D・カーネギーの名著『人を動かす』を読んでいたら、最初にこの文章が出てきた。
他人のあら探しは、何の役にも立たない。相手は、すぐさま防御体制を敷いて、何とか自分を正当化しようとするだろう。それに、自尊心を傷つけられた相手は、結局、反抗心を起こすことになり、まことに危険である。
D・カーネギー『人を動かす』(Kindleの位置No.97-99)
高知のNPO法人「ONEれいほく」を舞台にした、性被害の件で、前理事のイケダハヤト氏の対応を見ていると、カーネギーの一文は真理だと実感する。
4月8日、この性被害をついて言及したBuzzFeedの記事が公開される。
イケダハヤト氏は、以下ののように反応する。
BuzzFeedに載ってるしw
— ikehaya | Blockchain (@IHayato) 2018年4月8日
記事にもある通り「事業活動の外」で起きたことだし、彼らに責任を問うのはナンセンスだと思うけどね。
イケハヤは引き続き応援するし、困ってるようなら彼らに仕事発注して食い扶持提供しますよ。がんばれ! https://t.co/YZ2b7PimTr
ツイートでは飽き足らないのか、翌々日に以下のエントリーをアップしている。
このエントリーは酷い。
文章の理論は破綻しているし、矛盾は連発、組織でなく地域が悪いと責任転嫁し、自分は悪くないと自己弁護、最後は自身に対する批判・誹謗中傷に文句をつけているという、イケダハヤトウォッチャー歴が長い私でも、トップ3に入る「クソダメな記事」である。1つひとつに突っ込みを入れていったら、時間がいくらあっても足りない。
最もダメな点は、被害にあった女性に対するコメントが一切ない点だ。
問題の発覚となった「【前編】事実にはオチも救いもないけれど、これが地方移住で受けた性被害と現実です。」のエントリーで次のような記述がある。
結局彼女は、標高700メートルの山奥から、たった一人で町へ降りたらしい。見知らぬ土地の、地図もあてにならないような道を、たった一人で、自分の足で。
彼女が滞在していた(と思われる)場所から、逃げた町までGoogleストリートビューで確認することができる。
性被害にあったうえに、こんな山道を独りで降りて町まで逃げた被害者の気持ちを考えると、本当に心が痛む。