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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

恋人にはケチな彼

美子の行動がキモすぎる。しかし女性に免疫がない男性はコロリとやられてしまうんだろう。
◇修羅場◇part96

130 :恋人は名無しさん:2010/05/25(火) 12:57:17 id:eERU6hi50
彼男 大学3年生
私子 大学1年生
美子 大学院生 彼男の友人?
大学の飲み会で知り合った彼男。
彼男はどんなときでも自分の分だけ支払って、10円20円の端数でさえきっちりわける人だった。
お互い学生だし、彼男も色々事情があるよねとは思ってはいたけど、もやもやしていた。
私子は彼男の財布がピンチのときに、電車賃やタクシー代を渡したが、逆に私子がどうしてもお金がないときは彼男は本当にしぶしぶといったかんじでくれる。
お金に汚いな・・・・と交際1ヶ月目で感じたけど、好きだったからまあいいかと。
ある日デート中にとても綺麗な女性が近づいてきて、「彼男くんだー」と彼男の二の腕をはたいた。
美子「この前は奢ってくれてありがとーっ」
そして私子のほうをちらっと見て「お友達?」と彼男に聞く。
私子が「彼女です。同じ大学の・・・」
「えー!彼女いるなんて聞いてないんだけど!いつ作ったのよー私に内緒で!このっこのっ」
とは彼男の二の腕にからみつきながら、彼男をこづいた。
そして彼男が何か言い出そうとするのをさえぎって、「彼男くん優しいでしょー、いつもおうちが反対方向なのに送り迎えしてくれるし、年上でも女性に財布出させるわけにはいきませんって、美子いつも奢ってもらっちゃうんだぁ」
と満面の笑みで語りだす美子。
「こんなに優しい彼男くんを困らせたらお姉さん承知しないぞっ」
美子は私子の額をつんっと小突いてこようとこようとしたけど、爪が鋭くて怖かったので反射的によける私子。
私子が避けたことに美子は一瞬だけカチンときた顔していたけどすぐに笑顔に戻り、「ばいばぁーい」と手をふりながら去っていった。

132 :恋人は名無しさん:2010/05/25(火) 13:02:52 id:eERU6hi50
私子が「あの人には奢って、送り迎えもしてるんだね」とぼそっと呟いたら、「なんだよ嫌味か?」と逆切れする彼男。
その場で立ち去ろうとしたら、彼男に腕を掴まれた。
無言で振り向いた私子の無表情がやばかったらしく、彼男はすぐ手を離した。
歩きながら着信拒否したんだが、アド変した彼男のメールが大量にきた。
フォルダわけして無視してたら、今度は美子からメールが。
「彼女じゃないのに奢ってもらっちゃってごめんねぇ。私子ちゃん達が割り勘してるなんて知らなかったの
でも彼男くんが悪いんじゃないってのは私子ちゃんもわかってるよね(笑)」
とデコと絵文字で華やかなメール。
とりあえず私子は友達何人かに全て話し、彼男と美子のメールを転送しまくり、ネタとして楽しむことにした。
彼男と美子のうざいメールは私子友達の間で大流行。
彼男はともかく美子は有名らしい。
私子が直接知らない人にも転送の転送がされていた。
ある日美子とその信者みたいな奴らがやってきて、「私子ちゃん何処?」と聞きまわってたのを、ちょうど耳にしたので逃亡。
次の日から髪型をかえメイクをかえ服装をかえ、ほぼ別人の姿で登校。
メールを知るもの全て私子の味方(というか美子と彼男の敵)なので、誰からもちくられることなく逃げ回ることに成功。

135 :恋人は名無しさん:2010/05/25(火) 13:05:24 id:eERU6hi50
友達の話によると、メールの転送は美子の大学院まで行き渡ってるらしい。
そのせいで美子の本命の彼氏にふられたり、女友達にはぶられてるんだとか。
知らないよそんなの。

139 :恋人は名無しさん:2010/05/25(火) 13:09:19 id:eERU6hi50
すみません。現在進行形で続いていますがこれで終わりです。
彼男からはメールきますが、美子からはメール来なくなりました。
私子の所在については同じ学年の子、サークルの人達全員で隠蔽してくれてるので、安全です。