発言小町の定番ネタに「結婚式」がある。最近でも人気のトピックに「非常識な結婚式にびっくり!!」があがったりして、読んでいてそこそこ面白い。
発言小町やブログで結婚式や披露宴に参加した人の愚痴や良かった点をかなりリサーチしていたのだが(趣味でね)、次のの3つのポイントを押さえておけば、参加者に喜ばれる結婚式が行えることが判明したので紹介したい。
参加者への印象が悪い披露宴は末代まで文句を言われ続けるので、要注意だ。
ポイント1 結婚披露宴は新郎新婦が主役ではない
これが全てです。結婚式場の係りの人やドラマや映画の影響、長年の結婚への憧れ、家族から個へ… などなどいろいろな原因がありますが、結婚式・披露宴は新郎新婦、特に新婦は「結婚式は私たちが主役 キャハ!」と思っているようですが、そんな考えは燃えないゴミの日にとっと捨てましょう。
「自分たちの思い通りの結婚式ができるなら配偶者を殺してもいい」「結婚式は参加者から金をまきあげるためにやるの」と腹が据わっているひとなら別に何をやってもいいのですが、今後まともな社会生活を営みたい人・出席者に半世紀近く恨みを持たれたくない人は「新郎新婦が主役というのは建前」と心に刻んでおきましょう。
じゃあ誰が真の主役か? それは式に出てくれる人たちです。ゴルフに行ける貴重な休みを、このご祝儀があればローンの繰り上げ返済ができるのに、新しいドレスを買って美容院にいかなければ! と出席してくれる人たちどれだけ時間とお金を割いているか…
披露宴の目的は「結婚したことを関係者にお披露目する」ということを再確認しましょう。確かに新郎・新婦は主役ではあります、同時にホスト・ホステスでもあります。ゲストをもてなす精神を忘れてはいけません。
結婚式は、ある程度好き勝手やってもいいのですが、披露宴は出席してくれた人を主役にして企画したほうがうまくいきます。そうすれば、披露宴での大失敗はまず起こりません。
ポイント2 ドレスより会場より「食事にお金をかけろ」
浮かれた新婦ほどすごいドレスを着たりお色直しをしたり、かっこいいホテルやレストランで式をあげたがりますが、参加者はあなたのドレスや化粧直しには全然興味がありません。
何が一番興味があるか? それは「食事」です。
「こちとら数万円も包んだんだから、そこそこの料理が出ないと納得しねぇ!」とみんな思っています(はっきり言わないだけ)。しかも最近ではネットで式場のコース料金が簡単に調べられるので、食事をけちると「新婦はセレブ婚とかいってたのに、何!あの料理は「梅コース 3800円」の一番安いやつじゃない!」となり、安い料理でお色直しをした日には、お色直しの回数分、参列者の怒りは倍増するという話です(小町調べ)。
なので、ぼろい会場、ぼろい衣装、音痴の友人が「てんとう虫のサンバ」を熱唱しても、食事が美味しければ「この披露宴は感動しちゃいました、3回も泣いちゃいました!」と「ぴあ」の出口調査隊もびっくりするほどの、賛辞が出席者からよせられるはずです。料理にはお金をかけましょう!
食事関連で悩ましいのは、お酒を飲み放題に「する」「しない」かです。これは本当に難しくて
・お酒を飲み放題やランクをあげると料金があがる
・かといって個別注文にすると費用がかかるのでは?
・酒癖が悪い参列者がいるのであまり飲ませたくない
・酒で盛り上がってなんぼという参列者もいる
・酒代をけちると、左党の人たちのイメージはかなりダウン
・ふるまうお酒のランクでいくらコストをかけたか一発で判明する
・お酒を飲まない人にはまったく関係ない
などなどFXもビックリするほどの選択材料とシビアな判断が求められます。ここは参列者の情報をCIA並にリサーチし、親族と相談しながら決定するのが吉です。
ちなみに2次会も同様に、値段に見合った食事や会場でないと友人・知人からの印象は一気に下がります。すごく重要なのに「新郎新婦は主役だから、お祝される側だから何をしてもいいだろう!」的な発想を持っている人がいますが、参加者は聖人ではありません。この食事費用を削って、失敗をやらかす輩が後を絶たないのは実に嘆かわしいことです。
ポイント3 仏滅でも参加しやすい気候と日時を選ぼう
ケータイ小説を読んで泣いちゃったり、「渡る世間は鬼ばかり」をみてピン子に同情したりと、素直だったりちょっと頭の足らない娘は「やっぱり結婚するならジューン・ブライド、6月だよね」と夢見る夢子ちゃん状態になっています。が、ジューン・ブライドは大間違い・大失敗の始まりです。もし婚約者が「ジューン・ブライドが…」と言い始めたら、飲んでいる「いいちこ」でもぶっかけて、頭を冷やしてあげましょう。
ジューンブライドの説はいろいろとありますが、個人的に
ヨーロッパの6月は1年中で最も雨が少なく良いお天気が続くため、はつらつとした季節の始まり、若者の季節と呼ばれ季節的環境がベストな月であり、 加えて復活祭も行われる時期であることから、ヨーロッパ全体が祝福ムードで溢れ、6月の花嫁は幸せになれるとする説などがあります。
(大阪仏壇仏具センター 越前屋・ミニ知識)
という説がいちばん納得できます。ヨーロッパでは6月に結婚するのはいい季節なんですね。
が、日本で6月がいったいどういう気候なのか、思い出してみましょう(北海道のぞく)。
湿度が高くてジメジメ、雨はザーザー、暑くなったり寒くなったり… 式の日の天候が悪ければ「花嫁がジューン・ブライドを望んだ結果がこれだよ、この自己中が!」と参加者から(心の中で)罵られ、幸福な花嫁どころかいきなり「周りから嫌われた不幸な嫁」からのスタートです。
そんなわけで、参加者にとってのベストシーズンは日本で行う限り「秋」です。次に「春」です。夏と冬は気温や衣服で参加者に負担をかけるのでやめておきましょう。熱中症でおあばあちゃんがポックリいったらシャレになりません。でも、お義母さんが逝ったら…うけけけって、その話はまた次回にでも。
なんだか長くなってしまいましたが、注意するのはたった3つだけ。「結婚式ディズニーランドのホテルで、眠れる森の美女と同じドレスを着て、サプライズでミッキーを出したい」と寝言を言っている婚約者いたら、このエントリーを100枚ぐらプリントアウトして、読ませたり、煎じたり、食べさせたりして、説得してください。