柿盗んだの謝って!祟られたの!」
ってワーワー泣きながら、叫んでしまった。
親戚が飛び出てきて、何事かと言われたので、過去の柿の話をしたら笑われたよ。
「そうか、婆ちゃんそんな事言ってたのか。まあ、確かに盗みとか嘘つきはダメだ。
けどな、婆ちゃんはお前を信じてるから、そんなんでしんだんじゃない。
そうだ、神様に聞いてみよう。お前達コッチおいで。」
と、私と娘さんは、大きな仏壇がある一室に呼ばれた。
「ここで、神様に聞いてごらん?」
って言われ、二人っきりにされた。

257 :名無しの心子知らず:2011/02/05(土) 15:06:16 ID:5Y6DZwiC
私が先に口を開き、「神様、婆ちゃんは、私が嘘つきだから死んだの?」
って聞いて見た。
今思うと、明らかに爺ちゃんの声なんだけど、男の人の声が聞こえて
「いいや、君達はまだ小さいから、大人になったら良い子になると知ってるから、神様は、そんなことしないよ。婆ちゃんは、お空から君の事を見てるよ。」
見たいな事を言われ、色々と神様とお話をして、私の気持ちは少しは晴れた。
その時の娘さんの反応は、見てないけど、彼女は
「ごめんなさい。」
と言って、帰っていった。
で、成人した後、超久しぶりに田舎に行って、そんな事もあったねーと笑いながら話をした。
「婆ちゃん酷いよwww私、あれから柿食べれなくなったんだから」
と仏壇に報告をしてたら、玄関から「ゴメンください」と声が。
見に行ったら、全然知らない女性が立っていた。
爺ちゃんが、「おお!よく来たなあがれ。」と言って、女性をすんなりとあげた。
「???」ってなってたら、この女性は、先の柿を盗んだ娘さんだと言う。
中学生くらいになってから、暇を作っては婆ちゃんの仏壇にお花をあげに来てると言う。
アレから、母親は窃盗で捕まってしまったらしい。
娘さんは、親戚をたらいまわしにされ、やっかまれ、ご飯さえも食べさせてくれなかった事も。
それを見かねた、町内のちょっとお金持ちの御宅が、娘さんを引き取りたいと名をあげたそうな。
親戚は、やっかんでいたからすんなりOK。
児童相談所とか、色々と難しい手続きもあったそうだけど、母親も問題があったし、親戚も問題があったし、父親もいない(亡くなっていたらしい)から、通ったとの事。
そこで、愛情と厳しさに包まれて育ち、暫くしてから婆ちゃんのことを思い出したそうな。
そこで、中学生になったら、理由を養父に話し、「そう言うことなら。」
と、お花を彼女に持たせ、祖父の元に来たそうな。

258 :名無しの心子知らず:2011/02/05(土) 15:08:43 ID:5Y6DZwiC
お庭の手入れも、祖父と何時しか一緒にしてくれて、祖父の寂しさもまぎれてるみたい。
ちなみに、彼女の母親は、出所しても一度も彼女に会いに来たことがないそうな。
行方不明らしい。
「あの時、ワーワー泣きながら謝ってって言ってきた女の子の顔は、今でも忘れられない。」
「やっぱり、柿盗んだのは小さいことだけど、因果ってあるんだと思うよ。
だって、お母さん行方不明だし、私は一時期凄い苦しかったし。」
と、語られました・・・なんか、すまない・・・。
その後、その女性とメアドを交換し、色々と仲良くなりました。
彼女が昨日入籍したので、お祝いカキコ。
旦那さんも、彼女の全てを受け入れたそうです。
先こされたorz
しかし、やっぱり盗みを働き続ける人には、何かしらバツは当たるんだね。
その子が、一番のとばっちりを受けるのは本当に理不尽。
彼女が幸せになるのを、ただただ祈るばかりです。

261 :名無しの心子知らず:2011/02/05(土) 15:17:47 ID:k/Vpz8fl
>>255
いい話なのに重箱ですまんが『厄介者扱い』と『やっかむ』を混同してない?

262 :255:2011/02/05(土) 15:19:24 ID:5Y6DZwiC
>>223
うわ、ごめん!空気読まずに投稿しちゃった。
報告中でしたか。
>>261
うへあ、またまたゴメン!
そうそう、そうです。
国語の成績、アホほど悪かったからなー。